ゴールラッシュに沸いた駒大 5ゴールで6試合ぶりV飾る

[サッカー部]第91回関東大学サッカーリーグ戦・第9節・対日体大
第91回関東大学サッカーリーグ戦・第9節・対日体大戦が6月11日、東金アリーナ陸上競技場で行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。


前半で2ゴールの安藤「自信はあったので思い切り振り抜いた」=東金アリーナ陸上競技場で(柴崎拓見撮影)


この試合2ゴールの高橋は3試合連続で得点をマークした


トップ下へコンバートの大塲は持ち前の機動力で攻守の起点を演出


自身リーグ戦初ゴールの熱川「決まった時は本当に嬉しかった」と胸の内を語った


大塲同様に中盤でのプレーが秋田監督に評価された大川。渡邉とのボランチの連係も上々



【スコア】
駒大5ー3日体大
(3−2)
(2−1)

【得点者】
18分:[駒]安藤(大川)
19分:[日]太田(江崎)
21分:[駒]安藤(大村)
38分:[日]輪笠
45+1:[駒]高橋(熱川)
51分:[駒]高橋
78分:[駒]熱川(中原)
82分:[日]太田

【メンバー】
GK 輪島 稜[4]
DF 熱川徳政[4] 伊勢 渉[3] 星キョーワァン[2] 深見侑生[2]
MF 渡邉黎生[4](→85分 荒木直道[4]) 大川雅史[4] 大村英哉[4](→90+2分 大塚光一郎[4]) 安藤 翼[3](→67分 中原 輝[3]) 大塲淳矢[3]
FW 高橋潤哉[2]

【SUB】
GK鈴木悠太[1]
DF須藤晧生[3]
DF上田哲也[4]
FW小田駿介[4]

 前半、2-2の同点で迎えたロスタイムに駒大は3度目のリードを奪う。熱川が蹴り上げた右CKに高橋が反応し、ヘディングシュートを放つとゴール右に吸い込まれた。勢いに乗った駒大は後半に入っても優位に試合を進める。6分には再び高橋が伊勢から放たれたロングパスに反応し、中央を駆け上がるとそのまま右足一閃。この試合2ゴール目をマークすると、33分にはゴール前の混戦から中原が後方に構えた熱川へパス。そのまま右足を降り抜いたボールはゴール左隅に突き刺さり、熱川自身にとってもリーグ戦初ゴールが生まれた。3失点と守備面では課題が残ったものの、攻撃陣の奮発もあり6試合ぶりに勝ち星をもぎ取った。

◆秋田浩一監督
「(今日は)点が良くとれた嬉しさ半分、失点が多かったがっかりさが半分という感じ。(失点の多さについて)相手の縦に入ってくるボールについていけなかったし、その前の段階でプレッシャーをかけきれていなかった。それで1,2点を失っている。相手にボールを回されるのはほとんどだと思うので、もう少し球際をしっかり詰められれば、良かったと思うが、今回は緩かった。(攻撃面では)あれはまぐれだと思う、ただ、縦のボール、セットプレー、センタリングをちゃんと拾えたので“盆と正月”が来た気分。(高橋は3試合連続ゴールだが)もう少しやってほしい。体が強くて、ボールもしっかり収まる方のタイプだが、そのあとの動きが遅いので、これからだと思う。エースになるためには、今のままじゃ無理だが、シュートを外したり休んだりするのではなくしっかりやれればもっと良くなる。(今日2得点の安藤は)彼も“60分の選手”なので、90分間しっかり走れれば、相手も嫌がる。ボールを収めるプレーや、シュートに優れた選手なので、もう少し強くなってくれるとこちらとしてもありがたい存在。(大塲を前線へコンバートしたのは)スピードはないが、運動量やまじめにディフェンスをできるのでそこを買って起用した。自分の能力や、プレーを理解してるので、今日に関しては自分のチームの中では大川と並んで一番良かった。(次へ)何とか引っ付いて勝ち点を伸ばしていけば、1年生でも何人かやれそうな人がいるので、詰めていきたい」

◆熱川徳政(歴4)
「(今日は)5点取れて勝ち点3をとれたのはよかったが、もっと取れる部分はあったので、しっかりやっておきたかったのと、3点を失っているので、失点をゼロにこだわってやっていかないといけないと思う。(相手の縦パスは)パスを出した選手が止まることがなかったので、その選手に対してついていくのか、マークを受け渡すのかという部分を意識してプレーした。(リーグ戦初ゴールは)いいタイミングでボールが来た。キーパーの位置を見て、ボールを浮かさないように意識して、打ったらいい具合に追い風に乗ってくれた。練習でも、こぼれ球をしっかり決めることをやっていたので、決まった時は本当にうれしかった。(次へ)攻撃の部分では決めるところを決めて、守備に関してはゼロに抑えることを徹底してやっていきたい」

