攻防ともに苦しめられ東洋大に敗戦。

第93回関東大学バスケットボールリーグ戦が10月21日、東洋大学総合スポーツセンターで行われた。結果は以下の通り。


インサイドで苦しめられた針生=東洋大学総合スポーツセンターで(宮下響撮影)


石井は駒大の得点源としてチームを支えている(石曽根和花撮影)


槇坂コーチが称賛する澁田


強気なプレーでディフェンスを突破する櫻井(高橋美里撮影)


試合の盛り上がりには欠かせない応援


●駒大 80-96 東洋大
(1P 22-24)
(2P 24-19)
(3P 19-26)
(4P 15-27)

【スターティングメンバー】
PG 前田祥太 (営4)
PF 渡邉健太 (経4)
F 石井峻平 (G4)
F 針生信洋 (営3)
PG 大髙祐哉 (営2)

【スタッツリーダー】
得点 石井峻平 24
澁田怜音 16
櫻井啓翔 14
リバウンド 針生信洋 11
アシスト 前田祥太 5

リーグ戦前半では20点差をつけて勝利した東洋大との一戦。試合前半は石井や途中出場の澁田、櫻井を中心に点を稼いでいく。しかし東洋大の猛攻も止まらず、接戦が繰り広げられた。
第3ピリオド開始直後、針生のシュートブロックが決まり会場を沸かせた。駒大の持ち味であるディフェンスを崩され、速攻を何度か決められてしまう。
4点ビハインドで迎えた第4ピリオド。ディフェンスリバウンドがなかなか取れず、相手にシュートチャンスを何度も与えてしまう。駒大もシュートをたくさん放つがリングに嫌われ、残り4分13点差まで広げられてしまった。最後まで食らいつくも点差が縮まらず試合終了。


◆槇坂健人コーチ
「(今日の試合は)東洋大とはリーグ戦前半で20点差をつけて勝っていて、余裕を持ちすぎたという感じだった。悪くいえば舐めてかかっていた。(良かった選手は)(澁田)怜音。1年生ながら思い切って自分のプレーをしている点が良い。(改善点は)点差が離れて前から当たれば当たるほど抜かれやすくなるので、カバーディフェンスをもっとしっかりしないといけないと感じた。(次の立教大戦に向けて)ボールプレッシャーをあたえるディナイディフェンスをずっとやってきていて、今日できていなかったので明日こそやってもらいたい」

◆石井峻平
「(今日の試合を振り返って)そんなに悪くなかったと思うが、ディフェンスで向こうの速い展開を抑えられなかった。最後のところでリバウンドとか向こうの気持ちに負けてしまった部分があったので、点差が開いたと思う。(相手のインサイドに攻守ともに苦しめられたか)針生のところにディフェンスが寄ってたので、そこでオフェンスが停滞してしまった部分はあったと思う。(時折パワーフォワードのポジションを務めていたが、普段のポジションとの違いはあったか)(渡邊)健太と代わった時もあんまり中、中という意識はない。ちょっと変わる部分もあるが、そんなに変わらない。(4Pのところでフリースローの合間にチーム全体で話し合っていたが、その内容は)リバウンドを立て続けにとられていたので、そこをしっかり締めようという話をした。(3Pからディフェンスで前から当たっていたが、流れを変えようという意識はあったか)速い相手だったので、それに走り負けないようにマンツーマンで勝とうとしていた。得意なところだったので、試合前からそこで勝とうと話していて、それをやった。途中は負けていなかったが、最後の最後で競り負けたと思う。(次戦に向けて)チームとしてそんなに悪くはなかった。また切り替えて、あと2試合しかないので4年生として気持ちを出して、そこで負けないようにあと2試合やりたい」

◆針生信洋
「(今日は)チームの調子は絶好調で、自分自身も絶好調だった。(1周目の東洋大と違いはあったか)東洋大は先週、リーグ初勝利を挙げてその勢いもあって、今日はとてもシュートが入っていて、ルーズボールやリバウンドを多く捕らえていた。相手のホームゲームだったので、相手はいつも通りの感覚で打って入っていたのが相手の勝因で、逆にそれがこっちの敗因なのかなと思う。(インサイドについては)ぼちぼち。少し攻めすぎて相手に取られてしまったので、良くはなかったと思う。(第4ピリオドにコート内で話し合っていたことは)はっきり覚えてはいないが、「まだいける」と前向きな姿勢を共有し合っていた。(今日の試合を振り返って)同じような力同士の勝負では、気持ちが出ていた方が勝つのだと今日の試合で感じた。気持ちの面で負けていたのは課題だと思うが、あと2戦なので課題よりもいいところに目を当てて楽しく終わりたい。また、今日もベンチに普段入っていない4年生の方々が入っていたが、そこで試合に出してあげるためにも暗い雰囲気にならずに、また1から駒大らしく楽しくやろうということが大事だなと思った。(立教大戦に向けて)監督から1対1でしっかり守れるように頑張ろうと話しをされていたので、今日は1対1で負けている場面が多くみられたが、明日は1対1で負けずに、逆に1対1から点を取れるように、残り2試合で新星駒大を見せていきたいと思う」

◆澁田怜音
「(調子は)シュートに関してはそんなに悪くなかった。シュートに行こうという気持ちが強くて、周りのアシストの状況が見えていなかったのでチームにマッチ出来ていなかった。(東洋大は)リーグ戦前半で試合したときとは全く違うチームに見えた。勝ちたいという気持ちはもちろん、生き生きとプレーしていた。(敗因に繋がった点は)後半の大事なところでディフェンスリバウンドで沢山取られてしまって、相手に何回もオフェンスのチャンスを与えてしまった。また、ディフェンスで簡単に抜かれたりすることがチーム全体で多かったのでそこが敗因に繋がってしまった。(試合中は)流れが悪い時は駒大のディフェンスが機能していないときなので、コミュニケーションを取るようにしていた。(ベンチにいる時間チームを客観的に見て)前田さん、(石井)峻平さん、針生さんがやっぱりチームの中心でもっとシュートを打ってもいいなと感じた。その3人以外の選手はもっと相手が嫌がるようなプレーをした方がいいし、自分のシュートを狙いすぎてパスとかが見えていなかった所があったと思う。(次の立教大戦に向けて)チームとしてはディフェンスが機能していると勝率が高い傾向があるので、基本的なことだが自分のマークに抜かれないようにしっかりとやりたい。個人的には、自分のシュートだけでなく周りをしっかりと見てプレーしたい」


強気なプレーでディフェンスを突破する櫻井(高橋美里撮影)

Copyright (C) 2003-2017 KOMADAI SPORTS NEWSPAPER, All Rights Reserved.

当サイト内の写真、記事等の著作権は駒大スポーツ編集部に帰属します。無断での転載・二次利用を固く禁じます。

KOMASPO is the member of the Kanto university sport newspaper league.