優勝の可能性なくなるサヨナラ負け

[硬式野球部]東都大学リーグ・中大3回戦
駒大 000 000 010 0  1
中大 010 000 000 1× 2


8回に同点に追いつくも、今季の2度目のサヨナラ負けに肩を落とす上里田(左)と永井英=(神宮球場で)で

長く暗かったトンネルを抜け、待ちに待った一勝を手にした駒大。勢いに乗って勝ち点を奪取したいところだが、先制したのは中大。二回、先発の平野孝宗(法3)が先頭打者に投じたストライクを取りにいった初球のツーシームが甘く入り右中間スタンドに運ばれる。早く追いつきたい駒大だが、一回戦に苦戦を強いられた中大・会田を攻略することができない。前日と同じく1点を争う緊迫した試合展開となる。
 平野は持ち前の制球力でピンチを切り抜け味方の反撃を待ち続ける。両チーム得点のないまま迎えた八回、中大の失策から犠打で好機を広げ9番・永井英和(営4)の中前適時打で同点に追いつく。勝ち越すためにも失点は許されない。太田監督は6回3分の1を失点1に抑えた平野ら、好調の中継ぎ・奥山飛龍(法3)にスイッチ。八回からは上里田光正(経4)がマウンドに上がり必勝体制で中大に立ち向かう。しかし駒大打線は奮起することができず、試合は今季3回目となる延長戦へ。十回裏、上里田は。先頭打者の出塁を許すと、犠打を放たれ2死二塁の危機。迎えた打者はこの日不調の1番・加藤。上里田の「ひっかけさす」つもりで投じたフォークは大きく空いた一二塁間を破り、まさかのサヨナラ負け。この瞬間駒大優勝への道は閉ざされた。終わってみれば中大・会田の前にわずか5安打1得点の完敗。次カード、同じく黒星3つの青学大に今期初白星の望みを託す。
■コメント集■
◆平田
「ピッチャーがよくなってきている。あと一歩、次頑張ります」
◆平野
「(青学戦は)勝たないとやばい。とりあえず勝つしかない」
◆上里田
「勝つしかない。やるしかないです」
◆太田監督
「点とれんね。青学、その次も大事。ピッチャー立ち直ってきた。上里田が出てきたのが助かった。(次カードまでGWを挟むため)学校が休みなんで練習やるよ。謙虚に反省するときは反省する」

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