小久保、圧巻の試合運びで準優勝

[空手道部]第38回関東学生空手道選手権大会
 第38回関東学生空手道選手権大会個人戦が5月5日、日本武道館で行われた。形は2グループに分かれ予選を行い、それぞれの上位4位までの選手が決勝トーナメントに進出する。


小久保の道着が今日のトーナメントの厳しさを物語る=日本武道館で(酒井辰弘撮影)


1年生ながら健闘した笹森(小出宏行撮影)


気合い十分に中段突きを決めた京増

手は4回戦まで1分30秒6ポイント先取、5・6回戦は2分6ポイント先取、男子は準々決勝より3分8ポイント先取、女子はいずれも2分6ポイント先取のトーナメント方式。結果は以下の通り(駒大のみ)。

<男子組手個人戦3位>
佐藤光介(法3)※

<男子組手個人戦ベスト16>
石井詳馬(商2)
京増義宗(法2)

<男子形個人戦ベスト16>
豊口貴悠(G2)
森悠太(社1)

<女子組手個人戦2位>
小久保楓(地4)※

<女子組手個人戦ベスト8>
成岡葉子(社4)

<女子組手個人戦ベスト16>
木原明日香(地2)
三村桃子(歴2)

※がついている選手は優秀選手

 新体制になって初めての公式試合。駒大からは男子12名、女子8名が出場した。その中で輝きを見せたのが小久保。初戦から圧倒的な強さでトーナメントを勝ち上がり、決勝までコマを進めた。決勝の相手は帝京大の小林。開始早々から立て続けにポイントをとられてしまう。3ポイントをとり返すが、昨年度の全日本優秀選手も長いトーナメントの疲れには勝てず、そのまま敗北した。男子は佐藤(光)がベスト4と善戦した。疲れが見られることがあり、リードを許す場面が何度かあったが、倒し技を決め1本をとるなど、終始冷静さを保っていた。
 形は豊口と笹森が予選を勝ち上がり決勝トーナメントへ進め、ベスト16と好成績を残した。

◆大石武士師範
「全体的によくない。稽で出来てることが全然出来てない。稽古で出来てることが出来なければ意味なし。(今日は)内容に関しては他と遜色ないけど試合の中で同じことをして負けている。常に(稽古で)言ってる精神的な部分が(試合で)出来てないからそのことが出来るかどうか(が大事)」

◆杉山俊輔監督
「去年のメンバーが抜けてどこまでやれるかなって感じだったけど稽古の内容から言うとこんなものかな。課題は精神的な部分。もっと稽古でやっていかないといけない。(今日は)そのことがわかったことが収穫。選手への期待が高い分もっと詰められる所を詰めてやっていきたい」

◆大石智子コーチ
「内容はよかった。手応えもあるしこれからが楽しみ。(新チームで最初の試合だが)いつもと言ってることは変わらない。自分の持ってるものを出さなきゃもったいないないから決心するということ。しっかりと決心できていれば軸はぶれないから自分の力を出せる。(今後は)今やってることを丁寧に。出せるものを発揮できれば結果はついてくる。今日よりも東日本の方が成長したと言えるようにしたい」

◆小久保楓
「前半調子が良くなかった。でも全日本決めようって気持ちでやったので、結果がついてきて良かった。(久々の試合で試合感覚は)全日本以来だったので試合の雰囲気や会場の雰囲気に慣れなかった。(慣れたのは)3試合目くらいから。(1番苦しかった試合は)準々決勝か準決勝。前から対戦していて、自分も相手も手の打ち所がわかっているし、久々だったからどうしようかと。(決勝戦が始まる前は)バテていたので体力的な問題を何とかしようとしていた。(去年は3位だったが今日は2位という結果は)前回と同じ相手に負けているが1つ順位が上がって良かった。(6点取って勝つことが多いが)2分も戦うとバテちゃうんで。早く決めたいって気持ちがある。(次回出場する東日本は)着実に、一歩一歩、優勝を狙っていきたい」

◆佐藤光介
「ベスト32に入れば全日本学生選手権の切符がとれるので、とりあえずそこまで目指した。初戦からレベルの高い相手ばかりであったが、妙に力が抜けて良い空手ができた。ベスト16では何度も対戦している先輩にあたり、力の抜け具合が悪く作用して、相手に失礼な空手をしてしまった。反省している。ここまでこれたのは先輩や後輩、家族の声援があったから。本当に助かっている。調子がいい時は声援が全て聞こえて、悪い時は相手しか見えない。会場全体を感じれるようになればもっと良い」

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