関東インカレ直前!特別対談~形~

[空手道部]空手道部特別対談
 後期は10月11日に関東インカレ、11月21日に全日本インカレといった大きな大会が控えている空手道部。今年6月の内閣総理大臣杯では、男女共に健闘し、アベック優勝を果たした団体・形。
の一方、過去のインカレでは2位止まり。団体戦で中心となる深作世理乃(G3)、安藤誠(英3)に、優勝に向け、その意気込みを聞いた。

※なお、取材を行ったのは9月下旬です。


コマスポ(以下、コマ):前期の内閣総理大臣杯を終えてから、どのような稽古をしているのですか?
深作世理乃(以下、深作):女子は形を通す回数が前は少なく、それで反省点ができたので、今回は早めから何回も通すようにしてから試合に臨むように内容を変えました。
安藤誠(以下、安藤):内閣総理大臣杯と違って形を3種類やらなくてはならないので、今まで以上に数をこなすのは女子と一緒です。数を増やすのは大事で、去年は全然団体戦の成績が振るわなかったので、今年は形の中の一つ一つの技をしっかりすることを心がけてやっています。
コマ:今夏の合宿では、どんなことに焦点を当ててやっていたのですか?
安藤:「分解」という形を演じるのがあるんですけど、去年と形自体を変えたので、それをまず覚えることを中心に合宿ではやっていました。
コマ:団体戦の形は3人の呼吸をどれだけそろえるかによると思いますが、そろえるためにどんな練習をしていますか?
安藤:そろうのが大事なことなんですけど一人ひとりが思い切りやって、やった上でその後を目指しているので、特にそろえようと思ってはやっていません。
深作:女子は・・・流派っていうのがあって、駒大は流派が松濤館流なんですね。自分は小さい頃からその流派なんですけど、あと後ろ2人は流派が違っていて…。元々は立ち方とか技の使い方も全部私が合うんですけど、メンバーになってもらったので、そうなると私の流派の形をやるために今は練習しているんです。でも、そうしたらやっぱり男子に比べたら全然合わないし、動き方もちょっと変わるし・・・。なので、合わせるために何回も練習してビデオを撮って自分らで見ながら練習して合わせています。
コマ:3人で合わせる時、難しく感じるところは何ですか?
安藤:一つ一の技の動きだし。
深作:最初に動くって書いて初動っていうもので、動いてからは合うんですけど、動き始めがやっぱり合わないので難しいところです。
コマ:去年の関東インカレは、男女とも3位。大会まで1か月を切ってどのような面持ちですか?
深作:女子は内閣総理大臣杯に比べたらいいペースで形が出来上がってきてるので、この調子でもっと上げていけたらっていう気持ちです。
安藤:男子はメンバーが去年と一緒なので、1つ上は行きたいっていうか決勝に残りたいなっていう思いでやってます。
コマ:優勝を狙っているんでしょうか?
安藤:・・・はい!(笑い)

コマ:個別に質問させていただきます。まず安藤さん、去年はまだ慣れない1年生2人と一緒に仕上げてきたかと思いますが、1年半が過ぎ、変わったなとか成長したな、と感じるところはありますか?
安藤:去年はやっぱり、形の内容についてなど、1年生は言いにくかったと思うんですよ。でも1年経ったら言ってきてくれるようになって、こうしたらどうですかとか、いっぱいアイデアが出てくるので、そういう点ではだんだん上に行く傾向が強いかなと思います。
コマ:いい雰囲気になってきましたか?
安藤:はい。
コマ:悔しいという面で印象に残っている試合はありますか?
安藤:・・・去年の試合全部。全日本で、1回戦というか予選で落ちたんですけど、自分たちの中では結構完璧にやって負けたので悔しかったです。
コマ:優勝の常連校と比べて、足りないと感じるところや、もっと自分たちはできると思うところはありますか?
安藤:俺達は拓大に比べたら体型が小さく細くって感じなので力強さが必要かなと。
コマ:ありがとうございます。では深作さんに質問します。内閣総理大臣杯では個人戦でも入賞されていましたが、個人戦団体戦で1番違うところというのはどこですか?
深作:あーどこだろうな。個人は自分の好きなように動いて、形の緩急を自分で作って動けるのはやっぱり楽ですね。団体になると、個人形の緩急と団体の緩急は違うのです。だから1回の大会で個人も団体もある時は、やっぱり毎回変えていかないといけないので・・・。個人から団体に切り替える時は、また団体の緩急を集中してそっちでやって・・・っていうのが違いです。
コマ:去年関東も全日本も3位でしたが、準決勝の壁というのはなんだと思いますか?
深作:うーん。準決勝とかに残るところは毎回同じなので、迫力とかも見せ方とかも上手くて、審判から見ていてぐっとくるような感じなんですけど、自分らはそこがまだ足りないから、まだそこを越えられないのかなと思います。
コマ:今回それは克服できてますか?
深作:はい。今それを練習しています。

コマ:最後に後期の大会に懸ける意気込みを一言ずつお願いします。
深作:女子は、今までに比べて初戦の形を中心に今やっていて、もう何としても全日本にいけるように、初戦を大事にして絶対に「分解」(※)をできるようにしたいと思います。
安藤:男子は今まで練習の時以上の形が大会でできたことがないので、練習の時くらいのいい形ができるようにしたいです。

※決勝に進んだ時に行う演目。その形の技がどのような意味を持っているかを一つ一つ分けて解くという意味。

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