そつのない攻撃、鮮やかな継投。「東都のライバル」に快勝し、ベスト4進出!

[硬式野球部]東都大学野球フレッシュトーナメント対亜大戦
東都大学野球フレッシュトーナメント対亜大戦が8月30日に神宮球場で行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。


6回を1失点に抑えた平=神宮球場で(中川達夫撮影)


8回に登板し三者三振のピッチングを見せた植田(寒川朋子撮影)


4回生還した橋本(9番)を迎えるベンチ(佐藤文撮影)


亜 大 100 000 000 =1
駒 大 400 100 00× =5

     打安点
(9)杉 浦 310
(4)谷 本 200
(9)杉 浦 300
H 木下大 100
9 越 智 000
(8)若 林 110
(3)小 西 400
(D) 菅 410
(7)小 林 402
(5)岡田友 412
(2)酒井元 310
H 山ノ井 110
R 武 富 000
2 松本敦 000
(6)橋 本 411
計3165

回 打安責
〇 平 6 2431
 久 堀 1 400
 植 田 1    300
 上 野 1    300

 雨天のため約1時間遅れて始まった一戦。初回1点を先制されるが、その裏2死満塁から小林史弥(歴2)の打球が相手三塁手の送球エラーを誘う。さらに続く岡田友輝(経2)の左前適時打で4点を挙げすぐに逆転した。4回にも相手のエラーで1死三塁とすると谷本大晟(法1)がすかさずスクイズを決め追加点を奪った。先発の平将太(経1)は2回以降立ち直ると、7回以降は久堀耕平(法2)、植田雄大(法2)、上野翔太郎(現2)の継投で逃げ切った。

◆高木陽平監督代理(社3)
「(今日の試合は)雨でグラウンド状況が悪かったが、それは相手も同じ。相手のミスから4点取れたのが1番大きかった。悪天候だったが、目立ったミスもなくよかった。平もよく投げたと思う。(亜大とは22日にオープン戦で対戦した。亜大はその時のメンバーも多く出場していたが)相手のピッチャーがA戦の先発と同じだったので、Aチームの人たちに特徴を聞いて、それを選手たちに伝えた。(昨日亜大は負けてはいけない相手だと話していたが) 東都のライバルチームなので、それはみんなわかっていたと思う。亜細亜は雰囲気も良いので、まずは雰囲気で負けないようにとやってきた。(明日は準決勝と決勝だが)昨日、今日とやることは変わらない。両方勝ちにいく」

◆菅力也主将代理(商2)
「(振り返って)亜細亜は東都の中でも特に上の相手だという意識を持っていたので、絶対勝ちたかった。初回から相手のエラーにつけこんでタイムリーが出たので良かった。(雨で試合開始が遅れたが)ベンチの裏で試合開始が遅れても気持ちを切らさないように、リラックスして緊張しないようにしていた。(やっとヒットが1本でたが)(これまで)力が入っていた。特に今日の1打席目も力が入っていたので周りから「キャプテン力入ってるぞ」と言われていた。(1本出て)やっと余裕が出たかなという感じ。(声掛けが続いていてベンチ、グラウンドとも雰囲気が良かったが)途中で声が切れていた。亜細亜がチャンスの時にどうしても相手の声が目立っていると思ったので、ベンチで人を集めてピンチの時こそ声をだすようにした。(明日への意気込みは)明日は絶対優勝する。元々この大会が始まる前から優勝ということはみんなで決めていたことなので2試合あって疲れるかもしれないがどっちも勝ちたい」

◆岡田友輝
 「(今日を振り返って)今日はピンチもあったが、ベンチの声も一試合出続けていた。ピッチャーの平がよく投げてくれたので、全体的に良かったと思う。(昨日の試合では最終回サヨナラ勝ちにつながる安打があったが)リーグ戦と違って1・2年生だけということで、のびのび楽しく野球が出来ていることが逆転につながったと思う。(初回の2点安打について)ノーアウト満塁で4・5番が内野フライ2つという結果。悪い流れの中小林の打席に送球エラーで2点入った。ベンチの声も聞こえて来て、相手が亜大なので、ここで点を取っておかないとどう点を取ってくるかわからない。ベンチの声で僕は打たせてもらったという感じ。(昨日の逆転勝利について先輩方からは)寮の食事のときにみんなで集まって(中継を)見ていたらしくて、すごく盛り上がったと話していた。奇跡だ、すごい試合だと寮内で話題になったらしく、明日も頑張れよと言われた。(試合の開始が遅れたが)雨で中断になってる時間に、ベンチ裏で1年生中心に結構盛り上がっていた。キャプテンも歌を歌ってくれたり一発ギャグをやってくれたりして、ダラっとしやすいところで(空気を)締めることができた。(円陣などでよく声をかけていたが)相手が亜大だったので、何点取っても危ない感じだった。コールドでやっつけるくらいの勢いでやらないと、初回の4点では安心できない。なので一回気を引き締めて、全員でしっかりつないで試合終了までやっていこう、という話を全イニング通してした。(相手のミスを逃さず得点する場面が多かったが)僕らもそうだが、エラーした後に点数が入ることが多い。そういうこともあって相手チームにエラーが出たときは、いつも以上にベンチでの声をあげて、この行くぞ、ここ行くぞということで声をかけ合っていたところが、得点のつながりになったかと思う。(明日への意気込みは)中大は1部のチーム。勝つことが一番だが、学ぶべきこともある。僕らは2部で野球をやっているが、1部の野球から学べることを学んで、最終的には全部勝てていけたらなと思う」

