後期開幕2連敗…主将・渡邉の一撃も空砲に

[サッカー部]第91回関東大学サッカーリーグ戦・第13節・対筑波大戦
第91回関東大学サッカーリーグ戦・第13節・対筑波大戦が9月24日、日立市民運動公園陸上競技場で行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。


サイドから何度も決定機を演出した中原=日立市民運動公園陸上競技場で(宮下 響撮影)


1トップの高橋は相手のマークに耐えながら奮闘した


広い視野で攻撃の起点となる駒大の司令塔・大川


途中出場の室町はリーグ戦今季初キャップ。豊富な運動量で前線を駆け回った



【スコア】
駒大1ー3筑波大

【得点者】
31分:[筑]北川(PK)
37分:[筑]西澤(近藤)
43分:[駒]渡邉
48分:[筑]北川(西澤)

【メンバー】
GK 1 輪島 稜[4]
DF 17 深見 侑生[2] 4 星 キョーワァン[2] 鈴掛 涼[3] 2 熱川 徳政[4]
MF 6 渡邉 黎生[4] 14 大川 雅史[4] 7 大村 英哉[4](→81分 34 澤野 祐輝[1]) 32 横山 玄徳[2](→57分 20 室町 仁紀[3]) 8 中原 輝[3]
FW 19 高橋 潤哉[2]

【SUB】
GK 21 角井 栄太郎[3]
DF 15 須藤 皓生[3]
MF 16 大塲 淳矢[3]
MF 13 初芝 政弘[4]
FW 9 小田 駿介[4]


 下位のチームが追い上げを見せる中、なんとしても勝点3が欲しいところで迎えた首位・筑波大との激突。試合は序盤こそ粘りを見せていたが、味方のハンドからPKを献上。不運な形から先制を許してしまう。さらに1点を失ったが、ここで意地を見せたのは主将の渡邉黎生だった。FKのこぼれ球を押し込んで1点差に詰め寄り、いい流れで前半を折り返す。
 しかし、後半開始早々にCKから失点。常に課題としている失点パターンから再び突き放されてしまう。アタッカー陣はサイドから攻撃の形こそ作れていたものの、フィニッシュに正確性を欠く展開。試合はこのまま終わりのホイッスルを迎え、これで後期開幕2連敗となった。

◆岡田 誠史コーチ
「(今日全体)走れなかったし、戦えなかった。(コーチから『プレッシャー!』という声が序盤に飛んでいたが)頑張っているのかもしれないが、先週からもうちょっと間合いを寄せるということができていなかった。ほんの1歩や1メートル寄せるのがちょっと先週と今週でできていなかった。いい時に点が取れないし、失点の7割くらいが前半の終了間際と後半の立ち上がりで、去年も前期も言って来たが、指導力不足なところがあるんじゃないかなと思う。(セットプレーからの失点がここのところ増えているが)セットプレーは自分のマークに責任を持ってつくというのは言っているが、もったいなかった。(逆にセットプレーからの得点も増えているが)今はセットプレーぐらいしかなかなかチャンスが作れない。特別に練習をしている訳ではないが、意識づけはできている。身長が大きいのもいるので。(攻撃陣の得点力について)去年も一昨年もそうだが、決定力が不足している。チャンスを確実にモノにできないというか、惜しいで終わってしまう。クロスは上がっているけど決まらないとか、クロスが違うところにいってしまうとか。形はできているのかもしれないけど、最後のシューターのところとかがダメかなって思う。(サイドの形は先週より作れていたが)サイドにボールは入るようになったけれど、中に入る人が少ない。押し上げが遅い。そこもちょっと直していかないといけない。クロスが入っても中に人がいなければ空砲になってしまうので。そこを課題として。サイドにボールをつけた時に、中に1人しかいない。もうちょっと押し上げとか、シュートを打てるところに速く入ろうというのを今週やっていきたい。形はできていたので、あとはゴール前。(試合終盤は攻撃に枚数をかけていたが)もうそれはずっと練習していたので、ダメだったらリスクをかけてもキョーワァンは体も強いしヘディングもまあまあなのでそれは練習してきた。それかポジションを替えるか人を替えるかでリズムが変わるかもしれない。それで今日は星のポジションを上げた。(次節に向けて)守備はいい時もあるので、それを持続させるのと、もうちょっと決定力をつける。人がいないことには話にならないので、とにかく人をゴール前に。守備は最初の10分と終わりの10分をしっかりやるのと、攻撃はフィニッシュの正確性を磨いていきたい」

