神戸、自己ベスト連続更新!…1年生の好調光る

平成29年度第3回世田谷陸上競技記録会が7月1日、世田谷区立陸上競技場で行われた。駒大からは3000mに市澤、5000mには12名の選手が出場した。


3000mで自己ベスト更新の市澤(田中碧撮影)


3レース連続で自己ベスト更新の神戸


故障明け初レースで順調な復活を見せた加藤


大学初5000mとなった吉村(石曽根和花撮影)


ラストスパートを課題にあげた小島(奥田葉月撮影)

果は以下の通り。(上位3位までと駒大のみ掲載。)
※☆は自己ベスト

3000mに出場した市澤は後方からレースが進むと同時に徐々に順位を上げた。ラスト400mで勢いのあるスパートをみせ、自己ベストを更新した。

14組には紺野、若林の2名が出場。若林は集団の中方でレースを進める。1500m過ぎに集団が縦長になると後方へ。そこから終盤にかけて徐々に前に出たが、ラストスパートであげきれず。自己ベストを更新することはできなかった。紺野は集団最後方からスタートし、徐々に前に出るも見せ場を作ることはできなかった。

15組では1年生の神戸が光った。集団後方からの落ち着いた入りであったが、徐々に集団の前方へ。ラスト1000mでペースを上げ、2位でゴール。出場したレースで3回連続の自己ベストを更新した。

16組の序盤は伊勢が積極的にレースを進めたが、中盤で失速してしまう。その一方で、序盤に力をためていた1年生が後半に活躍を見せた。加藤は先頭争いを演じ、吉村と小島は競り合いながら後半にペースアップ。ラストまでデッドヒートを繰り広げた加藤は4位でゴールしたが、それぞれ課題の残る結果となった。


【3000m】
4組
1. 光延 誠(早大)8:14:67
2. 市澤長太(歴1)8:14:93☆
3. 小町昌矢(日体大)8:15:47

【5000m】
14組
1. 前田舜平(明大)14:14:48
2. 大越望(青学大)14:16:62
3. 廣瀬 泰輔(東海大)14:17:94
16.若林大輝(商1)14:28:66
31.紺野凌矢(歴4)14:45:76

15組
1.中山顕(中央大)14:13:49
2.神戸駿介(仏1)14:18:24☆
3.大石巧(城西大)14:18:90
9.伊東颯汰(営1)14:25:04
14.白頭徹也(市3)14:30:71
19.板橋賢吾(市4)14:35:91

16組
1.住吉秀明(国士舘大)14:11:65
2.中島怜利(東海大)14:12:72
3.中島大就(明大)14:13:33
4.加藤淳(経1)14:14:00
9.吉村晃世(法1)14:16:29
20.小島海斗(市1)14:22:53
25.海老沢太郎(歴3)14:28:49
34.佐々木聖和(営2)14:54:50
35.伊勢翔吾(経3)14:57:79



藤田敦史コーチ
「(今日の総評)全体を通して見ても1年生にすごく勢いがある所がチームとしても良い材料かなと思う。(夏合宿前ラストレースだったが)レース前にも、ホクレンに出ない選手にとってはこれが最後のトラックレースになるので、良い形で夏合宿につなげられる走りをしようという形で送り出したが、やはり1年生の勢いがすごくあるなという所に尽きる。もちろん記録的に言えばもう少し出してほしいなという選手もいるが、7月はやはり暑くなってくる時。1年生は特に体力がないので1番疲れが溜まってくる時だが、その時の大会でこれだけの記録を1年生が皆出せたというのは本当に今後につながる結果だと思う。1年生の勢いがチームに火をつけてくれているなというのをとても感じた。(神戸選手は自己ベスト更新だったが)1年生の勢いは神戸効果といっても過言ではない。やはり他の選手たちはスポーツ推薦で入ってきて、神戸は一般推薦で入ってきたという違いがあるが、その中でも自分はやるんだという思いで神戸がやっていることによって、他の選手たちが俺たちもやらなきゃいけないという思いに変わってきているので、神戸のおかげでこれだけチームに勢いがついている。すごくありがたい存在。(夏合宿にむけて)1年生の結果を受けて上級生がどういう捉え方をするかという所になってくる。もちろん1年生はまだ夏合宿を経験したことがないし、その中で上級生はもう何年も経験してきているものなので、ある程度流れというのは分かっている。その中で、1年生の勢いを先輩がどういう風に感じて、どういう風に自分たちで行動に移していくか。そこが大事になってくる。勢いのある1年生と上級生とがうまくかみ合った時には秋以降すごく面白くなるんじゃないかと私も非常に楽しみに感じている」



