今季初の無失点も、最下位相手にドロー決着

[サッカー部]第91回関東大学サッカーリーグ戦・第14節・対桐蔭大戦
第91回関東大学サッカーリーグ戦・第14節・対桐蔭大戦が10月1日、成田市中台運動公園陸上競技場で行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。


最終ラインでいかなるポジションも無難にこなす鈴掛。今節は右SBで奮闘した=成田市中台運動公園陸上競技場で(石曽根和花撮影)


星は90分間絶やす事なく的確なコーチングで守備陣を統率


今季初先発の室町は前線で相手ゴールを何度も脅かした(宮下 響撮影)


熱川は利き足ではない左足でも高い精度のクロスを供給



【スコア】
駒大0ー0桐蔭大


【メンバー】
GK 1 輪島 稜[4]
DF 27 鈴掛 涼[3] 15 須藤 皓生[3] 4 星 キョーワァン[2] 2 熱川 徳政[4]
MF 32 横山 玄徳[2] 14 大川 雅史[4](→86分 6 渡邉 黎生[4]) 34 澤野 祐輝[1] (→55分 7 大村 英哉[4]) 8 中原 輝[3](→49分 13 初芝 政弘[4])
FW 19 高橋 潤哉[2] 20 室町 仁紀[3]

【SUB】
GK 21 角井 栄太郎[3]
DF 17 深見 侑生[2]
MF 16 大塲 淳矢[3]
FW 9 小田 駿介[4]

 ここまでリーグ戦で2連敗となっている駒大はメンバーを変更。相手FWのスピード対策として須藤をCBに起用し、前線には室町を今季リーグ戦で初めて先発起用して臨んだ。前半からFWの高橋と室町を中心に桐蔭大ゴールに迫るが、惜しくも得点を奪えない。対する守備陣は組織的なディフェンスから相手のチャンスの芽を摘み、課題としている前後半の立ち上がりの時間も耐え凌ぐ。後半に入ると初芝と大村を立て続けに投入し、サイドの活性化を図る。攻撃の形は作れているものの、相手の粘りを前にフィニッシュまで持ち込めない展開。試合はこのまま終了。今季初めて無失点で抑えたが、最下位の桐蔭大を相手に悔しいドローとなってしまった。

◆秋田 浩一監督
「(今日の試合を全体的に振り返って)相手もバテていたので、もうちょっと走れればよかった。でも0点に抑えたのは久しぶりだったので、よかったんじゃないですか。(無失点の要因は)みんなが協力しあってやっていた。ミスはあったけど。危ない形も2本あったし。個人の能力ではなく、チームとしてという意識があったと思う。人のせいにするのではなく、チームみんなで守りましょうというのはいつも言っているんですけど、そういう気持ちが出てきたのはよかった。(鈴掛の右SB起用について)(これまで鈴掛が入っていた)センターバックに関して、相手が速いので、かけっこが速い須藤を使った。彼も試合に飢えていたので、この方がいいと思った。(高橋と室町との関係について)2トップというよりかは、室町は少し下がりめの起用。室町はヘディングが強いので、どちらかというと室町の方にボールを蹴ってくれと指示した。(チャンスがありながら生かせていない現状について)これからなんじゃないですか。これまでの1、2戦は全て見てから動いていたが、今日に限っていうとボールが出る前に動いてボールが来た場面がいくつかあった。そこへ信じて行くというのが出てきた。(連携面の高まりがあったということか)信頼関係だから、たとえ負けたとしても、信じて行ってあげるということ。100回あったら、その何回かがチャンスになる。信じないと信頼関係は作れないと思う。(速めのメンバーチェンジについて)予定外のところもあったが、澤野に関してはあの時間帯までというのは決めていた。プラン通りにはいかなかった。(次節の東洋大について)ボールをきっちり繋いでくる。筑波や順大に近いイメージ。FWにテクニックやスピードがあって、それを両サイドから使ってくる。(駒大が勝利を掴むポイントは)今日みたいに速く外から攻めること。相手も嫌がっていたし、チャンスも作れていた。前の2試合よりは速かったと思うからこれをやること」

