遠いゴール、重ねた失点。1部昇格ならず

[アイススケート部]平成29年度関東大学アイスホッケーリーグ戦1部2部入替戦
平成29年度関東大学アイスホッケーリーグ戦1部2部入替戦対神大戦が12月10日、ダイドードリンコアイスアリーナで行われた。
結果は以下の通り。


開始直後に先制されると、5分後には2点目を奪われた=ダイドードリンコアイスアリーナで(中川達夫撮影)


漆田は相手DFを何度も突破したが、決定力を欠いた(田上佳雅撮影)


松永は攻守に顔を出した


相手選手と競り合う平入(右)(中川達夫撮影)


駒 大0-17神 大
   (0-6)
   (0-7)
   (0-4)

【得点者】()内はアシスト、〔〕内はゲームシチュエーション
第1ピリオド
00:49 [神]高瀬(松田、石川)〔EQ〕
05:16 [神]北原(松田)〔EQ〕
09:07 [神]北原〔EQ〕
10:52 [神]田代(寺澤)〔EQ〕
12:52 [神]塚本(北原、高瀬)〔EQ〕
16:38 [神]塚本(北原、星野)〔EQ〕
第2ピリオド
20:38 [神]横山(石川、新村)〔EQ〕
21:18 [神]北原(高瀬)〔EQ〕
27:43 [神]小芝(渡邊、田代)〔EQ〕
28:56 [神]北原(星野)〔EQ〕
31:47 [神]北原(飯尾)〔-1〕
32:30 [神]北原(内野)〔EQ〕
34:57 [神]松田〔EQ〕
第3ピリオド
42:05 [神]北原〔EQ〕
46:59 [神]飯尾(横山)〔EQ〕
53:45 [神]松田(飯尾)〔EQ〕
59:01 [神]飯尾〔EQ〕

 入替戦の相手は春の秩父宮杯にて1-21で敗れた神大。格上の相手に試合開始から攻め込まれると、49秒、左サイドからのセンタリングをワンタッチで合わされ、いきなり先制されてしまう。続く5分16秒には中央を突破され失点。9分7秒にもDゾーンでパスをカットされ追加点を許すと、以降は一方的な展開となり点差が開いていった。それでも攻撃の意識は失わず、漆田椋(政4)らが何度もカウンターを狙うと、第2ピリオド終盤には5on3のパワープレーを迎える。しかし、最後の精度を欠き得点ならず。逆にカウンターを浴びて失点を重ねると、最後までゴールは遠く、1部昇格はならなかった。

◆漆田椋主将
「(試合を終えて)1部との差が出た試合。自分も1部のGKから点がとれなかったし、GK(菊池亮介、仏1)もいつもなら止められるシュートも多かったと思うが、1部のシュートを受けるのは初めてだった。(今日の守備は)1ピリは数的不利を取られる場面が多くて、経験の差が出たと思う。(秩父宮杯のときに比べて1対1で競り負けることは少なくなったと感じたが)そこはこの1年練習してきた成果が出たと思うが、組織的には向こうが上だったと思う。(攻撃もチャンスは作っていたが)自分は(実力的に)負けているとは思っていなくて、1対0の状況も何度も作れたが、最後の決定力(が足りなかった)。自分の弱さ。2部で得点王になっても1部では通用しないのかなと感じた。(下級生を見ていた感じたことは) 控え室で怒ってしまったが、気持ちが入っていないプレーが多かったかなと感じた。頑張っているつもりなのだろうが、ダラダラやっている感じがして、『自分たちが最後なのになんでこんなに頑張ってくれないんだろう』と悲しい気分だった。(具体的には)行くところにちゃんと行くとか。抜かれても、相手が上手いからと最初からあきらめている。抜かれるのは仕方ないにしても、その後必死に食らいつく姿を見たかったなと思う。来年引っ張っていくのならそういうところが必要なんじゃないのかな。(今季を振り返って)悔しい場面が多かった。もう少し頑張れたんじゃないかなと思う。来年は確実に力が落ちると思うが、(渡辺)慎吾を筆頭にみんな一丸になって頑張ってほしい。(インカレに向けて)守りの時間が多くなると思うが、気持ちでは絶対負けないように頑張っていきたい。」

◆松永卓也(法4)
「(試合を終えて)最後の試合が終わってホッとしているが、悔しかった。(DFとして意識したことは)DFの人数が少ないので、FWの迷惑にならないように頑張っている。(ターンオーバーからドリブルで上がったり、リーグ戦での得点など攻守に活躍しているが)絡めるところは絡んだ方がいいので、できるだけチャンスを逃さないようにしている。(今季を振り返って)楽しかったが、結果は悔しい。(インカレに向けて)次も格上の相手だが、負ける気はない。しっかり調整して迎えたい」

◆平入駿(商2)
「(今日の結果を受けて)(この大会では)4年生とできる最後の試合だったので、少しでも4年生に教わったことを4年生たちに見てもらいたかった。自分はポイントに絡むことができなかったので、自分としては全然納得できる内容ではなかった。恩返しができたかというと明確ではないが、4年生に教わったことを活かして今後のチームの力になれればいいなと思う。(この大会を通してのテーマは)得点だったり、アシストに絡むということだった。得点に関係できなくても、声出しとかでチームの活気を高めようとしてきた。『一番声が出ていたのは、平入だった』とか『足が動けていた』とか評価をされるようにしてきた。(春は20点差なので差は縮まったようにも感じるが)(漆田)椋さんを筆頭に、もともと負ける気がない試合だった。もっと抑えられたのではないかという思いと、5分間でもしっかり集中して抑えるという目標を立てていたが抜けてしまうところとか、集中していても1部の選手に得点されてしまったことで、今後はもっと考えていかなければいけないなと思った。(以前チームメイトやマネージャーから藤本選手に似た面があると言われていたが)皆から似ているって言われている分、毎日ビジターに参加しているところなど、見習っていかなければと思うことはたくさんある。後輩の自分らに(藤本)浩成さんが言ってくださるアドバイスとか檄を引き継いで言っていけるような存在になりたい。偉大な先輩。(3ピリ終盤のおよそ5分は無失点で切り抜けたが)GK菊池のセーブだったり、2ピリと3ピリの間で4年生が『俺らは最後だから』と言っていたので、(本当は最初からできているべきだったが)第1・2ピリオドの分を挽回するつもりで臨んだというのがある。(春と比べて1対1で競り負けないようになったが)気持ちでは皆同じと言われていた。自分たちも何もしてこなかったわけではなかったので、そこをしっかり出していこうという話をしていた。(2週間後にインカレで日体大と対戦するが)4年生とできる本当に最後の試合なので、今日見つかった課題やできなかったことをできていなければならないと思うし、4年生にこれまで自分がやってきたことを全部見せられたらいいなと思う」

次戦、第90回日本学生氷上競技選手権大会アイスホッケー競技対日体大戦は12月25日(月)10:30から田名部記念アリーナで行われる予定。


相手選手と競り合う平入(右)(中川達夫撮影)

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