形で健闘!組手は強豪を前に屈す…

[空手道部]第54回関東大学選手権大会(女子)
 第54回関東大学選手権大会が10月30日(日)日本武道館で行われた。形はポイント制で、12チーム中上位4チームが順位決定戦に進む。


息の合った形でベスト4入りを果たした(左から)氷川、深作、宮崎=日本武道館で(青野実郁撮影)


最後に1本を取られ、敗れた竹井(下)(河田奈津子撮影)

手は2分6ポイント先取制のトーナメント方式。結果は以下の通り。

団体戦 女子 組手の部】
第3位
駒 大0-2帝京大
先鋒●廣瀬まり(仏1)1―3五明
中堅●竹井美都樹(経1)0―6小林
(2本先取)

団体戦 女子 形の部】
第3位
深作世理乃(G4)
宮崎絢子(商2)
氷川菜緒(地1)

【優秀選手】
竹井美都樹

 去年は予選敗退と振るわない結果に終わった団体形。今年は1年生をメンバーに加えて挑んだ。予選を4位で通過すると、決勝トーナメント1回戦の相手は帝京大。息の合った形を披露するが、判定は5-0で敗退となった。それでも去年を上回る成績で、全日本へ向け好発進となった。
 団体組手では1、2回戦を実力を見せつけ勝ち進むと、3回戦の相手は形と同じく帝京大。先鋒・廣瀬は序盤、互角の試合を見せるがポイントを稼げず。終了間際に上段突きを奪うも、点差を追い上げることは出来なかった。中堅・竹井は帝京大・小林から1ポイントも奪えず、最後は上段蹴りを決められて敗れ、準決勝に進むことは出来なかった。

◆新井智子監督
「とりあえず全日本が決まってほっとした。(形は)みんな同じくらいのレベルなので、日本一を目指すという意味でも、切磋琢磨してレギュラー争いをしていけたら。(組手の)準決勝は決して負けてはいなかった。判定を取ってもらえないと動揺してしまうが、ブレない柱を自分に持つように言った。今後はそれに加えて技術がつけば、と思う。普段通りやれば大丈夫。日本一を目指していきたい」

◆深作世理乃
「今日は何としても全日本への出場が目標だった。去年は予選敗退だったが、そこから稽古数が足りてないということに気付けた。今回は1年生が団体形が初めてだったが、落ち着いて堂々と出来た。準決勝は絶対に負けたくなかった。結果は負けてしまったが、全力で出来たので悔いの残るものではなかったし、全日本に繋げられる。全日本は1回でも多く勝って、笑顔で終われるようにしたい」

◆三村桃子(歴3)
「1試合しか出ていないが、普段から意識しているしつこさとかは出来ていた。帝京との試合には出れなかったが、入っているのに審判が取らないポイントもあったと思う。誰が見ても入っていると言わざるを得ない組手をしたい。(チームは)信頼しているので、自分が出るときはしっかり勝ちたいと思っていた。(課題は)一発目の差し込みポイントをしっかり抑えられるように。優勝したい」

◆竹井美都樹
「1回戦目から普段やっていた事を意識して出来たが、負けは負け。帝京とは、東日本でも当たったが、勝ちたい気持ちが一人歩きしないで普段通りの試合をできるようにしたい。1年生だからといって遠慮したくない。(全日本では)普段通りの試合を心がける。帝京や九州といった強いところが相手でも、自分のかたちをしっかりやっていきたい」

◆廣瀬まり
「前回から今日まで日にちがあって、最高の状態で臨めなかった。良かったのは2、3回戦でどんどん良くなっていったところ。今後は初戦からベストの形でいけるようにしたい。帝京の五明選手は、高校から一緒で、先鋒でくるのはなんとなく分かっていた。相手の長所を知りつつ、自分の形を作りあげていくことが出来ていない。全日本では同じ失敗はしたくない。1ヶ月必死に頑張りたい」

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