全国の大舞台で日野、田村が初戦突破!

[硬式テニス部]平成29年度全日本学生テニス選手権大会(本戦)
平成29年度全日本学生テニス選手権大会(本戦)大会2日目が 8月8日、岐阜県メモリアルセンターにて行われた。男子シングルス1回戦、女子シングルス1回戦に駒大から3名が出場した。


第2セットで1ゲームも落とさなかった日野。強さを見せつけた=岐阜メモリアルセンターで(岡田あおい撮影)


田村は試合後、気持ちは球に乗っていたと話した(田中碧撮影)


悔しい敗戦となった古川

果は以下の通り。


〈男子シングルス〉
〇日野勇人 (6‐4、6‐0) 田中瞭良(中京大) 2回戦進出
〇田村迅 (6‐3、6‐1) 安上昴志(早大)  2回戦進出

〈女子シングルス〉
●古川真実 (6‐4、5‐7、2‐6) 根本咲菜(東洋学園大) 初戦敗退



 日野は、第1セットで3-1とリードするもそこから相手のサーブに苦しめられ、3ゲーム連取されてしまう。だが焦ることなく、日野は自分のサービスゲームをキープ。第1セット最後のゲームでサービスエースを決め、ラブゲームで締めくくるなど復調した。セカンドゲームでも攻めの姿勢を保ちながらも、相手に1ゲームも取らせない圧巻の試合運びを見せ、勝利をもぎ取った。 

 強豪早大との対戦となった田村。第1セット序盤、2ゲーム連取し立ち上がりから勢いに乗る。ブレイクできず苦しめられる場面も見られ3ゲーム落としたものの、このセットを奪った。第2セットではしっかりとサービスゲームをキープ。安定したラリーや攻めの姿勢で落としたゲーム数を1に抑え、ストレートで勝利を挙げた。

 女子シングルス、駒大でただ一人本戦に出場した古川。コースを狙った鋭いフォアでポイントを重ね、第1セットを6‐4で奪うと勢いそのままに第2セットへ。5‐3のゲーム数であと1ゲーム取れば勝利できる状況となり、相手を追い詰める。古川がMTO(メディカルタイムアウト)を取るとその後の流れをつかめず、4ゲーム連取され第2セットを落とした。最終第3セットでは切れのあるショットなどで2ゲーム取ったものの、復調のきっかけを見いだせず。このセットを落とし、セットカウント1‐2で悔しい敗戦となった。



◆江口淳一総監督
「(今日は)男子の2人の相手はどちらも強かった。日野の相手も高校で負けた相手だった。その中で、2人ともそつなく試合をできた。(勝因は)2人とも練習以上に本戦になると集中できるタイプ。練習よりもいい感じでテニスをできていて、コートにも対応をして、いいテニスをしてくれた。(女子は)勝たなきゃいけない試合を落としてしまった。リーグでも当たる相手で、5-3とリードをしていてあと1ゲームを取ればというところだったが体力がもたなかった。リーグでは許されないことなので、リーグまでにあるもう1つの大会で改善できるように。リーグではこういうことのないようにやっていきたい。(明日以降は)シングルスは対戦のドローが厳しい。毎試合100%の力を出していかなければいけない。ダブルスは第8シードをもらったので、みんなのためにもシードを守るということは基本だと思う。楽な試合はないと思うが気負いすることなくやっていってほしい」

◆日野勇人
「(今日の試合に向けて)春関で結果を出せた時と同じように、いつもよりも集中して短い時間で仕上げていった。(調子は)自分では緊張してないつもりだったが、どこか緊張していて、最初、自分の足が思うように動かなくて苦労した。だがセカンドセットからは緊張もほぐれてよかった。(対戦相手は)高校時代に1回試合したことがあって、1セットだけだったのだが負けていて、もともとサーブが速いのは知っていた。なので、とりあえず、まずは返して慣れていこうと思った。最初は下がって、とりあえず返すことを意識していた。(一度はゲームを連取されたが)焦ってもしょうがないと思っているので、「ああ、取られたな」くらいで、後半で挽回しようと思った。いつも通りやったら勝てると感じていたので焦りはなかった。(2セット目からは)緊張もほぐれて、ボールも新しくなったのでだいぶ走るようになってよかった。今年初めてここにきたので、来年再来年もここに来たいのでいい調整はできたと思う。次の2回戦と特に力を入れているダブルスのためにもいい感じで慣らすことができたかなと思っている。(今後の課題は)やはり序盤。セカンドセットは6-0で簡単に勝てたが、ファーストセットはギリギリ勝てたという感じなので最初からマックスでいけるくらいにしていけたらもっと簡単に勝てると思った。あと、今回はサーブがあまり決まらず、相手にバッカンバッカン打たれたのでサーブをしっかり入れて攻められないようにしたい」

◆田村迅
(今日は)昨日の台風で練習ができず心配な部分もあった。相手も早大の選手で強く自分も知っている選手だった。出だしから攻めにいって踏ん張って、相手をはめていくプレーで頑張った。前半はきつかったが、後半は粘れて勝つことができた。試合の入り方としては良かったのではないかと思う。(試合を振り返って)相手が自分の来てほしいタイミングで来てくれて自分の思うようなゲームができた。ラッキーだったなというのもある。自分の気持ち的にはインカレに向けて弱気を見せないように、1ポイント1ポイント本気でやるつもりだった。そのわりに球があまり飛んでいなかったが、気持ちは球に乗っていたのではないかと思う。(インカレに向けて強化してきた部分は)スタミナ。1日1日の試合をしていくための体力づくりや精神面の部分。自信を持って、胸を張って言える部分かなと思う。(次戦に向けて)相手は早大のレギュラーの選手だが、関係なく思い切ってやるだけだと思う。勝ち負けにこだわるというよりも、自分のプレーを貫いて挑戦していきたい」

◆古川真実
(どのような気持ちで臨んだか)去年もインカレに出場し、今年も出ることができた。去年は1回戦リタイアで終わってしまったので、今年は良い試合をしてやり切りたいと思っていたが、こんな形になってしまった。今思うと少し準備不足だったのかなと感じている。(試合を振り返って)出だしが良かったが打ちすぎた面もあった。自分から先に展開すること出来て良かったが、戦い抜けなかった体力の面が敗因かなと思う。(対戦相手は)うまさのある選手だとわかっていた。やられる前にやろうと思っていたが最後はドロップ使われたりするなど、うまかった。(この試合で得られたことは)春、冬は涼しいが、これから暑い時期が始まる。しっかり戦いぬける体力を身につけなければいけないことを実感させられた。(今後に向けて)リーグがあり、4年生は最後のリーグ戦。このチームで試合をするのも最後になる。チームに貢献できるよう、この敗戦をバネにして頑張りたい」

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