有終の美を飾り、ついに引退! 卓球部4年生の思い

 平成28年度秋季関東学生卓球リーグ戦が、9月10日に和光市総合体育館、12、13日に駒沢体育館で行われた。
 チームは、2部優勝、1部昇格という今季最大の目標を達成した。


笑顔で、有終の美を飾った4年生(卓球部提供)

その一方、4年生の計9人が引退のときを迎えた。そこで4年間の卓球部生活の思い出や、後輩へのメッセージを聞いた。


◆染谷凌平(経済学部経済学科)
「(4年間)最初は自分より格上の相手が多く、雰囲気にの呑まれたりとあまり自分の実力を出せていなかった。それでも最後は自分のプレーに自信が持てるようになった点ではよっかったと思うし、4年間卓球を楽しんで、多少なりともチームに貢献できたのがうれしかった。(自信はいつ頃)3年までは何回試合に出ても慣れなくて、緊張していたが、試合をこなしていくうちに点を取る方法を学んできた。特にリーグ戦は自分たちがチームを背負って挑む緊張する場面なので、そういった自信がついてきたのは4年になってから。(監督は)すごいチームのことを思ってくれているなと。特に駒大は他大学と比べて大所帯で選手間の意見の食い違いが起こったりするが、そういったところを親身になって考えてくれる。4年になった時は特にそういうのを感じた。長崎監督の下でやってきたからこうして2部優勝で締めくくれたんだと思う。(1年間主将として)一応1年の時に学年の責任者になってチームで一気に共有できないところを共有することをしていた。その積み重ねで、代替わりの時に先輩から任命された。(印象的な試合)4年の春の大正大戦の団体で7番で出たとき。今まで7番手で試合に出たことがなくて、自分が勝つか負けるかでチームの運命が決まるという緊張した場面で勝利できて、チームに貢献できたことがすごく印象に残っている。(後輩へ)大人数の中で、主将が本当にやりたいことは伝わらないだろうし、うまくいかないと思うので、まずは3年生が一人ひとりチームを作っていくという気持ちで日々の練習に励んでほしい。1、2年生も、自分の意見をもっていくのもいいし、自分が3年の意見についていくのなら自分たちも率先してサポートしていけば、3年が代替わりしてもスムーズに運営できるだろうから、卓球以外の日々の積み重ねを大事にしてほしい」

◆英稔史(経済学部経済学科)
「(4年間は)1部の舞台は自分にとってレベルが高すぎて、2部でもすぐに上がれると思っていたが、そうはいかなかくて、秋リーグまで悩んでいたのでそういった意味ではつらい4年間だった。(監督は)選手を自由にしてくれる監督だった。4年生の色を出すためにわざと遠いところから見ていてそういった点でほかの監督よりも自由にしてくれたと思う。(印象的な試合)ついこの前の埼工大戦。その試合で自分が勝って、チームにいい流れが来たと思うし、自分自身の卓球を見失っていた中で格上の相手に勝てたのが大きかった。4年目にして最高の試合ができたと思う。(後輩へ)自分たちの代は全員まじめな人で、物事に前向きに取り組んだからこそ最後の最後でいい結果が出たと思う。1個下の代はちょっと外れた時期もあったが、部を引っ張る立場になって責任感を持った行動ができるようになると思うので1年間頑張ってほしい」

◆手小由樹(文学部歴史学科)
「(4年間は)辛いことも楽しいこともいっぱいあったが、チームメイトと共有して解決していけたのが、思い出。大学生になって大人との付き合いであったり、後輩など色々な人と関わることができて、人付き合いを学べた。(チームメイトとは)上手くいかなくて結果が出ないときも、周りが頑張っているのを見て、自分も頑張ろうと思った。(印象に残ってるのは)3年生のときの東京選手権の予選のとき。そのときは卓球のモチベーションが落ちていたが、強い選手に勝つことが出来て、大学では初めて全国大会で予選を通過できたので嬉しかった。(後輩へ)大学の4年間はあっという間に終わってしまうので、メリハリをつけて、卓球や勉強を頑張ってほしい」

◆和田慎太郎(文学部社会学科)
「(4年間は)あっという間だったが、充実していた。(印象に残ってる試合)3年目のダブルスの試合は結構楽しかった。吉田くんとは、4年間組んだ仲。(同期との一番の思い出は)4年の夏合宿。怪我をしていて、練習はできなかったが、自分なりに頑張れた。(後輩へ)しんどくて、練習を休みたいときもあるかもしれないが、全力で毎日やってほしい。(卒業後は)子供の相手をする仕事なので、長崎監督からは、先輩や同期や後輩とのコミュニケーションが大事だということを学んだので、それを生かして頑張りたい」

