疲労が残る中…駒大勢、続々自己ベスト更新!

[陸上競技部]第39回神奈川ハーフマラソン
  第39回神奈川ハーフマラソンが2月5日、国道357号・磯子産業道路で行われた。結果は以下の通り(上位3位までと駒大のみ)。


駒澤勢のトップでゴールした中村=磯子駅付近で(奥田葉月撮影)


苦しい表情でラストを追い上げる白頭


海老澤は上級生としてのプライドについて語った(田中碧撮影)


レース後、力のなさを感じたと話した山下(石曾根和花撮影)


初のハーフマラソン出場の原嶋(奥田葉月撮影)



(ハーフ大学生男子)
1位 竹下和輝(東洋大)1:02:41
2位 ムソニ ムイル(創価大)1:02:41
3位 森下歩希(青学大)1:02:46
26位 中村大聖(政1)1:04:12
29位 山下一貴(市1)1:04:16☆
33位 白頭徹也(市2)1:04:31☆
42位 原嶋渓(社1)1:04:46★
43位 中村大成(法1)1:04:49★
74位 海老沢太郎(歴2)1:06:47☆
85位 大坪桂一郎(経1)1:07:18
99位 佐々木聖和(営1)1:08:06

小雨が降る中行われた、神奈川ハーフマラソン。駒大からは、8人が出場。駒大勢は、スタートから先頭集団に位置するも、なかなか粘れず徐々にペースダウンする選手が多数。その中でも、中村大聖は合宿明けで疲労があるなか粘りの走り。自己ベスト更新とはならなかったものの、今期初レースで好スタートをきった。

藤田敦史コーチ
「(今日の総評)合宿明けという万全ではない状態の中で出場させるというコンセプトだった。駒澤がもっていた、たくましさを身につけるためにも、疲れがある中でどれだけ走れるか見るためにだした。その中でも、中村大聖と山下は箱根にもエントリーされただけあって、駒大の中でも上位に入ってきた。結果から言えば、他大は2~3分台でゴールしていたので決して良くはない。しかし、合宿明けの中でもこの2人は、なんとかまとめる走りはできていた。力はついてきている。その他の選手も、今回の結果を踏まえて選手たちも考えることもあると思う。監督やコーチに言われてやるのではなく、選手側から主体的に競技に取り組んでほしいと思う。(1年生が多く出場してるが)やはり、駒大にきて1年練習を積んでいる。箱根はハーフを走れないと絶対に走れない。そのようなこともあり、1年生を多く出場させた。まだ力がついていない選手が多いのかなという印象。(良かった選手は)やはり、中村大聖。先頭集団で我慢できていた。10㎞過ぎまでは、我慢できていた。あとは、後半。疲労があるとはいえ、後半失速してしまったのでその部分が克服できれば、彼は面白いと思う。その反面、上級生が情けなかった。力のあるなしではなく、1年生よりも長く駒大で練習している。その中で、1年生に2人に上をいかれたというのは情けない。この結果を上級生が仕方ないと思うのか、あいつらに負けたらだめだと思うのかが大事。(新主将に関して)今年は、主将・高本真樹(経3)と駅伝主将・工藤有生(政3)の2人体制。高本には、下級生に対しても厳しいことも言えるということと、工藤に関しては駅伝でチームを引っ張ってもらわなければいけないということで選んだ。今年は、2人にしたほうがチームがうまく回るのではないかという監督の采配。(新チームは)まだ始まったばかりなので全体は見えてこないが、上級生にしっかりしてほしい。今の4年生だと工藤しかまともにレギュラーを勝ち取れそうにない。工藤を追随する選手がどれだけ出てくるかということ。4年生にしっかりしてほしい。(新チームでの目標)強い世代が抜けるので、抜けても次は俺たちがやるんだという気持ちをもった選手が出てきてほしい。抜けても、強いチームになったといわれるようなチーム作りをしてほしい」 

◆海老澤太郎
「(レースを振り返って)後輩に負けない上級生のプライドを持って走るということが目標だったが、結果的には1年生に先に行かれてしまい、タイムも66分の後半になってしまった。別の大会で頑張っている片西にも、申し訳ないと思う。(レースに出場した目的は)合宿の疲労がある中でどれくらい走れるかをみるのが目的だったが、出るからには疲労など、言い訳することなく走ろうと思っていた。(レース中意識していたことは)他校の選手も多く出場していた。駒澤のユニホームを着るからには、東洋大青山学院大に負けるわけにはいかないと思っていた。1つでも多く食ってやろうという気持ちで走っていた。(来年度から新1年生が入学してくるが)大学生活も折り返し、残り2回しか箱根駅伝はない。勢いのある1年生が入ってくる。しっかりと上級生のプライドを持って下を見るのではなく、4年生を食っていこうという気持ちで学年の中でも目立てるように頑張っていきたい」

