4年生の意地も虚しく。敗戦でインカレ完全消滅…

[サッカー部]第91回関東大学サッカーリーグ戦・第21節・対慶大戦
第91回関東大学サッカーリーグ戦・第21節・対慶大戦が11月11日、龍ヶ崎市陸上競技たつのこフィールドにて行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。


小田は途中出場で執念のゴールを挙げた=龍ヶ崎市陸上競技たつのこフィールドで(石曽根和花撮影)


今季初スタメンの小口は果敢な飛び出しと正確なボールコントロールで躍動


苦難を幾度となく乗り越えた主将・渡邉黎生が"再び"ピッチへ帰還(宮下 響撮影)


初芝は果敢な攻撃参加で闘志を見せた



【スコア】
駒大1−2慶大

【得点者】
17分:[慶]佐藤
41分;[慶]ピーダーセン
70分;[駒]小田(小口)

【メンバー】

GK 
1 輪島 稜[4]

DF
13 初芝 政弘[4]
15 須藤皓生[3]
4 星 キョーワァン[2]
2 熱川 徳政[4]

MF
27 鈴掛 涼[3]
16 大塲 淳矢[3](77分→6 渡邉 黎生[4])
7 大村 英哉[4]
11 安藤 翼[3]

FW
10 小口 大司[4]
19 高橋 潤哉[2](66分→9 小田 駿介[4])

【SUB】
GK 21 角井 栄太郎[3]
DF 5 眞砂 慶太郎[4]
MF 8 中原 輝[3]
MF 24 薬真寺 孝弥[1]


 わずかに残されたインカレ出場に向けて勝利が絶対条件で迎えた一戦。試合は降格圏内の慶大相手に前半から2点のビハインドを背負う苦しい展開となった。しかし、後半に入って獅子たちが意地を見せる。66分に小田を投入すると、4分後に小口の巧みな落としを豪快に叩き込んで一点を返す。さらに77分には長らく出場停止の処分を受けていた渡邉黎生がピッチへ帰還。守備的な選手ながら前線で体を張ったプレーでチームを鼓舞するが、惜しくも敗戦。インカレへの出場権獲得とはならなかった。次節は4年生の集大成となる明大戦を迎える。


◆秋田 浩一監督
「(激しいプレーが多く見られたように思うが)前半はダメだったんじゃないですか。後半は多少行ってたと思うけど。(インカレ出場の可能性は潰えてしまったが)しょうがないんじゃないですか。僕たちが育てた責任もあるので、誰が悪いわけじゃないけど。こういう結果になったというのは監督も選手も含めて未熟だった。(小田の投入から流れが傾いたが)あの時にもう一点とれればと思ったが、しょうがない。これが実力だからしょうがない。もったいないと思いますけど、勝負の世界だから厳しい。(渡邉黎生の復帰について狙いは)チームを鼓舞してくれるので、お前の力で逆転してくれと。インカレに行こうという話だった。(監督から見た4年生の雰囲気)優しい。まとまっているかもしれないけど、とにかく優しい。(連敗となったが)これが大差をつけられて諦めがつくならわかるが、いける感じもあったので残念。(残り一週間でどう立て直すか)4年生は最後なので、優秀の美を飾れるように、いい試合をするようにする。落ち込んじゃってるやつもいるかも知れないけど、一生懸命頑張ります」

