形は0.1差に泣き、4強入りならず

[空手道部]第55回全日本大学空手道選手権大会(男子)
 第55回全日本大学空手道選手権大会が11月20日(日)、大阪市中央体育館で行われた。組手は2分6ポイント先取制のトーナメント方式。


堂々とした形を披露した(左から)豊口、安藤、大塚=大阪市中央体育館で(河田奈津子撮影)


安定感のある組手で勝利を収めた原田


最後まで相手に食らいついた大将・村田

はトーナメント形式・フラッグ制となる。結果は以下の通り。

【男子団体 組手の部】
2回戦
駒大1─3大阪商大☆
先鋒●浮島侑里(現2)3-6
次鋒○原田 龍(営2)6-2
中堅▲瀧本和馬(経3)2-2
副将●石井詳馬(商3)3-5
大将●村田 匠(経2)5-7

【男子団体 形の部】
予選敗退
安藤 誠(英4)
大塚健人(政3)
豊口貴悠(G3)

 1回戦を順当に勝ち上がると2、3年で組み臨んだ2回戦の相手は昨年敗れている大阪商業大学。1勝2敗1分の負けられない状況で勝負は大将・村田に託された。序盤に1本を奪ってリードをするが、その後相手の落ち着いた攻撃で差を縮められた。最後には警告、注意と相手にポイントを与え、試合終了。昨年の雪辱を果たすことはできなかった。
 昨年、ベスト4入りを果たしている団体形。その前回と変わらないメンバーで臨んだ今季は、演技順が早いこともあり点数が伸び悩んだ。4位以上で決勝トーナメントに進めたが、結果は5位。4位との差は0.1とわずかに及ばず、予選敗退となった。

◆杉山俊輔監督
「形は演技順が早くて点数が上がらなかった。内容は良かった。今まで足りなかった力強さや、安定感もしっかりしていた。(組手は)運がない。中堅、副将で抑えられれば良かった。大商大のスタイルを見て、オーダーを組んだ。接戦になるとは思っていた。原田はよく抑えてくれた。どんなものでも一生懸命に一致団結してやれば、審判だって何だってついてくる。辛い時期だが、やるしかない」

◆佐藤光介主将(法4)
「最後だったので全部を出し切って、後悔しないようにしていた。最後の試合は出れなかったが、後輩たちは悔しい思いをしたと思うが、いい勉強にはなったと思うので、それを忘れないで来年再来年につなげて欲しい。(後輩へ)高校より大学の4年間は長いので、嫌になったり辛くなったりすると思うが、誰かの為じゃなくて自分のためにやっているんだということを忘れないで楽しんで欲しい」

◆安藤 誠
「ただ悔しかった。関東インカレから今まで一つ一つの技を見せるように意識した。4年生で最後の形だったが、今までやってきたこと、実力は出しきったので後悔はない。あと0.1ポイントだったが、0.1ポイントでも勝敗は決まる。出すべきものは出せた。全日本は1年生の頃から出させてもらっていて、結果が出なかったのは自分の責任。3年間同じだった後輩のメンバーには感謝したい」

◆原田 龍
「初戦は相手が変則的でいい動きができなかった。二回戦目は先鋒の勢いで自分の組み手ができた。関東から今日まで蹴り技の強化に取り組んだ。今シーズンを振り返って、今年も昨年と同様、後期から調子が上がってきた。来シーズンは強い人と当たっても自分の組み手が出来るようになりたい。四年生に向けて、練習が集中できる環境を作って下さったので新しい技などができた。感謝」

◆村田 匠
「多くポイントをとらなくてはいけないところで回ってきたのに、普段通りの動きが出来なかった。(大将で)プレッシャーはあった。そのプレッシャーと焦りが今回の敗因に繋がった。2年になってからは自分に考える余裕が出てきて、それが後期に繋がった。気持ちを強くもって挑んでいきたい。(4年生へ)主将に華を持たせてあげたかったけどそれが悔しい。先輩の気持ちを胸に頑張りたい」

※掲載が遅れましたことをお詫び申し上げます。

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