◆渡邉 黎生(G4)
「(今日の試合を振り返っての率直な意見を)何としても勝ち点3を取りたかった。前節負けていたのでそこを最大の目標にしていたが、勝ち点を取れなかった。一番最悪の結果になってしまった。でも、その原因は自分たちにあると思う。(先制点をPKで取られてしまったが、気持ち的にはどうだったか)PKは事故のような感じだったので、そこまで落ち込む必要はないと自分の中では思っていたが、チームとしてはバタついてしまって2点目を取られてしまったのが、すごくもったいなかった。(PKを決められた後チーム内で何を話していたが、内容は)(先制点を取られたからと言って)受け身になりすぎないように、「行くところはしっかり行く」というところをノリ(熱川徳政)を中心に話していて、他にも「奪ったボールをしっかりつなぐ」ということを話していた。(自身の得点について)0-2で(前半を)終えるのではなく、あそこで1点取って1-2にできれば、後半に繋がると思っていたので、何としても1点取りたかった。結果として取れたのは良かった。でも、結果(試合として)は負けてしまったので意味はない。(ゴールシーンを振り返ってみての感想)あれは「おまけ」みたいなもの。ただ、ゴール前に走れば何か起きるなと思って、走って、結果点が取れた。それだけで、(結果試合に負けてしまっているので)あんまり意味はないと思う。(後半の立ち上がり2分で3点目を取られたが)あれが、やはり自分たちの弱いところ。誰が悪いとかではなく、やはりチームとしてあの時間をくぐり抜けられないことが、今の弱さだと思う。相手が強いというよりは自分たち自身の問題だと思う。(戦術的に崩される場面は少なかったが、結果3点を失う結果になった。その原因は)自分たちで局面を変えられる、乗り越えられる力というものが、チームとしてまだできていない。前節も試合終了間際や前半終了間際、立ち上がりなどの監督に一番意識しなければいけないといわれているところでやはり意識ができていない。だから今日も失点してしまっている。やはり、誰がというよりチームとしてここを乗り越えられる力みたいなものがまだ無いと思う。(2試合振り返ってみての、チームとしてまた個人としての改善点は)チームとしては今言ったこと(前の質問の回答)でチーム全体が同じ方を向かないといけない。「個々の時間はこう」であるとか「ここはこう」など一つ一つのプレーをもっと明確にすること。あと、一番大事なことは「勝ちたい」という気持ちをどれだけ強く持てるかということが全てだと思う。個人的にはやはり「チームを勝たせる」ことがあり、自分個人の力ではそれは難しいと思う。でも、それこそ普段の練習からその雰囲気を作って、自分が出ていなくてもチームが勝てることが最善だと思うので、それをどれだけ普段の練習からチームをどう勝たせるか、雰囲気であったり姿勢を作っていくことが、個人的な改善点だと思う。(次の試合に向けての意気込み)次は、相手がどこというより自分たちがやらなければいけないことを一度見つめ直して、本当に勝ち点3を全力で取りに行ってチーム全員でだれが出てもやることは変えずに、勝ち点を取っていい流れを作るきっかけになればいいと思う。全員で一週間いい準備をして勝ち点3を取りたいと思う」

◆星 キョーワァン(法2)
「(試合を振り返って)チームとして前半を0点に抑えるゲームプランがあったが、不運な形のPKから失点してしまった。前半を1失点で抑えていればまだチャンスはあったと思うが、加えて失点をしてしまったのが痛かった。(最近セットプレーからの失点が多くなってきたが)セットプレーでマークを外した人ではなく、セットプレーを与えた時点で勝負もある程度あると思う。簡単にコーナーやファウルを与えない守備をやりたい。(チームとして前期からの変更は)前期はアグレッシブに行こうと言っていたが、アグレッシブに前からプレスをかけられて下がった部分があった。夏休みはプレスの部分や奪ってから早く攻める部分を意識してトレーニングしたのだが、まだ上手く結びついていないところがあった。もう少し自信をもってやらないといけないと思う。(試合中のコーチングはどのような声かけをしているか)プレスの位置やラインの上げ下げ、どこをスタートでプレスをかけるのか、マークの抜け出しを意識して声をかけている。(相手は筑波だったが、意識や対策などはあったか)僕が入ってから一度も勝てていなくて、その分モチベーションは非常に高かった。しかし、それが結果に結びつかなかったことが残念。(終盤はパワープレーで上がったが)まだ体を張れる部分や無理なボールに食らいつける部分があった。それが出来ればよりチームに貢献できたと思う。そういった部分が自分の課題だと感じる。(次の試合に向けて)監督やコーチの言うことを徹底すれば勝利は見えてくると思う。自信を持ち、もっと後ろから声を出してチームに貢献出来るようやっていきたい」

◆中原 輝(経3)
「(今日全体を振り返って)相手の攻撃に対して、前半は我慢して失点を無くしていこうという話だったが、失点をしてしまった。3失点をした中で、後半の立ち上がりに失点をしてしまったことが一番痛かった。(前期からその時間帯の失点に関する変化はあったか)去年からコーチや監督からも言われていて、意識はしていたが失点してしまった。そこが自分たちの弱い部分だと思う。(自身にボールが集まる時間が多かったが)今日は自分自身で仕掛けることはある程度できていたと思うが、クロスやフィニッシュに持って行くところの質が自分の課題。質を上げて得点に絡んでチームに貢献できるようにしたい。(ゴールライン側までドリブルで持って行く場面が目立ったが)行けるところまで行った方が点に繋がると思う。自分自身、前回が不甲斐なかったので今日はやってやろうという気持ちで臨んだが、まだまだ課題ばかり。次に繋げたいと思う。(セットプレーからの得点が増えているが、キッカーとしてはどういった意識を持っているか)キョーワァンや黎生さんとは練習の中でも速いボールで自分たちで場所を決めてと打ち合わせをしているので、そういうところが点に繋がっていると思う。(次節は前回対戦でゴールを奪っている桐蔭横浜大との対戦だが)2連敗をしてしまって次は絶対に勝ちが必要。自分自身は前期の開幕戦からゴールが取れていないので、点に絡むプレーをしてチームに貢献したい」


なお、次節は10月1日、成田市中台運動公園陸上競技場にて11:30から桐蔭大と対戦する。

成田市中台運動公園陸上競技
〒286-0015 千葉県成田市中台5丁目2
・JR「成田」駅より徒歩約10分


途中出場の室町はリーグ戦今季初キャップ。豊富な運動量で前線を駆け回った

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