◆渡邉黎生(G4)
「(左目の上を切ってしまったが)明日病院に行って縫うか縫わないか決めるが、そんなではないので大丈夫。(守備の時は4-1-4-1でアンカーのようなポジションだったが) 大塲を下げて、前は相手CB2人に対して1人になってしまうが、そこは致し方ない。ワンサイド切ってそこからはめていくのはコンセプトとしてある。 チームからはあまり前に出るなと言われていて、僕が1つ後ろに下がってCB2人の前に立っているという感じだった。ただ人数揃っている時は僕も出ていく。そこは臨機応変にやらなければいけない。(スペースを消すということか)そうですね。人数が揃っているときは行く、それ以外の時はしっかりゾーンでやると言われているので。(それはトップ下が大塲選手だからなのか)そういうわけではない。ただ大塲は元々ボランチの選手なので気が利く。僕達の気持ちがわかってそこにいたら楽だろうなというところに動いてくれるので、気を利かせてやってくれていると思う。(手応えは)できていないことの方が多かったので、しっかりビデオを見て反省しなければいけないことは多いかなと感じる。(足りないと感じる部分は)ディフェンスのところは特に、縦に入ってくるボールなど僕とCB2人のところで詰めなければいけないところは多いと思う。(前節、今節とスタメン出ているが)今チームのためにやらなければいけないこともあるが、自分のことで精一杯になっている部分がある。1人1人がしっかりしているので、そこはチームに任せつつも、今は自分がやるべきことをやることを意識して、自分の役割を果たそうとしている。(自分の役割とは)決定的な仕事ができるわけではタイプではないので。試合に入る前の1週間の過ごし方とか雰囲気とかでやらなきゃいけないことを伝える役目かなと思っている。(開幕当初はベンチ外で熱川選手がキャプテンマークを巻いていた。もどかしさなどは)そうですね。でも、キャプテンになった時からそれは覚悟していた。去年はずっとけがで出てなかったし、ノリ(熱川徳政)はずっと出ていて、信頼しているので。(前期は残り2試合だが)3連戦のうちの1つと捉えていたので勝ちは必須だった。内容はよくなかったが勝ちというものを得れたので、1週間しっかり準備して土曜日いい試合をしたい。相手どうこうよりも自分達のサッカーをやるということを意識していきたい」

◆安藤翼(3)
「(2得点だったが)リーグ戦4試合ぐらいスタメンで使ってもらっていて、数字が出ていなかったので2点取れたことはよかった。仲間からいいパスがきたので、流れこむだけだった。クロスからのシュートはいつも練習しているので、自信はあったので思いきり振り抜くだけだった。(取って取られての試合だったが)相手のパスまわしに耐える時間が多かった。あそこでもっと粘って守備をしないと、前半の最後に3点目取れたからよかったが、前半2-2で折り返していたらもっときつい展開になっていたかもしれない。あそこでもっと粘れるようにこの一週間やっていかないと次の試合は本当に大事なので。この課題をこの一週間で直していきたい。(個人的な収穫は)ゴールだけ。3点目決められるシーンもあったし、運動量もまだまだ足りない。2得点取れたのは大きな収穫。(課題は)運動量と最後もう1本チャンスがあったので、あれを決められるような選手にならないと。監督からも言われたがエースになれない。そこで決めきれないと自分としても、チームとしてもきつくなってしまう。もっと厳しくやっていきたい。(交代直後監督からは)2点取ったことはよかったんだけど、後半の出だしに運動量が落ちてしまった。そこでもっと闘えないといい選手になれない、エースになれないと言われた。あと3点目取れるシーンもあったし、そこで一皮二皮剥けていかないとおまえは強くなれないと言われた。そこを自分でどう捉えてやっていくかが、大事。本当に2点取ったことに満足せず、もっと取れたので、やっていきたい。(前期は残り2試合だが)勝ちきるしかない。日本一を目指すために、インカレに出るために本当に2試合必死に戦って勝つしかない。個人としてもゴールを取ってチームに貢献できるようにやっていきたい」

◆高橋潤哉(営2)
「(今日は)ずっと自分のゴールでなかなか勝てていなかったので、自分のゴールで勝ててよかった。(1点目は追いつかれた後のATだったが)いつもコーナーキックはファーに入っていたが、(渡邉)黎生さんがニアとファーを変えようと言って自分がニアに走ることになった。それでいいボールがきたので合わせるだけだった。(ゴールを決めながら勝ちにつながらない試合が続いていたが)自分としてはチームが勝てない点は意味がないと思っている。チームを勝たせる点を取りたいという思いはあった。(2度追いつかれたが)失点がすごく多くて、今日も3失点してしまった。しっかり修正できる点は修正して、詰めていかないと引き分け2回続いた時のように勝ち点3を逃してしまう。チームでしっかり話し合って、締めていかないと今日の勝ちの意味もなくなってしまう。練習で突き詰めていきたい。(相手の守備は)前半オフサイドに引っ掛かってしまった。相手がラインを止めるというのは感じていたので、自分がしっかり我慢すればオンサイドで抜け出せるというのは感じていた。後半は我慢して抜け出せたと思う。(複数得点は初めてだが)ハット(トリック)のチャンスがあって逃しちゃったので、自分としてはすごい悔しい気持ちの方が大きい。ハットトリックできるときにしておかないと、どんどん上のストライカーに離されてしまう。もっと頑張らないといけない。(得点王は)やっぱり得点王は絶対取りたい。中野誠也選手(筑波大)もプロ内定しているし。自然と意識はしちゃう。(次に向けて)連勝していけばもっと上に行ける。(前期の残り試合の)1/3を取れたというイメージなので、残り2戦もしっかり連勝しないと。今日の勝ちを無駄にしないようにしたい」

なお、次節は6月18日、日立市民運動公園陸上競技場にて11:30から東洋大と対戦する。
【会場までのアクセス】
・JR常磐線「日立」駅中央口より日立電鉄「平和台」行バス乗車、または「常陸多賀」駅より「日立駅」行バス乗車、「運動公園前」下車


自身リーグ戦初ゴールの熱川「決まった時は本当に嬉しかった」と胸の内を語った

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