◆平将太
 「(今日を振り返って)初回硬さがあった。初回が終わってベンチに戻った時に先輩方が、次の回からしっかりやれよと声をかけてもらったので、立て直すことができた。特に調子がいいわけではなかった。(試合の中で工夫したことは)2回から投球の中にカーブが入ってきた。そこは今日のピッチングの結果に繋がった。(東都1部の亜大に投げ勝ったが)最初はちゃんとした大会と同じくらい緊張していたけれど、やってみたら思ったより差はなかった。なので早く1部に上がって対戦してみたい。(6回を投げて9奪三振だったが今回のピッチングの結果について)これまで変化球が(ストライクゾーンに)入らなくて崩れることが多かった。今日は変化球が入ったのでストレートで亜細亜さんが空振りをしてくれたのがよかった。(よく吠えていたが)吠えることで本人にもチームにも勢いが着くと思って、自分も集中していたので勝手に出ていました。モロ出ていました。(明日に向けて)明日は違うピッチャーが投げると思うが、チームはいい雰囲気でやっているので明日もいい雰囲気を続けて戦っていきたい」

◆植田雄大
 「(試合を終えて)1年ぶりの神宮だったが、気持ちよく投げられた。オープン戦で先発のチャンスをもらっていたが、調子を崩して先発から外れてしまった。今日はしっかりリベンジできたと思う。(3者連続奪三振だったが今日よかった部分は)変化球でしっかりカウントを取って、最後まっすぐでズバッといけたのがよかった。(テンポもよかったが)周りの野手が声をかけてくれたので、どんどん投げることができた。(神宮のマウンドについて)自分は小学校の頃からずっと東京なので、親しみがあるし、気持ちよく投げられた。(雨で試合開始が遅れたが)キャプテンの菅を中心に盛り上げて、一体感を作ってくれた。みんなで乗りきれたと思う。(亜大は22日にオープン戦で対戦したが)Aチームの情報も、Bチームの情報も、高木監督が共有してくれた。また、LINEで動画を載せてくれたりして、みんなで共有しあえた。(明日は)どこで投げるかわからないが、優勝するしかないので、仲間を信じて投げていきたい」

◆酒井元己(法2)
 「(雨の中の試合だったが)ピッチャーが浮き足立ってしまって、1点取られてしまった。(平が)まっすぐ主体でいきたがっていたが、相手打線がまっすぐを狙ってきているなと感じので、変化球を上手く使いながら配球できた。基本は変化球主体だったが、ランナーが得点圏にいるときはインコースのまっすぐを多めに使って押すことを意識した。(4投手の継投だったが、リードで意識したことは)平は甘く入ってしまうことがあるので、冷静に冷静に変化球を散らばせながらというのを意識した。久堀は球威で押す感じで強気で攻めた。植田はバッターを見ながら、(バッターが)合ってないなと思うボールを使いながら、コースを分けることを意識した。(チーム全体的に春季リーグやオープン戦などは失点が続いてしまう場面が目立った。今日はなかったが)フォアボールやエラーが絡んでくるとどうしても失点につながりやすいので、フォアボールがでてしまったとしても、できるだけその後連続してランナーを出さないことを意識した。そこはできたと思う。(盗塁阻止した場面もあったが)たまたまだが、よかった。(これまでなかなか出番に恵まれなかったが)僕はそんなに打つタイプではない。キャッチャーとしてピッチャーをどういいテンポで、流れを作ってリードをしてあげるか。そこはピッチャーと会話をしながら、相手を見ながら、チームの雰囲気を見ながら、チームにいい流れをもってこられるような配球をピッチャーと一緒にできるよう意識した。(明日に向けて)今までは夕方だったので、ピッチャーは涼しくて投げやすかった部分があると思う。明日はもし晴れたら暑くなると思うので、ピッチャーと会話しながらいいリードをしたい」

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次戦、対中大戦は8月31日(木)11時30分より神宮球場で行われる予定。

神宮球場へのアクセス
 JR中央線「千駄ヶ谷駅」下車 徒歩15分
 JR中央線「信濃町駅」下車 徒歩15分
 銀座線「外苑前駅」下車 徒歩5分
 大江戸線国立競技場駅」下車 A2出口より徒歩10分

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