4連覇ついえるが、全日本への意識高まる!

[空手道部]第52回関東大学選手権大会(男子)
 第52回関東大学選手権大会が11月1日(日)日本武道館で行われた。形は2グループに分かれ予選を行い、上位4位までの選手が決勝トーナメントに進出する。
手は4回戦まで1分30秒6ポイント先取5・6回戦は2分6ポイント先取、男子は準々決勝より3分8ポイント先取のトーナメント方式。結果は以下の通り。


団体戦 男子 組手の部】
第3位
駒大2-3帝京大
先鋒●小野田吉伸(3)1―8渡邉
次鋒○佐藤光直(法4)8―4豊間根
中堅●石井詳馬(商1)3―8工藤
副将○佐藤龍治(商4)8―7滝川
大将●佐藤光介(法2)0―8香川

団体戦 男子 形の部】
第3位
安藤 誠(英2)
大塚健人(政1)
豊口貴悠(G1)


 4連覇がかかっていた団体組手。主将、佐藤光直を筆頭に相手にポイントを与えない戦いを展開する。そして準決勝の帝京大戦は辛勝した内閣総理大臣杯と同じく、均衡した戦いを繰り広げる。準々決勝で逆転勝ちを収めた先鋒・小野田は開始早々に中段蹴りをくらいリズムを狂わし敗北。次鋒・佐藤光直は相手に何もやらせずに試合を終わらせ、中堅・石井は前の戦いからうって変わって、突きを次々打ち込まれ試合を落とす。続く副将・佐藤龍治が負けると決勝に進めなくなる大事な戦いであった。序盤から連続でポイントをとるも、警告をとられたのを皮切りに相手は調子づき同点になる。だが落ち着いていた佐藤龍治は上段突きをしっかり決め、勝負は大将・佐藤光介に委ねられた。これまで全勝で進めてきた佐藤光介だが相手の香川に次々と上段突きを決められ、ポイントを1つもとることができずに敗北。4連覇の道がここで途絶えることになった。
 団体形は2年の安藤が1年生を引っ張り、予選を勝ち抜く。今までの雲水(うんすい)から岩鶴(がんかく)に変更になり、しなやかな演武をするが、帝京大に負けてしまい第三位で大会を終えた。




◆大石武士師範
「中堅の試合で、ポイント取れるところで取ってもらえなかった。あれで流れが変わってしまった。でも4年生2人が勝ったから。(試合後は)よく頑張ったと声をかけた。惨敗したわけじゃないし、これからまた全日本に向けてやっていく。(形は)今後にすごく期待している」


◆杉山俊輔監督
「(4連覇の重圧は)ない。ラクに勝てるとは思ってない。だから、厳しい中でもある程度上に行けたことは評価できる。下馬評が帝京優位って中での試合だったし。でも、(相手に)向かっていこうという気持ちがあった。(4年生は)率先してチームを引っ張っている。もう学年ではなくチームの問題になってくるのだが、その中でも4年生みんなが一つになって引っ張ってはいる。4年2人が勝っただけにほんと悔しい。(全日本へは)泥臭くやっていくしかない。優勝できる手応えはある」


◆佐藤光直
「(4連覇の)重圧はなかったが意識はしていた。一番のヤマだと思っていた帝京戦までに危ない試合もあったけど、チームとして勝てた試合に関しては今後につながると思う。(準決勝では4年生2人が勝ったが)チームが負けたので仕方ない。(大将を務めた佐藤光介は)あいつに2‐2で回したのは申し訳ないと思う。他の4年が使えればそうならなかったのでは…とか色々考えてしまった。(全日本に向けては)絶対に優勝するという気持ちで死ぬ気でやりたい」


◆佐藤龍治
「優勝したかった。帝京だったから接戦になるのはわかっていた。(準決勝、負ければ4連覇がなくなる場面であったが)前回、2ー2のあと大将だった自分で負けたから、今回はそんなことがないように、気持ちで負けないようにした。(途中追い上げられたが)今日はやりにくいタイプがきたけど、いつも通りの自分を目指してやろうと思ってやっていた。次の全日本に向けて、優勝目指して頑張る」



◆安藤 誠
(一緒にやる2人は1年生だが)自分が引っ張るってわけじゃなく、みんなで盛り上げていく感じでやっている。意見を言い合っているから、1年生というふうには見ていない。今日の演目はガンカク。今日初めてやった。完璧に出来れば、とてもいい演目だけど、失敗しやすいからリスクが高い。(今後演目は)もしかしたら変えるかもしれない。今までの雲水にするか、別のものにするか、まだわからない。(全日本の意気込みは)去年も決勝で負けているので優勝を狙う」

◆佐藤光介
「調子はとても良かった。ポイントを相手にほとんどあたえなかったし、楽に勝てていた。しかし、準決勝では強い相手を意識しすぎて小さくなりすぎてしまったし、自分のよさが出せなかった。(大将のを任せられたことについて)特にプレッシャーもなかったし、緊張もなかった。結果を出せなかったことが残念。
(全日本にむけて)ここまでの大会は3位が続いてるし、4年生と一緒にやれる最後の大会なので、さらに上のレベルを目指して優勝して、今までお世話になってきた4年生や監督を胴上げしたい」

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