◆渡邉 黎生(G4)
「(出場停止の間はどのように調整してきたか)できることをやって、結果はなるようになると思っていた。監督をはじめとした色々な方が動いてくれていたのは知っていて、その結果がどうなるかは誰も知らない状況の中でやっていた。色々な人が最善を尽くしてくれたので、何かが起きることを信じていた。気持ちではわかっていても体がうまく行かない時もあったが、そういう時こそ周りの仲間や一生懸命やってくださるスタッフさんや監督を見ていて、気持ちが折れそうな時もしっかり『いつか出られる日がくる』と信じて準備はしてきた。(監督に呼ばれた時はどのような思いだったか)どのポジションで出ても、別に今更何かすごいことができるわけではない。僕がこのチームの一員として与えられてる役割、試合に出る意味をしっかり整理して、今までやってきたことを出そうという思いだけだった。(監督やコーチからは何を言われてピッチに入ったか)別にあれをこうしろというのは特になくて、ただ時間はあるから最後まで諦めないでやりきれ、勝ちきれと言われた。(今日の試合をキャプテンとして振り返って)振り返れていない自分がいる。結果がすべてなので、だめだったというか、自分たちの力が足りなかったのが今日の結果だと思う。(インカレ出場の可能性がなくなってしまったが)4年間あと一歩のところで毎年届かない。それを今年は変えてインカレに出て日本一になりたいという思いがあったが、潰えた今、気持ちとして整理ついていないところはあるが、来週最終節がある。その1節で僕ら4年生がやってきたことを出すというのと、このチームとしてやってきたことを出す。駒大は続くので、次の奴らにもなにか残せる試合にしたい。(同期と戦えるのも残り1試合となったが)まあ本当に、僕自身が支えられて進めた4年間だったので、次来る日曜日の最後の練習になったりだとか、火、水、木、金曜と一回一回が最後になっていく。一瞬一瞬ていうか、あいつらと一緒にプレーできたり、チームとして活動できる時間に感謝して、大切にしながら残りの時間を過ごしたい」

◆熱川 徳政(歴4)
「(試合を終えて)勝たなければいけない試合を落としてしまった。勝ちにこだわっていたつもりだったが、チームとして執着心が足りなかったと痛感している。相手も残留争いして負けられない中で、立ち上がりは相手の方が気持ちが入っていた。押し込まれている時間帯を耐えられないとこういうふうに負けてしまう。耐えないといけなかった。(チャンスは作っていたが)後半は攻めにいくしかなかったので、前へ前へという意識だった。1点は取れたが、あと一歩及ばなかったので力不足だと感じた。(後半の守備は)守備の時間は多くなかったし、あまり問題なかったと思う。(ここ数試合後半開始前に早めにピッチに出てくるが)特に意識はしていない。(残り1試合だが)インカレはもう出れないので、自分たち4年生はあと1試合しかない。後輩に何か残せたり、4年生が満足できるのうな試合がしたい」

◆小田 駿介(商4)
「(立ち上がりをベンチから見ていてどうだったか)前半は動きが悪くて耐えられればいいなと思ったが、失点してしまって苦しい形からのスタートになってしまった。後半は、やるしかないという思いに切り替えて試合を作れたが、少し遅かった。(今日は久しぶりのピッチだったが)自分が出るということは「点取れ」という監督からのメッセージだと思っていたので結果的にちょっと早い時間で1点返せたが、その後続かなくて残念…。(自身のゴールシーンを振り返って)自分が走ったところに小口選手が上手くボールを出してくれたので、彼のパスが決めてくた、彼のパスが100点満点だったのだと思う。(そこでチームは勢いに乗ったか)はい。慶應は残留争いをしていて体を投げ出してやっていたので、そこを1歩上回れなかったことが敗因だと思う。(今日の結果を受けてインカレの可能性が消滅したことについて)今日は応援に来てくれた4年生のためにインカレ出場の可能性を最終節に残したかった。今日でインカレの可能性が無くなってしまって申し訳ない気持ちがあるが、あと1試合あるのでそこで勝って終わりたい。(最終節はどのように戦っていきたいか)最終節は失うものはないと思うので、自分たちのサッカーを信じて、それを表現したい」


なお、次節の最終節は11月18日、三ツ沢公園陸上競技場にて14:00より明大と対戦する。

三ツ沢公園陸上競技場
〒221-0855 神奈川県横浜市神奈川区三ツ沢西町3−1
市営地下鉄「三ツ沢上町」駅徒歩15分
市営地下鉄・JR・京急・相鉄・東急「横浜」駅から、市営バスまたは相鉄バス「三ツ沢総合グランド入口」下車


初芝は果敢な攻撃参加で闘志を見せた

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