◆白頭徹也
「(今日の調子は)自分の中ではあまり練習ができている感じではなかった。とにかく1年生がたくさん出るので、1年生に負けない走りをしようと思っていた。(今年初レースだったが)自己ベストではあったが、同学年とのハーフのタイムとは差があり、1年生に負けていたので情けない気持ちのほうが大きい。(レース展開は)これまでは、前半突っ込みすぎて後半上がらないという感じだったので、今日は自分のペースを作ろうと思っていた。前半は焦らず、後半勝負で行こうと思っていた。しかし、後半粘れないところがあったのでそこが課題。(監督・コーチからは)上級生なので、プライドを持って1年生に負けないように走れとは言われていた。(3年生になるが)とにかく結果を求められる学年になってきたと思う。結果をだしてチームに貢献したい。(今シーズンの目標)チームの中でもまだ下なので、とにかくメンバー争いに加わって少しでもチームに貢献したい」

◆大坪桂一郎
「(レースを振り返って)前半から余裕を持てなかったことがこの結果の原因。後半も、きつい中で粘れたのではないかと思う。(今日のレースの目的は)今まで合宿に参加していて、練習を積んだ中でどのくらい走れるか、自分の力を見るという目的のためのレースだった。(レース中意識していたことは)後半にペースダウンしないようにすることは意識していた。(4月から2年生となり、後輩も入学してくるが)このままだと、先輩としてふがいない。走りの面でもっと先輩らしく、しっかりやっていかなければならない。(2017年の目標は)箱根駅伝のメンバーに選ばれ、出走するというのが目標」

◆中村大聖
「(今日調子は)あまりよくなかった。箱根駅伝が終わって山下りをしてから、その疲労であまり走れておらず、ポイント練習もこなせていなかった。その中で出場し、最低駒澤の選手には負けないことと63分台を出すことを目標にしていた。63分台は出せなかったが、来月の学生ハーフにつながる最低限の走りはできた。(レース展開は)上尾ハーフでは集団から離れた後に粘れなかったので、今回は最後まで諦めずに粘るということを課題にしていた。10kmくらいできつくなってしまったが、つけるところまでついて、そこから粘るというレースを意識してできた。(後輩が入ってくるが)強い後輩が入ってくるが負けられないという思いがある。練習も引っ張っていけるようになりたい。(2017年の目標は)三大駅伝を走ること。区間3位以内で走ってチームに貢献したい」

◆中村大成
「(今日の調子は)合宿をはさみ、万全の調子では無かったが、とりあえずいけるところまでいこうという気持ちでレースに臨んだ。(大学初ハーフは)やはり長くきつかった。(監督・コーチからは)特に無かったが、調整をしっかりやらせてもらったので、その分合宿はあったがしっかりやるように言われていた。(今日のレースプランは)とりあえず先頭集団についていって、ある程度まとめる走りというのをやろうと思っていた。(この1年の成長を感じたところは)今日のハーフもある程度走ることができ、自分では納得はいっていないが、1時間4分台で走ることができたので、多少スタミナはついたのかなと思う。(今年の目標は)今年はやはり箱根駅伝で優勝というのと、個人では5000m13分台と1万m28分台を出せるように、特にトラックでスピードを磨いていきたい。(学生ハーフに向けて)1時間3分台を狙って、駒澤の中でも上位で走ってしっかり監督・コーチにアピールしていきたい」

◆山下一貴
「(今日の調子は)合宿でしっかり練習を積めていたので少し疲れはあったが、悪くはなかった。(レースプランは)コーチから今までは自分のペースで行けと言われていたが、今回はある程度突っ込んで入るように言われていた。10kmくらいまで先頭集団についていき、そこからどれだけ耐えられるか勝負していこうと思っていた。(レース展開は)10kmくらいまではそこそこ走れていたが、先頭集団を離れてから中だるみがあったので、そこを今後は直していきたい。(意識していた選手は)駒澤の他の選手。中村大聖以外には絶対に負けたくなかった。他大の同学年の選手にも負けたくなかったが負けてしまい、今回は自分の力の無さを感じた。(後輩が入ってくるが)スピードがないので、後輩にもハーフでは絶対に負けないようにしたい。(2017年の目標は)長い距離をしっかり走って箱根駅伝で活躍できる選手になりたい」

◆原嶋渓
「(今日の調子は)合宿があったが、調整期間もあったのでそれなりに身体はきつくなかった。いざ走ってみると疲労があるなと感じた。(初ハーフだったが)最初はそれなりに走れたが、後半身体がきつくなってまだまだスタミナが足りないなと感じた。(雨と寒さの影響は)涼しい中で走れたので暑さが無かった分、逆に良かった。雨も特に気にならなかった。(監督・コーチからは)特に無かったが、自分の中では1時間4分台を出したかった。とりあえず出すことができたので次の学生ハーフで記録を狙っていきたい。(後輩を迎える今年の目標は)自分はスピードが無いので、やはりこういったハーフなどの長い距離で勝っていかなければならない。新しい後輩も強い選手がたくさんいるが、長い距離では負けないようにハーフなどの大会で結果を出していきたい。(学生ハーフに向けて)自分たち中間層がタイムを出していくことでチームが盛り上がってくると思うので、高い意識を持って1時間3分台を目標に頑張っていきたい」


レース後、力のなさを感じたと話した山下(石曾根和花撮影)

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