◆市澤長太
「(今日の調子は)アップでは良い動きをしていたと思ったので、あとはレース展開に任せてついて行こうと思っていた。(レースを振り返って)出だしで後ろの方のポジションになってしまったが、その時点でゆっくりと前を追っていければいいなと考えていた。監督とコーチからはラスト1周で自分のスピードを見せられればタイムは出ると言われていたので、焦らずゆっくりと前を追った結果がこういった結果につながった。(自己ベスト更新の要因は)この世田谷記録会が夏合宿前の最後のレース。それまでは1500mレースが続き、あまり練習ができてない中でずっと走ってきていた状態だった。学生個人が終わってからは時間があり、その期間をしっかり走り込むことができれば、行けるのではないかと思っていた。しっかりと世田谷に合わせた結果が良い結果として出てくれたので、良かったと思う。(今後の目標は)今回の結果で自信がついた。夏合宿では距離をたくさん踏んでスタミナをつけたい。5000mで14分10秒を切るくらいで走れるようになって、チームの力になりたい」


◆小島海斗
「(今日は)コンディションは良かった。(今レースの目標は)自己ベストを更新すること。(レースプランは)3000mくらいまで一定に走って、ラスト2000mで上げていきたかったが、うまくいかなかった。(実際に走ってみて)同じレースに1年生が2人出ていて、意識はしていた。自分は上がったときに上がりきれないところが弱点なのだと痛感した。(課題は)一気に上がったときについていけなくなるところ。そういうときに上げていけるようになりたい。(夏に向けて)1つ1つの練習を駅伝に繋げていきたい」



◆神戸駿介
「(今日の調子は)今まで2回レースに出たが、その中で今日が1番動いていなかった。前日の刺激がすごくきつくていつも通りではなかった。(自己ベスト連続更新を果たしたが好調の要因は)1年生の中で刺激しあって、毎日の練習を妥協しないで取り組めているのでそこが要因かなと思う。(今日のレースプランは)あまり速い展開にはならないと思ったので3000mくらいまではゆっくり自分のペースで走って、そこから大体5番目くらいにいてラスト1000mであげようと考えていた。(実際走ってみて)前半からそこまでペースは速くなかったがいつもの感じより身体がすごくきつくて、ペースと自分の身体のつらさが一致していなかった。位置も結構後ろになってしまって、3000mまでに前に行きたかったので焦りがあったが、徐々にバラけてきて3000m以降は思った通りのレースができたかなと思う。(監督・コーチからは)監督のほうからここまでベストできているから自信をもって次も出せるように頑張れと言われた。(藤田コーチからは「神戸効果」という言葉があったが)自分だけでなくまわりのおかげで高い意識で頑張れているというのが本当に大きいと思う。(夏合宿に向けて)夏合宿をけがなく越えることができれば更に良い結果が出せると思うので、しっかりまずはけがをしないように準備をしていきたい」

◆吉村晃世
「(調子は)前日まで、体が軽いという感じではなく、不安があった。その分、空いた時間にマッサージなどをいつもより取り入れたりするという工夫ができ、今日は走っていて体が軽かった。(レースを振り返って)監督から、中盤の位置で我慢して残り2キロからペースを上げていくように言われていた。その通りに中盤まで真ん中の位置で我慢ができた。ラストはとにかく必死に走り、上げることができた。(今日のレースから得られたことは)大学で初めての5000mのレースだった。思っていた以上に結果が良かったので、これまでの準備をもう一度振り返り、夏合宿で距離を踏んでいきたいと思う。(今後に向けて)勢いのある1年生の中でも、自分がレギュラーになるつもりで夏合宿を乗り切り、秋につなげていきたい」

加藤淳
「(レースを振り返って)故障してから3ヶ月ぶりのレースだったが、状態を確かめるレースとしては練習通り走れた。(監督・コーチの指示は)監督には中盤より少し前でレースを進めて段々上がっていけと言われていて、力を使わないように走ることができていたので良いレースだった。(今回のタイムについて)最低でも14分15秒を切ることを目標にしていて、それを切れたので良かった。復帰直後にしては良いタイムだった。(良かった点、悪かった点)レースの流れに乗って前の方で走れて良かった。先頭争いでは自分から仕掛けることが出来なくて、自分から仕掛ける攻めの気持ちが足りなかった。(合宿に向けて)怪我が完全に完治したので、距離が増えても故障しないための走りをしていきたい」


大学初5000mとなった吉村(石曽根和花撮影)

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