吉岡ハットなどで慶大に4発 今季初の連勝は”大漁”に

[サッカー部]第90回関東大学サッカーリーグ戦・第16節・対慶應義塾大戦
 第90回関東大学サッカーリーグ戦・第16節・対慶應義塾大戦が10月2日、千葉県総合スポーツセンター東総運動場で行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。


吉岡とサイドの連携で相手を翻弄した攻撃陣=千葉県総合スポーツセンター東総運動場で(柴崎拓見撮影)


積極的に前線へ顔を出し攻撃の起点となった熱川


ハットトリックの吉岡「とにかくゴールが見えたら積極的に打った」



☆駒大4-2慶大
   (1-0)
   (3ー2)


【得点者】
22分:[駒]中原(吉岡)
47分:[駒]吉岡(大村)
48分:[駒]吉岡(大塲)
64分:[駒]吉岡(大谷)
80分:[慶]豊川(近藤)
92分:[慶]望月(渡辺)



【メンバー】
GK輪島 稜[3]
DF伊勢 渉[2]、熱川徳政[3]、宮坂瑠[4]、須藤皓生[2]
MF大塲淳矢[2]、中原 輝[2](→72分菊池 翔[4])、大村英哉[3](→90分眞砂慶太郎[3])、吉岡雅和[4]、種岡岐将[4]
FW大谷真史[4](→73分鈴木魁斗[3])

【SUB】
GK角井栄太郎[2]
MF桑原 智[4]
MF安藤 翼[2]
FW小田駿介[3]
※[ ]内数字は学年

 キックオフ直後から攻め続けた駒大は前半22分、ゴール前の膠着状態の中、吉岡からのパスを受けた左サイドの中原が右足でシュートを放つ。これが絶妙な弧を描きゴールネットに吸い込まれ先制点となった。その後も攻めの姿勢を崩さず、終始駒大が主導権を握ったまま前半を折り返す。迎えた後半開始直後、前節に引き続きこの時間帯にゴールは生まれた。大村のドリブル突破からゴール前で吉岡へグラウンダーのパスを送り、ゴール右隅にシュートを決め追加点を挙げ勢いに乗る。さらに後半4分、相手のパスを大塲が敵陣奥深くでカットすると、吉岡へスルーパスを送る。最後は浅い角度から右足一閃、これがゴールネットを揺らしリードを3点に広げることに成功。そして後半19分、吉岡が自身ハットトリックとなる4点目を決め、試合を決定づけた。終了間際、相手のセットプレーから立て続けに2点を失うなど、新たな課題が浮き彫りになったものの、今期初となる2連勝を飾りリーグ戦でも総合6位に浮上した。

◆秋田浩一監督
「(今日は)うまく点数をとれたと思う。前へ詰めていく人がいるからああいったチャンスが生まれる。(縦への速い連携パスが目立ったが)トップ下の吉岡はよく動くし左サイドの中原はボールの扱いがうまい部類なのでああいう形になったと思う。別に“ダメっ”と言ってるわけじゃないのでやれればそれでいいんじゃないか。(ハットトリックの吉岡)個人的にはいつも思っているがあのぐらいやれるのが普通。ただ今日は暑かった中よく走ったと思う。(セットプレーの失点)1点目は1人しかマークについてなくて相手の動きについていけなかった。ついていれば仮にヘディングされていたとしても芯をとらえていたかどうか。そこでチームとしてちゃんと動いていれば防げたと思う。4-0だったこともあると思うけど。2点目は選手が“立って”しまっていて情けなかったんじゃないか。1人1人がボールに詰めていれば、シュートされてもどこかに当たってそれていたと思う。(今季初の連勝)うちは走りかつサッカーをやっていかないとしょうがないので次の筑波戦も自分たちのサッカーを続けていく」

◆吉岡雅和(市4)
「(今日は)後半の立ち上がりは0-0の気持ちで行こうと決めていて、いい立ち上がりができた。そこは評価できるが、それでも終盤の失点は甘さが出てしまった。しっかり改善していきたい。(サイドからのプレーメイクが特に多かったが)とにかく走ることをメインにやってきた。ただ縦に走っても意味はないのできちんとサイドを使って走り込むことを意識した。(1人で12本のシュート)今まで(試合を通した)シュート数が少なかったのでとにかくゴールが見えたら積極的に打った。前線の大谷も競り勝ってくれていたのでそのあとすぐにシュートへ持っていけるようにした。(前半の惜しいシュート)1つのチャンスをしっかり決めていかないといけないのでもっとシュート精度を上げていきたい。(後半の得点劇、秘策は)プレー面では“簡単にやる”ことを意識していてDFの裏にボールを出すこと。メンタルでは自分たちの守備を固めつつ守りに入らず攻めるようにした。(夏合宿走り込みの成果は)後半途中まではみんな頑張っていたが、終盤は粘りが効かなかったのでまだまだ改善できる。(次へ)筑波大は前期、大臣杯ともに負けてしまったが、勝てない相手ではなかったので、自分たちのサッカーを信じてやっていきたい」

◆熱川徳政(歴3)
「(今日は)今日の攻撃力に守備陣は助けられた形になったと思う。でも終盤セットプレーで2失点してしまい甘さがでた。(攻撃の起点での良いパス)キックにはそれなりの自信を持っていて狙える時はクロスを上げて狙ったりする。前の選手が走ってくれるので縦へのパスを出しやすい。(前線との連携面では)今日は前の選手が崩してシュートも精度がよくて入ったので個の力があったのが大きいと思う。(守備は)前線の中原が守備に戻ってきてくれるので数的にもやりやすい。(甘さとは)1失点目のヘッダーへのマークは自分だったので責任をもっていい体制でシュートを打たせなかったり、体を張らなければならなかった。2つ目は足が止まってしまっていた。リーグ戦なので得失点差も重要な要素になる以上少しでも失点は少なくしていかなくてはならない。残り時間が少ない中いかに動いて守るかが重要になってくる。(次へ)自分たちのプレッシングは最近調子がよく、これを維持していけば勝てない相手ではないので、守備で粘って攻撃陣を信じて頑張りたい」

◆中原輝(経2)
「(今日は)自分がチームの一員として求められていることを積極的にできたことが得点につながったと思う。自分は左サイド左利きで相手は左からのシュートを警戒していたが、右にカットインして相手の逆を突きいいコースに寄せることができた。(吉岡との連携は)低い位置でボールを持った時は吉岡さんが裏に抜けたり、出した後にもう一度抜けたりと、2人でやりきろうと決めていたことがしっかりできた。(今期初の連勝は)インカレやその上を目指すには連勝し続けることが大事だが、今まで連勝することができていなかった。今日連勝することは大事だと言っていて、勝てたのはよかったが、順位はまだ苦しい状況なので連勝を伸ばしていけるようにプレーしたい。(次節、筑波戦に向けて)前期とアミノバイタルの2試合とも筑波には負けているので、雪辱を晴らしたい。上に行くためには、勝ち続けることが絶対に必要なので、駒大サッカーを今日のように展開して勝ちにつなげていきたい」


なお、次節は10月8日、筑波大学第一サッカー場にて14:00から筑波大と対戦する。
【会場へのアクセス】
つくばエクスプレス「つくば」駅下車、関東鉄道バス6番乗り場より「筑波大学循環(左回り)」乗車、「合宿所」下車、徒歩1分
つくばエクスプレス「つくば」駅下車、関東鉄道バス6番乗り場より「筑波大学循環(右回り)」または「筑波大学中央行」乗車、「大学西」下車、徒歩5分

※記事の掲載が大変遅れましたことをお詫び申し上げます。

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