杉山、林 悔しさの残るレースに

第260回日本体育大学長距離競技会が11月12日、日本体育大学健志台陸上競技場で行われた。結果は以下の通り(上位3名と駒大のみ)。


3000m以降を課題にあげた杉山(石曽根和花撮影)


練習の一環として出場した林


【5000m】
<32組>
1着 大澤智樹(創価大) 14:26.12
2着 宮内斗輝(佐久長聖高) 14:28.21
3着 森淳喜(神奈川大) 14:28.41
17着 杉山秀樹(経3) 14:48.43

<34組>
1着 林尚範(営3) 14:31.72
2着 佐藤雄基(専修大) 14:32.82
3着 棚橋建太(創価大) 14:33.13


32組には杉山が出場。
スタート後は大きな縦長の集団となり、杉山は後方へついてレースを進める。
3000mを過ぎたあたりで徐々にばらけはじめると、杉山も集団から離脱。
先頭では創価大、神奈川大らが大きく飛び出し、ラストスパートへ。
杉山もキレのあるスパートを見せたが、前との差をつめるには至らず、14:48.43でフィニッシュした。


34組には林が出場。
スタートから先頭に立ち、積極的な走りを見せる。
しかし、組全体が同じペースでレースを進め、4000mほどまで密集した先頭集団となった。
林はラスト400mあたりでスパートをかけ3位におどりだすと、そのまま一気にトップへ。
1位でフィニッシュした。



藤田敦史コーチ
「(2人のレースをご覧になって)杉山に関しては純粋に体力不足。練習を見ていても1500mをメインにした練習だったと思うので、5000mは少しきつい部分があったかなと思って見ていたが、やはりその通りだった。肝心なところで離れてしまって、結局は最後全然身体も動かない感じになってしまったので、そこはやはり反省する点。レースが云々ということよりも、練習の段階で準備というところができていなかった。それができるようにやっていかなければいけないなというところ。(林選手は組1位でフィニッシュしたが)本人にも話をしたが、あのタイムではやはりまだ納得できない部分というのがこちらとしても、本人としてもある。なので、そこを最終的な目標にするのではなく今度は組の中でもペースが落ちたなら自分でペースを戻して、もう少し早いペースでいけるようにするなどがあるとまた違った結果が出るのかな思う。杉山と同じで練習の中で自分が5000mを走るための取り組み方というのを変えていかなければ、なかなか今のレベルから脱却することはできない部分がある。その辺りを変えていってもらうとまた違った結果が出ると思う。(世田谷246ハーフの結果をご覧になって)1番期待していた白頭が10番ということだったので、もう一歩だったかなというところがある。他の主力級と比べ、全日本のメンバーが入っていたわけでもないので、そんなに高望みをしていたわけではない。しかし、私たちとしてはまだレギュラーには入れないような選手たちが、例えば一桁の順位に入ってきたりすると『お、駒大結構強化してきているな』というふうに他大学から見られたと思う。その部分を目指して上位に食い込んできてほしいなと期待して見ていたが、10番ということであともう一歩かなと思う。あと10秒、20秒速ければ一桁順位に入ったと思うのでそこが勝ち取れなかった部分がやはり今一歩だった。(上尾ハーフ出場組に期待するところは)上尾については全体的に記録が出るコースだというのはもちろんわかっていること。なので記録はもちろんこちらとしては求めるが、それ以上に"勝負"のところ。そのレースの中でどれだけ前で勝負をして最後にもう一度自分から仕掛けたりができるかどうか。特に片西などユニバーシアードハーフマラソンで金メダルを獲った選手なども出すので、どれだけプライドを持ってやれるかというところになってくる。(全日本を終えて今後の課題は)俺たちでもやれるなというような感覚がおそらく選手たちにできたと思う。箱根まであと2ヶ月あるので、しっかり地に足をつけて自分たちがやるべき練習をやれば戦えるんだという気持ちをチームとして持つことが大事。やることはもう変わらないので、あとはしっかり自分たちが勝負できる地盤を作るということだと思う。特に11月。そういったところを含めてチームとして気を抜かずにやっていこうと思う」


◆杉山秀樹(経3)
「(今日は)調整の段階では行けるかなと思っていたが、実際走ってみると途中からきつくなってしまった。(久しぶりの5000mだったが)夏は少しケガをして走れていなかったが、そこから練習を積んで臨んだつもりだった。(レースプランは)コーチから3000mまでは行けるが、そこからが大事だと言われていたので、3000m以降を意識した。(レース展開は)3000mあたりからきつくなってしまい、前と空いてしまった。そこが課題だと思った。(その課題をどのように改善していきたいか)自分の持ち味はスピードだと思うので、そのスピードを生かすためのスタミナをつける練習をしていきたい。(今後は)来月の日体大記録会で5000mを走る。そこで、14分30秒を切れるように準備していきたい」


◆林尚範(営3)
「(今日は)調子はここ2週間くらいあまり良くなかった。12月の記録会で記録を出せるように練習の一環で出場した。(レース展開は)最初は自分が前に出たが、あまりペースが上がらなかった。良いタイムが出なかったのは、組全体のせいではなく自分のせいなので、駒大の選手として恥ずかしい。(12月の記録会に向けてどんな準備をしていきたいか)来週もまた試合があるので、疲労をためないようにしながら、いいイメージを持っていきたい。(来週の試合は)去年も出場したふくしま駅伝。去年に近いタイムで走れればいいと思う」

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