「相手の作戦勝ち」リーグ戦706日ぶり敗戦

[アイススケート部]平成29年度関東大学アイスホッケーリーグ戦2部対筑波大戦
平成29年度関東大学アイスホッケーリーグ戦2部対筑波大戦が10月7日、ダイドードリンコアイスアリーナで行われた。
結果は以下の通り。


序盤から相手に押しこまれ2失点を喫した=ダイドードリンコアイスアリーナで(岡田あおい撮影)


漆田は常に相手選手に囲まれた(増田昇悟撮影)


リーグ戦では2年ぶりの敗戦だった(岡田あおい撮影)


駒 大1-2筑波大
   (0-1)
   (0-1)
   (1-0)

【得点者】()内はアシスト、〔〕内はゲームシチュエーション
第1ピリオド
09:36 [筑] 宮下(杉山)〔EQ〕
第2ピリオド
24:56 [筑]大森(杉山、堀部)〔EQ〕
第3ピリオド
35:37 [駒]漆田〔EQ〕

 立ち上がりから押しこまれる時間が続くと、9分36秒、相手の低いシュートがDFに当たってコースが変わりそのままゴールに吸い込まれる。第2ピリオドに入っても流れは変わらず24分56秒、ゴール前の混戦から押しこまれ、追加点を許してしまう。反撃したいところだが、パスが合わず、また頼みのエース漆田椋(政4)は相手の徹底したマークに苦しんで攻撃の形が作れないまま時間が過ぎていく。それでも35分、ディフェンディングゾーンでパックを奪った漆田がドリブルで持ち上がると、待ち構えた3人の相手選手をかわしてゴールに突き刺し、1点を返す。ここから猛攻をかけ、残り1分30秒を切ると6人攻撃でゴールを目指した。しかし、相手の堅い守りを崩せず。リーグ戦では2015年11月1日以来、706日ぶりの敗戦を告げるブザーが鳴り響いた。

◆漆田椋主将(政4)
「(試合を終えて)勝てた試合だと思う。シンプルに今日は走り負けたかなという感じ。(終盤まであまりパスがつながらなかったが)適当にパスを出したり、焦って悪循環になってしまった。(他の選手に厳しく言う場面もあったが)適当にパスを出していた。結局自分たちのピンチになるだけなのに。言ってはいるが、何回言っても焦っちゃう。(押し込まれる時間が続いたものの、守備は悪くなかったように見えたが)悪くはないけど、良くもないという感じ。(そこからなかなか攻撃に行けなかったが)自分がパックを持つと相手が3、4人きて、パックを持っていない時もピッタリくっついていたので何もできなかった。相手の作戦勝ち。(その中で個の力で1点返したが)得点の仕方があれしかないので。キツいことを言うようだが、(自分以外の選手に)どうやっても実力的に得点能力がない。実際問題全部の得点に(自分が)絡んでいるので。(次の試合に向けてどう対策をするか)今日に関しては対策のしようがない。相手も上手いわけではないのに、1人1人が自分のことでいっぱいいっぱいになって焦って。気持ちの問題。気持ちが弱いし、焦ってしまうから適当に(パスを)出してしまう。練習でどうにかなる問題ではない。もう少し気持ちを入れて頑張ってほしい」

◆齊藤玄(政4)
「(2年ぶりのリーグ戦黒星だが)勝たせてあげられなかったという悔しい気持ちがある。(試合は)第1、2ピリオドまでは筑波の流れに乗せられていて、第3ピリオドもその流れを断ち切れなかったという印象。目標を立ててやっていたが、それ以前の問題だったと思う。(問題点は)今回は漆田が3人にマークされていて、動けないことが多かった。漆田任せでずっとやっていたからこういう試合結果になってしまったのかなと思う。(パスが繋がっていなかったが)向こうの方がパスをうまくしていて、体力も落ちていなかった。それに比べてうちのチームはただ走るだけになってしまっていた。走るのとパスするのではどうしても進む距離が違うのでシステム的にも問題があると感じた。(今後の課題は)経験者・未経験者関係なく一人一人が自覚を持って、秋大会という大事な試合に臨んでほしいと思う」

渡辺慎吾(営3)
「(試合の感想)やはり、相手は強かった。筑波は強かったというのが今は大きい。チームの今までの傾向として第3ピリオドに点を取れることが多かったので、第1・2ピリオドを失点無く乗り切るかで、今日の試合はどっちに転ぶか分からないという話をミーティングでしていた。試合でそれを心掛けたが、相手に合わせたプレーや一つ一つのプレーが雑になってしまった。その結果、第1・2ピリオド1点づつ点を取られて、第3ピリオドでは1点取れて、ピリオドとしては勝てたが試合としては負けてしまった。ミーティングで言っていたことを実践していればちゃんと勝てた試合だった。(第3ピリオドでチームの連携が一変したが、チームとして何か呼びかけはあったか)ミーティングの時にあまりにもパスが回っていない、つながっていないという話はしていて、そこを直せばもっとプレーが良くなるという話をしていた。それを第3ピリオドでは実践できた。第1・2ピリオドがダメだったのは、パスが通らないからプレー全体が雑になってしまい、そこから押し込まれて、失点を許してしまった。第3ピリオドまでのミーティングの内容のパスをつなぐをもっと実践できていれば、シンプルにもっと、最終的なスコアも変わっていたかと思う。(チームとしての課題は)秋は基本的にずっと試合の出だしが悪かったので、改善すべき課題としていたが、簡単には直らない。癖とはいかないが、それに近いものになってしまっている部分があるので、そこをこれから昭和大学と上位リーグでの2試合、でどう変わっていくか、変えていくかが課題だと思う。(次節の対戦相手である昭和大の印象)去年、一昨年と競った試合をしていて、去年春・秋の最終戦でギリギリで勝ったというイメージがあるので、もちろんできない相手だと思う。ただ、自分が入学してから一度も負けてない相手ではあるので、相性は悪くないと思う。第1・2ピリオドを終えて、どう失点を最小失点で、もしくは得点して乗り切れるかがさらに大事になってくると思う。(自身の課題)課題を挙げればキリがないが、自分は今日の2点目の失点は自分のミス、自分が1対1を負けたことが原因であるし、他のプレーでも失点につながらなくても危ないシーンやプレーはたくさんあった。どれだけセーフティーにプレーできるかだと思う。(次の試合に向けての意気込み)勝つしかないので絶対失点0で乗り切って、いい流れで上位リーグに行けるように、取れるだけ点も取っていきたい」

次戦、対昭和大戦は10月28日(土)19:30からダイドードリンコアイスアリーナで行われる予定。

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