組手も形もVで存在感見せつける

[空手道部]内閣総理大臣杯第52回全国空手道選手権大会(男子)
内閣総理大臣杯第52回全国空手道選手権大会が6月20日、東京体育館で行われた。形はポイント制で、各ブロック上位4チームずつ計8チームが順位決定戦に進む。


大将の重圧に打ち勝ち、決勝進出を決めた塚原=東京体育館で(田中裕葉撮影)


強豪選手に勝利し、チームを勢いに乗せた石井

手は2分2ポイント先取制のトーナメント方式。結果は以下の通り。

団体戦男子組手】
優勝
☆駒大3-2京産大
先鋒○石井詳馬(1)2―1荒賀
次鋒○佐藤龍治(商4)2―0
中堅●佐藤光直(法4)0―2谷
副将○佐藤光介(法2)2―0篠原
大将●塚原結基(営4)1―2山田

団体戦 大学 形の部】
優勝
安藤 誠(英2)
大塚健人(政1)
豊口貴悠(G1)

 7連覇をかけて挑んだ団体組手。準決勝の国士大戦は大将戦まで勝負の行方がもつれ込む大接戦となったが、大将を努めた塚原が2-1で辛勝し、決勝へ駒を進めた。
 決勝の相手は京産大。先鋒・石井の相手は高校時代から名の知れた荒賀だったが、積極的な攻めで2度の突きを奪い先勝。大金星を挙げた。次鋒・佐藤龍は蹴りで相手を翻弄しつつ突きを決め、スピーディな試合運びで相手を圧倒。だが、中堅を努めた佐藤光直が相手の攻撃に対応できず突き打ち込まれ、早々に試合を落とす。副将・佐藤光介は、判定の割れた最初の技で審議の末ポイントを勝ち取るとそのまま試合を決めた。準決勝に続き大将を努めた塚原は2度の警告をくらうなど、当たりの激しい試合展開を制することができなかったが、チームは見事7連覇を達成した。
 また、昨年16で途絶えた団体形の連覇だったが、今年は1年生2人を含む若いチームで見事優勝を果たした。


◆杉山俊輔監督
「優勝はよくやったと思う。明日の試合にもつながる。全部接戦で厳しい試合になったけど、その中で結果を残したので頑張った。(良かった選手は)石井と塚原。(石井の先勝で)流れがうちに傾いたと思う。塚原は決勝で負けたけど、国士戦で国吉を押さえられたのは大きかった。内容も、技術的にはよかった。今日(の優勝)も目標の一つだったので(優勝して)よかった。優勝が当たり前っていう大会でプレッシャーがあったと思うけど、よく戦ってくれた。(明日は)個人戦だから調整次第。しっかりイメージトレーニングして、勝てるイメージができるかどうか」

◆佐藤光直主将
「(7連覇だが)昔から先輩たちが築いてきた伝統がある特別な大会なので、絶対に負けられなかった。気合いも入った。でも(重圧は)そこまでなかった。自分が調子悪かったんで、(優勝は)みんなのおかげ。練習からチームの雰囲気も良くて、このままいければいいと思っていたら順調にこれたのが今日の結果につながったと思う。(準決勝は)負けたら、東日本じゃないが4年のせいなので(割り切っていた)。でも塚原が決めてくれたので。今日は塚原と(石井)詳馬のおかげ。荒賀の試合は捨てていたが、勝ったので。(今日の優勝で)前期を良い感じで締められたのでよかった。(明日は)(自分が)関東で2位なのと、あと去年は関西に上位を許したので、今年は関東が上位占められるように」

◆塚原結基
「連覇かかってたので頑張りました。(準決勝は)すごいプレッシャーだった。前の2人が、まさか負けてくるとは思わなかったので。“こりゃやばい”と。でもやる時はやらなきゃいけないんで頑張った。意識は集中できていた。(決勝は前までに優勝が決まって)ホッとした部分があったので、ああいう結果になってしまった。そこが甘いところ。(明日は)去年の優勝者と(3回戦くらいで)当たるんで、そこでどれくらいできるか。(試合を)やってみたかったので、楽しみです」

◆石井詳馬
「(荒賀に勝利は)同級生なので負けたくなかった。いつも通りやれたので勝てた。高校の時に1回試合したことがあって、その時負けていたので(今日勝てて)よかった。(7連覇のメンバーにいれたことは)嬉しい。(団体のメンバーに定着しているが)レベルが高くて、いつ誰が出れるかわからないので、(外されないように)気を引き締めてやっていきたい。(自身の課題は)集中力が欠けてしまうので、切らさないようにしたい。(明日は)1年生なので、今の力を出して思いっきり試合したい」

◆安藤 誠
「予選は自分が足を引っ張ってしまったけど、決勝は全員集中して、いい形ができた。(今年は)去年より回数を増やして練習した。やっている形が変わったので、自分たちが1から作る感じ。コーチや監督、師範に指導してもらって、そのおかげでできた。(1年生は)2人とも上手いので、お互い言い合ったり、相談し合ったりして形を作ってきた。まだ引っ張り切れてないけど、いい雰囲気でできている。(今後に向けて)関東、全日本で帝京や山梨学院に負けないようにしたい」


なお、明日は東京体育館個人戦日本武道館で第53回全日本学生空手道選手権大会(個人戦)並びに東西対抗戦が行われる。

■交通アクセス
東京体育館
都営地下鉄大江戸線「国立競技場」A4出口
・JR中央線(普通)・総武線「千駄ヶ谷」下車徒歩1分
日本武道館
東京メトロ東西線半蔵門線、都営新宿線九段下駅」2番出口より徒歩5分

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