田中裕也、2017年の締めくくりをRSC勝ちで飾る!

[ボクシング部]第67回世田谷区民大会ボクシング競技大会
春から夏にかけて行われたリーグ戦では昨年より順位を一つ上げて4位、10月の愛媛国体では準優勝1人、第3位が3人。そして11月に行われた全日本選手権では第3位を1人出した駒大。


今、勢いに乗っている田中裕也=駒澤大学玉川校舎ボクシング部道場で(田上佳雅撮影)


昨年大会に引き続き、勝利を収めた鶴林


ライトヘビー級に出場した佐藤は主務も務めている


試合内容において監督の評価を受けた藤田。レフェリーは坂本拓舞(歴4)

んな一年を締めくくる世田谷大会が今年も玉川校舎にて開催された。結果は以下の通り。

【フライ級】
○西澤詩医瑠(英3)〔WP2-1〕桑原(東農大)●
○鶴林嶺(経2)〔WP3-0〕川田(東農大)●
バンタム級
●松下秀(政1)〔WP0-2〕奥田(東農大)○
●藤田優佑(仏2)〔WP0-3〕韓(東農大)○
【ライト級】
○李鎮宇(市3)〔WP3-0〕藤原(日体大)●
○中村玄貴(現3)〔RSC 3R1分20秒〕 櫻井(日体大)●
●辻雄一郎(法2)〔WP0-3〕落合(日体大)○
ライトウェルター級
●天野瑛介(営1)〔WP0-3〕牛田(日体大)○
【ミドル級】
●新穂陵(法2)〔WP0-3〕○西田(日体大)○
○田中裕也(法2)〔RSC 3R1分27秒〕三上(東農大)●
【ライトヘビー級】
佐藤謙一郎(G3)〔WP1-2〕照井(東農大)○

※WPはWin on pointの略。
※RSCはReferee Stop Contestの略で、レフェリーが試合続行不可能だと判断した場合に試合が決着がついた時の判定。

 先月末の全日本選手権で全国大会初出場を果たした田中が今、勢いに乗っている。リングに登場すると、応援するチームメイトから期待の「チャンピオン!」との呼び声がかかる。当の本人は「全日本の時より動きが悪くなった」と振り返ったが、要所要所で有効打を与え勝利を手にした。「理想像がはっきりしてきた」と全日本選手権で手応えを掴んだ様子。
 リーグ戦出場メンバーでは、李と中村が勝利し、レギュラー相応の実力を見せた。特に中村は相手に二度のダウンを奪うなど活躍を見せた。今後チームは、3月に小山田監督の出身地である鹿児島での強化合宿をはさみ、リーグ戦にピーキングを合わせていく。指揮官も「基本動作やスタミナを強化していく」と底上げを誓った。また、試合に負けはしたものの、藤田は闘志を前面に出していくスタイルで、体格差がある選手を相手にフットワークの面で翻弄した。


◆小山田裕二監督
「(今日の結果は)全日本、国体に出場していない選手をメインに出す大会だった。個人の成績をまとめて5勝6敗ということで負け越してしまった。難しいことは何も言っていない。簡単なことができない。スタミナがない、手を出さない、と日頃言っていることができないから勝利につながらない。残念な結果だった。負けていても藤田みたいに、逃げずに闘志を剥き出しにしてしっかりパンチを打っていく、そういう姿勢が足りない。気持ちで負けてしまっていて、反則に走ってしまう。その結果減点をされてしまう。情けない試合。負けている試合でも良い負け方はある。もっとプライドを持ってやってもらいたい。底上げしていかないとリーグ戦でも勝利はない。(今後のチームの流れは)3月の合宿。1月は試験期間で、基本的に自主練習。2月に入ってから本格的に練習を始めてもう一度基本動作やスタミナの面などを強化しながら、3月の中旬の鹿児島で行う強化合宿でしっかり状態作りをしてシーズンに入っていく」

◆田中裕也
「(全日本選手権から3週間経ったが)全日本のように動かなかった。全日本ではもっと動けているように感じた。どの試合でも全日本の時のように動けるようになりたい。(RSC勝ちについて)勝つつもりでいっていたがもっと手数を出していたらもっと早くに試合を決められていたと思うので、そういう点は監督にも『試合中に相手を観察しすぎ』ということを言われたので、もう少し気持ちを出していれば早く勝てていたと思う。(全国大会初出場というのはどんな影響があったか)少しは自信にもなった。あの時の動きを目標にするという自分の中でも理想ができたので、それに近づけるようにしたい。(今後リーグ戦に出場するには)監督にも言われるが、もっとテンポを早くして手を出していくこと、それをできるようにするためにスタミナをつけていくこと、そして相手に気持ちで負けないというのが一番大事なので、日頃から気持ちを作る練習をしていきたい。心技体を鍛えていきたい」

◆李鎮宇
「(今日の試合は)やりたいことが最初はできなかったが、2R目から修正できたのが自分の中で良かったところ。今日は全体的に悪かったが、監督のおかげで悪いながらも良いボクシングができた。(監督に指摘された点は)『動いて打て』や『先に打て』『まとめろ』と言われた。(修正できたのは)監督に言ってもらえたことと、部内で結成した南出さんを慕うグループである『南出一家』で決めていた技術的なアドバイスが生きた。来年からは南出さんが卒業されるので、自分がリーダーになる。メンバーを引っ張っていけるように頑張りたい」


試合内容において監督の評価を受けた藤田。レフェリーは坂本拓舞(歴4)

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