三度目の正直。フルセットの激闘を制す!!

平成29年度秋季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦、対日体大戦が9月16日、キッコーマンアリーナにて行われた。結果は以下の通り。


戸嵜は今リーグ初勝利に「最高」だと話した=キッコーマンアリーナで(石曽根和花撮影)


ツーアタックを決めた土井に集まる選手たち


今季からスタメン入りを果たした1年生の山田(兵頭美紀撮影)


得点に歓喜するメンバーたち



<スコア>
駒大☆3-2日体大
1set(17-25)
2set(25-18)
3set(17-25)
4set(25-19)
5set(15-13)


<スターティングメンバー>
♯1戸嵜嵩大(経4)
♯5土井友登(仏4)
♯11谷平拓海(現2)
♯13齋藤浩貴(歴2)
♯23山田大悟(経1)
♯27宮崎敬(歴3)★
♯32谷崎晃平(商1)
♯33山根晏輝(G1)★

★はリベロ


<最多得点>
戸嵜嵩大 30得点 {アタック 59本中27本(決定率45.8%)、ブロック2本、サーブ1本}


 開幕からの2試合でフルセットまでもつれるも、勝利を逃していた駒大。迎えた3戦目はリーグ2連勝中の日体大との対戦だった。1セット取られては取り返す展開で、セットごとに流れが大きく変わる1戦となった。
 第1セットは、出だしから相手のペースにのまれる展開。中盤、谷平のサービスエースを機に一時盛り返したが、細かいミスが重なりじわじわと点差がついた末、このセットを落とす。
 第2セットは、序盤から攻撃がうまく機能し、相手の連携を崩すような展開で試合が進む。順調に点数を重ね、戸嵜のスパイクで25点目を獲得し、このセットを手にする。
 第3セットは、相手のミスにより得点していくも、なかなかスパイクが決まらない。一方で、相手のスパイクがブロックを突き抜けて次々と決まっていく。ピンチサーバーの曽田の投入など状況打破を試みたが、相手の勢いは止まらず、再びセットを取り返される。
 第4セットは、点の取り合いとなった。シーソーゲームの中で戸嵜や齋藤を中心に確実に点を決めていき、このセットを制す。今リーグ3戦中3度目のフルセットへ突入する。
 第5セット、序盤にリードするが、相手の反撃で同点に並んでしまう。気持ちを落とさず、タイムアウト時に選手たちでチームを盛り上げて再びコートに戻っていく。後半は1点ずつの取り合いで、1つもミスの許されない緊迫の状況。チーム力で1点ずつもぎ取っていき、歓喜の今リーグ初勝利を手にする。まさに、三度目の正直だった。


鈴木淳平監督
「(今リーグ初勝利だが)毎試合フルセットで惜敗していたので、前回の試合の反省と課題を持って練習をして、少しずつそれを克服してきているように思う。(今日の試合は)前回の試合と同じで、1セット取られて取り返してという展開だった。バレーボールは1セット取られて落胆するということは良くないので、毎セット新たな気持ちでやるという風に学生たちはやっていて、良く切り替えられていたと思う。いいプレーがあっても、悪いプレーがあっても、1セット取られても、1セット取っても、流れがある程度あって行けるぞとなったとしても、負けそうで力を抜いたり、勝ちそうだから気を緩めたりしてはいけないと学生たちは肝に銘じてやってくれている。2つ負けた試合を振り返ると消極的な部分が出てしまっていて、今日も1セット目は消極的な部分があった。それを何人かの学生に自覚を持つように言って、ベンチでは何度かメンバーを変えようという動きはあったが、変えずにやらせようと話をして、徐々に消極的だった学生も良くなっていき、前向きになって最後まで戦い抜いてくれた。そのことについては、本当に良くやってくれたと最大級の評価をしたい。(今リーグでは春季からスタメンが変わっているが)2部で優勝してから次は東日本インカレでどう戦うか、そして東日本インカレをステップにして1部で戦っていくために考えるようになった。少し大きい選手を使うことやポジションを複数こなせるようにしようということ、ポジションのコンバートも含めて、長い目で見て秋からの1部リーグで今までとは違う高さや上手さにどう戦っていくかをメニューを選んだり練習内容を変えたりしていく中で(学生たちは)良くやっていたと思う。それで、最終的に1年生がチームフィットするようになってメンバーに入るようになってきた。チーム全体を見ると、そこまで力の差があるわけではなく、みんな高いレベルで競走していて本当にいいチームで、誰が出ても質は落ちず、それぞれのキャラを生かして対戦相手と仮想ゲームをしてどう戦っていくかを学生たちで意見を出し合ってやっています。もしかしたら、明日のメンバーも違うかもしれない。今日は上手くいったが、ベンチが消極的になってメンバーを変えることを止められたのは、監督として少し貢献できたと思う。(メンバー決めなども全て学生がやっているのか)はい。全て学生がやっていて、私は学生よりも経験があるので、タイミングなどを「それで行こう」「まだ待った方がいい」などとアドバイスをしている。責任を取るのは最終的には監督なので、異論があったとしても必要だったらしっかりと言う事を言っている。基本的には学生を主体にしてやっていく形で上手くいっているのでそれでいいと思う。(今リーグ通しての目標は)下位からスタートして、相手のチーム事情を抜きにしても3戦終わって上位のチームとこれだけの試合をできているので、残りの試合を1セットも落とさず勝つことを目標にやるべきだし、そういう実力もあると思う。本人たちもそういうつもりでやっていて、練習の芽がどれだけでてくるかはわからないが、持っている力を出し切って勝ってくれるだろうと期待している」


◆戸嵜嵩大(経4)
「(自身の調子は)1、2セット目であまり調子が出ず、みんなの調子に助けられて、最終的にはけっこういい感じにいけたかと思う。(チームの調子は)よくレシーブ上がり、スパイクも決まり、すごくいい調子だと思う。(今回の試合を1セットずつ振り返って)1セット目はちょっとチームが硬くなっていた。足は動いてなくて、正直オポジットの斎藤(浩貴)があまり機能してなかったなってイメージがある。2セット目に逆にその斎藤が盛り返してくれてそれにみんなついていく形で上がっていった。3セット目以降はあまり覚えていないが、いい感じだったと思う。(今までの2試合はフルセットまでいって、5セット目を落としてしまう試合が続いたが今日勝利して)最高だった。(今日5セット目を取れたということに関して今までの試合との違いは)みんなの気持ちにプレーが連携してた。今までは空回りして気持ちだけでなんとかしようという感じだった。(1戦目と2戦目からスタメンが変わったが)前回土井(友登)のトスがすごく良かったので土井を起用することに。そして、土井になるとトスが単調になってきてしまうので、谷崎(晃平)という機動力のある選手を置いて流れを変えるようなプレーを多く設けようと考えた。(次の試合に向けて)勝つ喜びをみんな得たと思うので、その喜びを明日明後日に向けて上位にくい込んでいけたらいいなと思う」


※掲載が遅れましたこと、お詫び申し上げます。


得点に歓喜するメンバーたち

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