渋谷が魅せた!三度目の正直

[卓球部]第70回東京卓球選手権大会 東京都予選会 学生の部
来年の3月に開催される、東京オープン2018の予選が12月9日に開催された。上野亨樹(現2)が6月末の関東学生選手権ベスト8の結果を、橋本拓磨(経1)は7月の東京新人優勝大会で優勝を収めたことにより、推薦で出場をすることが決まっている。


高校以来の東京オープン本戦出場を果たした渋谷=墨田区総合体育館で(山本文隆撮影)


調子を上げてきている秋廣


あと一歩で本戦出場というところまで詰め寄った中島(佐藤文撮影)

果は以下の通り。(学年順)

<男子シングルス>

島村直道(経4)
〔2回戦〕○3-1荒井(國學院大)●
〔3回戦〕○3-0武井(東洋大)●
〔決定戦〕●2-3加藤(専大)○
三上泰輝(仏4)
〔2回戦〕●1-3廣田(早大)○

渋谷慶太郎(現3)
〔1回戦〕○3-1松本(國學院大)●
〔2回戦〕○3-1東(専大)●
〔3回戦〕○ ー 中島(大正大)●
〔決定戦〕○3-0松原(早大)● →本戦出場
杉山遼(国3)
〔1回戦〕○3-2高松(大正大)●
〔2回戦〕○3-0立藤(明大)●
〔3回戦〕● ー 内村修平(日体大)○
杉山正樹(法3)
〔1回戦〕○ - 東内(東洋大)●
〔2回戦〕○3-2坂野(中大)●
〔3回戦〕●0-3佐藤(日大)○
佐藤卓央(経3)
[1回戦]○3-0高橋聖(東経大)●
[2回戦]●0-3長田(東洋大)○
左右田颯斗(商3)
[1回戦]○3-0三谷(東洋大)●
[2回戦]●0-3青山(法大)○
水谷良紀(営3)
[2回戦]○3-0田中(東経大)●
[3回戦]●1-3宮城(国学大)○
川崎奨平(歴3)
[1回戦]●1-3川田(大正大)○

向屋敷達也(国2)
[2回戦]○3-0國近(明大)●
[3回戦]○3-0三谷(法大)●
[決定戦]●2-3周(日大)○
玉置怜央(営2)
[1回戦]○3-0小川(早大)●
[2回戦]○3-2根木(大正大)●
[3回戦]●0-3加藤(専大)○
二木啓太(経2)
[1回戦]○3-0三井(法大第二体育会)●
[2回戦]○3-0森川(明大)●
松浦和広(経2)
[1回戦]○3-0黒目(日体大)●
[2回戦]●0-3大槻(法大)○
佐久間駿(経2)
[1回戦]○3-2池上(大正大)
[2回戦]●0-3中窪(早大
西山北大(法2)
[1回戦]○3-2堀津(東洋大)●
[2回戦]●0-3南波(法大)○
林拓海(地2)
[1回戦]●1-3滑川(明大)○
藤田義之(政2)
[1回戦]●0-3寶金(日大)○

中島流哉(国1)
[1回戦]○3-0山口(慶大)●
[2回戦]○3-0村上(早大)●
[3回戦]○3-0寺本(専大)●
[決定戦]●1-3矢野(法大)○
秋廣真斗(営1)
[1回戦]○3-0篠(大正大)●
[2回戦]○3-0羽佳(明大)●
[3回戦]●2-3田中(専大)○
久保一矩(歴1)
[1回戦]○3-2藤井(明大)●
[2回戦]●1-3青柳(専大)○
藤本聖也(現1)
[1回戦]○3-0青野(東京理科大)●
[2回戦]●0-3田中(日体大)○
喜納漢裕(法1)
[1回戦]●0-3漆畑(慶大)○

