あと一歩!勝利の厳しさ味わう

[空手道部]関東大学空手道選手権大会
10月11日、日本武道館で関東大学空手道選手権大会が行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り
[男子団体組手] 2回戦敗退 対日体大 2-3 


関東大学空手道選手権大会。女子団体組手に出場し、東日本大会につづき今大会でも優秀選手に選出された福満。審判のミスジャッジに勝利を阻まれたが、次の戦いはすでに始まっている=日本武道館で(山本陽一撮影)

今野慶貴(経4)
田村暖(政4)
四位智之(政3) 
高柳雄路(営3)
真島和也(経2) 
加藤知拓(政1)
[男子団体形] 準優勝 対帝京大
高野雅徳(経B4)
安藤郁馬(禅3)
後藤秀樹(仏3)
[女子団体組手] 準優勝 対日大 1-2福満美和子(法3)
佐藤愛美(国1)
若林梨沙(商1)
[女子団体形] 決勝トーナメント進出 第3位(ベスト4)
上原麻美(社4)
久保ひと美(歴4)
井手佳寿美(国2)
[☆優秀選手]
若林
福満
 東日本大会で準優勝を果たした男子が、日体大に2回戦で敗れるという波乱で幕を開けた今大会。今野主将の「東日本に比べて全員で戦えなかったこと」という言葉通り、チームワークという思わぬところに落とし穴は待っていた。
 7月に行われた全国空手道選手権大会で男子優勝、女子3位という勢いに乗り臨んだ団体形の部。今大会より新ルールが採用され、従来の得点方式から1対1の旗による判定が下されるようになった。このためトーナメント形式の試合となり、3種類の演舞を行わねばならない。形の種類が似ていると切り替えが難しく、各チームととまどう選手も少なくなかったはずだ。しかし駒大は「思いっきりやること(を意識していた)」という安藤の言葉通り、力強い演舞をおこなう。組手との2冠を制した帝京大に敗れたものの、逆境の中底力を見せチームを勇気づけた。女子も決勝トーナメントに進みきっちり結果を残した。
 しかし勝負の女神は最後の最後で理不尽だった。女子団体組手、準決勝の大正大戦では佐藤の起死回生の一本で流れをつかみ決勝への道を開く。決勝の相手、日大は東日本大会準決勝で惜敗を喫した因縁の相手。先鋒若林は快調に上段突きを決め、無失点で1勝をもたらすが、次鋒佐藤が一本をとられ逆転を許してしまう。勝敗の行方は大将福満に託された。プレッシャーからか、福満は積極的な攻撃が思い通り決まらない。そして審判のジャッジミスで福満の反則が「カテゴリー2」と判断され、その結果相手に有効を与えてしまう。リードを広げられたまま無常の試合終了が告げられる。審判団は最終的にミスを認めたものの、判定は覆らなかった。
 技術や体力といったものを超えて、「勝つ」ということの本当の難しさを思い知らされた戦いだったといえる。残る大きな大会は11月の全日本。この大会でそれぞれ胸に刻んだ思いをぶつけてほしい。
高野選手のコメント
「力を出しきれたとは思わない。結構プレッシャーを感じていました。ベスト8決定後から準決勝までの動きがよくなかった。大学最後の大会なので優勝できなかったけどよかった」
安藤選手のコメント
「自信はあった。(自分の中で)完璧。稽古の成果を完璧に出しきった。全部出して2位てことは練習が足りないということ」
後藤選手のコメント
「反省点があるとしたら、全力を出しきったが2位だったこと。自分の力が足りなかったこと」

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