◆熱川 徳政(歴4)
「(今日の試合を振り返って)ここまで(後期リーグ)で無失点で試合を終われることがなかったので、守備の部分で危ない場面もあったが失点0で終われたのは良かった。ただ、チャンスを得点にする力がなかった。こういう試合も勝っていかなければこの先(リーグの)上に行き、インカレに出場することもできなくなってしまうので、引き分けの試合を勝ちに、負けている試合を引き分けというふうに、勝ち点を積み重ねていけるようなチームになっていければいいと思う。(今日はポジションの関係で前線に2枚背の高い選手が居たが)ムロ(室町)も(高橋)潤哉もヘディングの部分では勝てていたので、自分たちのサッカーが前線で収まっていたので、(プレーが)やりやすかった。(セットプレーも同様にその2人を中心に合わせていったのか)セットプレーになったら(星)キョーワンとかもいるので、キョーワァンだったり、ムロ、ジュンヤはヘディングが強いので、ターゲットになる選手だと思っている。今日のFKは自分が蹴っていたが、自分のキックの質があまり良くなかったので、練習からもっとこだわってやっていきたい。(自身として今日は右足に持ち替えずに左足でクロスを上げるシーンが多かったが意識はしていたか)今週の練習で、結構左足で上げる練習が多かったので、(今日の試合で)もっと速いボールを意識して上げようとしていたが、あまりいい(クロス)が上げられなかったので、左足であれ右足であれもっと速くて中(の選手)にあうようなボールを上げられれば良いと思う(次節の対戦相手である東洋大学の印象)結構ボールは相手に回される展開になると思うが、それでも粘って奪ったボールを早く前線に繋いで自分たちのサッカーをすれば全く問題ないと思うので、ただ勝つだけ(次の試合に向けての意気込み)後期(リーグ)始まって3試合経ったが、まだ勝ちというものが取れていないので、その勝ちという結果だけにこだわってやっていきたいと思う」

◆鈴掛 涼(経3)
(試合を振り返って)前の選手がロングボールに対して競り勝っていた。その後が上手くいけば勝てた試合だったと思う。(得点が上手くいかなかったが)最後のシュートの精度などがまだ甘かった。(リーグで初めて無失点の試合となったが)前期も含めて無失点は初めて。そこは次に繋がるものがあると思う。(どういった事が無失点につながったか)今日は後ろの星選手と須藤選手がすごく集中していて、ロングボールに対してはね返りがあった。また横山選手や大川選手がセカンドボールを回収できていたのが無失点につながったのだと思う。(前節とポジションのチェンジがあったが)監督から求められたポジションで自分が求められている仕事を果たす事が一番大事だと思う。(今日のポジションについては)サイドバックなので守備からクロスを上げゴール前にボールを放り込んでチャンスを作ることをしたかった。しかし、今回そのような場面があまりなかったのでこれからもっと増やしていきたい。(次節の東洋大の印象は)前にボールを運べる選手がいて後ろの選手も強い。チーム全体としてボールを大事にして攻めてくる印象がある。粘り強く守りたい。(次節に向けて)後期一勝も出来ていないことに加えて、前期後期を通じて連勝ができていない。連勝を続けられるよう、チーム一丸となってインカレを目指し頑張っていきたい」

◆高橋 潤哉(営2)
「(今日全体を振り返って)攻撃の面ではチームとしてやろうとしていた形が作れていたのはよかったし、守備も今期初めて0で抑えられた。あとは点が入ればよかったというゲーム展開だった。(個人に決定機があった中で決めきれなかったが)自分としてもちょっと点が取れていないことに関して責任を感じているなかで、今日もいい形はあったが取れなかった。でも、形は作れているし、枠に入ればチャンスも増えると思うので、前向きに取り組んでいけたらチャンスは来ると思う。(室町が入ることで、相手のマークが集中せずやりやすかったか)やりやすいですね。自分が追いつけないところも追いついてくれる。自分も裏に抜けるのが好きなので、そういう面では(室町がボールを)そらしてくれて、自分が裏に抜ければチャンスも増える。いつも話し合ってる中でこうしようという形は作って来ているので、うまく点に結びつければいい。守備も自分の分まで走ってくれるので、やりやすいし、ありがたい。(試合中に監督とコミュニケーションを取っていたが)動き出しのところとか、球際の部分でまだまだなのでそこを行ってくれている。(東洋大のイメージについて)繋いで来るイメージはあるが、筑波や順天に比べたら、今日の桐蔭に似ている。自分たちの攻撃がうまく形になれば、失点の部分も減って、チャンスも増える。自分のやる事をはっきりさせてチームとして勝点3を取りに行きたい」

なお、次節は10月7日、東洋大学朝霞グラウンドにて14:00から東洋大と対戦する。
東洋大学朝霞グラウンド
〒351-8510 埼玉県朝霞市岡48-1
東武東上線朝霞台」駅、またはJR武蔵野線北朝霞」駅より、徒歩10分


熱川は利き足ではない左足でも高い精度のクロスを供給

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