目覚ましい活躍を見せたのは渋谷。決勝の相手選手は、年下ながら全日学の選抜で上位に進出した強敵だった。しかし渋谷はひるまなかった。3セット先取でストレート勝ち。相手に流れを渡さない戦いぶりで勝利を収め、予選を通過した。もともと、今回活躍する兆候を見せていた。昨年までの2年間、この大会で代表決定戦までいくものの、フルセットで惜しくも敗れるという結果が続いていた。今回は3回戦でシード出場の専大のレギュラーメンバーである東に競り勝っていた。そして大学3年目の今回、とうとう予選通過という一つの目標を達成した。
今大会の結果から、渋谷は東京オープン2018への出場権を獲得。リーグ戦では先発していないメンバーであるだけに、今後も目が離せない。
もう一つ注目したい点がある。主要な大会に出場していない1年生が活躍したことだ。中島は決定戦にまで進出。最後は昨シーズンまで1部にいた法大のレギュラー相手に競り負けたが、最後まで食い下がった。秋廣は2回戦で、高校時代一度も勝てなかった相手に勝利を収め、3回戦では専大のレギュラーである田中にフルセットまで持ち込んだ。
1部の選手に数多く挑む機会があった駒大勢。今回は駒大を含め、4年生が出場した学校が多かった。来年のリーグ戦はまた情勢が変わってくる。本戦に出場することで、上位校の選手だけでなく社会人とも対戦する機会を得られる。その結果によっては、来年のリーグ戦の見通しも自然に明るくなってくる。

◆長崎隆志監督
「(この結果は)3人は本戦に出場しようという話をしていたので、残念。(この大会に向けて統一してやってきたことは)個人戦だから特に全体としてということはなかったが、チームカップがあったり、会長杯があったりとレギュラーではないメンバーはけっこう試合があったから、どちらかというとレギュラー外の方が良い形で試合を終えられたのではないかと思う。(渋谷選手が本戦出場に出場する影響というのは)やればできるんだぞということを証明してくれた。非常に実直にコツコツと練習していたので、そういった点もある。中島も秋廣も代表にこそならなかったが、良い試合をして手応えを掴んだのではないか。秋廣にしてみれば、高校時代に一回も勝てなかった同世代のインターハイランカー相手に勝ったし、専大のレギュラーにフルセットで8ポイントまで持っていった。ちゃんとやればできるということを証明できた。やりきったと少しでも感じられるように、卓球に取り組んでほしい。(全日本卓球にも出場するが)日本一を決める大きい大会でいろいろと経験してほしい。(最後に)卓球のことをもっと考えてほしい。このままで良い、と満足するのではなくて、日々卓球のことを考えてほしい。卓球は準備が8割。試合への準備の段階である程度結果はついているものだから」

◆渋谷慶太郎
「(この結果は)全然(権利を)取れるとは思っていなかった。自分の卓球をしようと思って、あまり結果については気にせずに、こだわらないようにした。楽に自分らしく試合できればいいなと思っていた。(予選会に向けて取り組んできたことは)何日か前にも試合があったので、2つ照準を合わせていた、というのと、自分はフォアで動くタイプなので、フォアを意識した練習をしてきた。(リーグ戦からベンチメンバーだったが)ベンチ外のメンバーもモチベーションを保てるように、ベンチに入っている自分たちがしっかりすれば、ベンチ外のメンバーや後輩もついてくるかなと思って、ベンチメンバーらしく過ごしている。(1年生の秋廣選手や中島選手も活躍を見せたが)自分は中島とダブルスを組んでいるが、本当に1年生は真面目な人ばかりで、負けないように自分も頑張らなければと思う。(本戦に向けて)高3の時以来。また一発目が一番緊張すると思うので、足を動かしてフォアでいけるように仕上げていきたい。フォアハンドの練習。試験が終われば一日練習ができるので、そこでレベルアップできるようにしていきたい」
◆中島流哉
「(今日最後の試合は)勝てない試合ではなかった。押し切れなくてもったいなかった。(良かった点)良くも悪くもなかった。強いていえば、一本打って返ってきたのを、すぐ動いて、連続で攻撃できたこと。(悪かった点は)競った場面で、決めなきゃと思って力んでしまった。(強めのラリーが続いていたが)相手は自分の得意なカットマンで、浮いてきたところをスマッシュで決めたかった。しかし、相手が上手く、ラリーが続いた。それでも粘っていきたかったが、粘りきれなかった。(今後に向けて)最近調子が上がってきた。しっかり練習して、いろんな予選を通過できるようにやっていきたい」

本戦は、3月6日から東京体育館で開催される。

※掲載が遅れましたことをお詫び申し上げます。

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