◆橘良太(文学部英米文学科)
「(4年間は)関東の大学でプレーするのは夢だったので、団体でプレーすることはなかったが、個人で全国大会に出場できて良かった。全国大会に出場できると思っていなかったが、努力すれば出れるということを後輩に教えられたと思う。(一番印象に残っている試合は)2年生のとき、全日学の予選で、初めて代表を勝ち取ったとき。相手が格上で、正直勝てるとは思っていなかった。(同期は)誰にも代えられない存在だと思うので、一緒に4年間プレーできたのは、一生の宝物。それぞれの道で、お互い頑張っていこうと言いたい。(後輩には)常にモチベーション高く練習することは難しいが、勝つために努力することは決して無駄ではないので、しっかりと目標を見据えて頑張ってほしい。(社会人になって)これまで以上につらいこともあると思うが、そういうときにこそ、この4年間で得たことを生かしていきたい」

◆池田慎悟(法学部政治学科)
「1年生のときに目の病気になって、1、2年のときは自分の卓球が出来なくなってしまって、練習が集中しきれなかったので、楽しいよりも辛かった4年間だった。しかし、みんなで練習を楽しくできたので、辛かったことも忘れてきて、今は充実した4年間だったと思う。続けられたのは、家族や友達のサポートのおかげ。とても感謝している。(印象に残ってる試合)全日学の最後の予選。家族やチームメイトがすごく応援してくれた。(監督は)病気になったときも支えていただいて、自分の練習に対する姿勢を認めてくれていたと思うので、感謝している。(後輩へ)卓球をやっていくなかで、どこかで挫折してしまう気持ちが出てくるかもしれないが、応援してくれる人はいるので、自分のためだけではなく、応援してくれる人たちのためというのも想って、やってほしい」

◆吉田将大(文学部心理学科)
「(4年間は)楽しかった。成績はあまり振るわなかったけど、時々格上の選手に勝って、まだやっていけるのかなという気持ちが続いて、ここまでやってこれた。4年になって、国体の選手に選ばれて有終の美を飾れた。学校でも部活動でも充実していた。(一番印象に残っている試合は)3年の時の全日学関東予選の個人戦で、シード選手と当たって、2-0で負けていたが、そこから逆転して勝利した試合。みんなに応援されて、自分の力を出し切れたので、勝って気持ちよかった。(同期とは)プライベートで遊ぶことも、多くあった。たくさん思い出があるので、一番を決めるのは難しい(笑)。(社会人になって)これまで卓球部で学んできたことを生かして、会社の期待を裏切らないように頑張りたい。社会に貢献できるようになりたい。(後輩へは)これから上級生になっていく上で、同期との衝突もあるかもしれないが、よくコミュニケーションを取ってほしい」

◆村上雄一朗(法学部法律学科)
「(4年間)自分が目標とした結果が出たときもあるしそうでなかった時もあって、楽しくも辛くもあった。でも一生懸命にやったことが自分にとって財産になったと思うので、いい経験をさせてもらったと思っている。(長崎監督は)人を見る目が鋭く、人選も的確でチーム全員を理解してくれている。自分自身監督からいろいろとアドバイスをもらえて人間的にも成長できた。(印象的な試合)自分が2年の時の全日本学生総合選手権の時に先輩の小島さんとダブルスを組んで出場したのが、楽しく卓球ができて何回か勝てたのがいい思い出。(小島選手から学んだこと) 練習と日常のオンオフがしっかりしている方で、メリハリの付け方を学ばせてもらった。(後輩へ)4年間短いと思うので1秒たりとも無駄にせずに頑張ってほしい」

◆飯塚直人(経営学部市場戦略学科)
「(4年間)厳しい時もあったが、自分自身一般で入ってきて、そこから卓球部に入部した。高校時代と違ってすごくレベルの高い選手もいる状況で1から卓球を見直すことになって、競技自体楽しくできたと思う。(監督は)去年の秋リーグが終わってから監督から主務にしたいと声をかけていただいた。それまでは部活の中で明確なポジションがなくて、目標も見失いかけていた中で、チームを取りまとめる機会をいただいたのでやりがいを作ってもらえたので、感謝している。(主務として)練習内容などには口を出していないが、練習中の欠品管理や、リーグ戦ならばベンチのずれがあれば直したりなど細かい点をやってきた。試合もそうだが普段の行いの良し悪しで勝敗もかかわってくると思っているので、力を入れた。(印象的な試合)今年の関東学生選手権。相手は専修大学の寺本選手で、かなり各上の選手だったが、先にマッチポイントもとるなど自分の力を今までで1番出せた試合だと思う。結果は負けてしまったが、悔しいという意味でも印象に残っている(後輩へ)1部を経験している人は少ないと思うが次の春リーグでしっかり1部に定着して優勝を目指してほしい」

4年生の皆さん、4年間お疲れさまでした!

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