いよいよ明日、箱根駅伝開幕!プライドを持って…浅井祐史主将インタビュー

いよいよ明日、開幕となる箱根駅伝。今回は、惜しくもメンバー入りを逃したものの、献身的にチームを支えている主将の浅石祐史(市4)に、箱根駅伝へ向けた意気込みを語ってもらった。


箱根を見据え、今のチーム状況を語ってくれた浅石=道環寮で(奥田葉月撮影)


―主将からみたチーム状況は
本当に1月2,3日に箱根メンバー16人がしっかりと合わせてきている。ピリッとした雰囲気の中に、気持ちの余裕も見られる。いい雰囲気だと思う。
―監督などと、チーム状況についての話などはするか
「お前がしっかり面倒見てやれ」といわれた。メンバーは外れてしまっているが、監督・コーチから助言をもらいつつ、主将として何ができるか毎日考えている。ほかの箱根から外れてしまったメンバーの様子をみてあげるように気にしている。やはり、箱根のメンバーはしっかりやってくれるが、外れたメンバーっていうのは悔しい気持ちも大きい。その分、しっかり自分が面倒を見てあげるように気にかけている。
―出雲・全日本では「上級生が情けなかった」という話をしていたが
4年生でミーティングをした。自分たちが後輩たちに何を残せるのかという話もしたし、話さなくても一人一人に思いがあると思う。やる気のない人はいない。ミーティングで最上級生として何ができるのか、一つの行動だったり、練習の面だったりよく考えてやっていこうという話はした。
―下級生の様子は
練習面で頑張っている人たちも多くいるが、私生活の面で気になる部分もある。その部分は上級生がしっかり指摘できていて、そうゆう面も含めて現在はいい雰囲気だ。
―駒大の強みは
やはり、夏合宿がしっかりできていること。箱根は長い距離になるので長い距離に関しては期待できると夏から感じている。
―「ここは他大には負けない」という部分は
プライド。やはりずっと3番以内には入ってきている。1年間優勝を目標にしてきているので、そこは狙って、きついところでもしっかり我慢して、プライドをもって走る。
―主将に就任してから、これまで成長した部分は
故障が多くて、これから箱根という11月中旬にまた故障してしまって、落ち込んで終わりそうになってしまった。しかし、自分の中で割り切るしかないと切り替えて、主将である分チームに何ができるか、チーム全体を見ることができた。考え方がすこし成長できたと思う。
―メンバーとしてではなく、主将として箱根駅伝をむかえるが
走るメンバーが気持ちよく走れるために、自分がチーム全体を見てあげて、走りだけに集中してほしい。故障はしているが、練習に向かう姿勢は後輩には見せられる。後輩たちにメンバーから外れたとしても、浅石さんはあんなに練習していたんだなということを感じてもらえるように練習をしている。
―最後に主将としての箱根駅伝に向けた意気込みを
自分自身は走らないが、やはり駒大の主将として本当に優勝してほしい。チームで大八木監督を胴上げしたい。1月2,3日は最高の形で箱根駅伝をむかえるようにチーム一丸となって頑張っていく。

編集後記
今回の取材で、一番印象に残っている言葉は「プライド」だ。「平成の常勝軍団」と呼ばれ黄金期を築いた駒大ではあるが、ここ8年優勝から遠ざかっている。しかし、選手たちの優勝への思いが途切れたわけではない。浅石主将が答えた「プライド」という言葉のとおり、明日から始まる箱根駅伝では、駒大のプライドをかけた意地の走りで勝利を引き寄せることだろう。今回、チームを代表して箱根への思いを語ってくれた浅石主将は主将としての活躍ぶりから監督からの評価も高い。実際、今回お話を伺ってみて、チーム全体をしっかり見ており、エントリーメンバーのことを本当によく考えていることが伝わってきた。浅石主将を中心に、明日から始まる箱根駅伝では抜群のチーム力と力強い走りを見せてくれることだろう。

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