陸上部夏合宿’09～再起をかけ、勝負の夏～
[陸上競技部]夏合宿レポートｉｎ志賀高原
８月17日～９月３日の日程で、長野県(野尻湖→志賀高原→野尻湖)で夏合宿を行っている陸上部。今回は２次合宿にあたる志賀高原での練習を１日半取材した。
厳しいポイント練習をこなす選手ら＝志賀高原で（千石陽香撮影）
共にジョグを行う高林(右)、宇賀地(中)、千葉(左)（上田将大撮影）
早朝のランニングに取り組む上野（鴫原真美撮影）
＜スケジュール＞
【27日】
５：50 朝練習
７：30 朝食
10：30 午前練習(ポイント練習)
13：00 昼食
15：00 自主練習
18：30 夕食
【28日】
５：50 朝練習
７：30 朝食
10：30 午前練習
12：45 昼食
15：30 自主練習
18：30 夕飯
早朝５時半、選手が続々と宿舎前の駐車場に集まり、朝練習が始まる。まず全員で準備体操をし、体をほぐす。その後大八木弘明監督の指示を受け、ランニングを開始。標高が高く冷え込むなか、30分程度走り体を温める。ランニングから戻った選手は、順に筋トレなどの補強を行った後、朝食のため宿舎へと戻った。
この日の午前中はポイント練習。気温が上がり、日も照りつけ始めるなか、３つのチームに分かれて400ｍを16本走り込む。監督や高橋正仁コーチ、マネージャーが車やバイクなどで追走し、練習に付き添った。
ポイント練習の終盤、４年生が後輩に声をかけ鼓舞する場面も。最終学年として臨むこの合宿への熱意が感じられた。
昼食をはさみ午後練習へ。練習時間やコースなどを各自のコンディションに合わせ決め、ジョグを行う。なかには同行した酸素カプセル車を利用し、合宿の疲れを癒やす選手もいた。
翌日の朝練習も、前日同様に始まる。２次合宿終盤のこの日は、ジョグ中心と軽めのメニュー。午前練習は１人で走ったり、チームメイトやＯＢとして参加している実業団選手と一緒に走ったり、各々好きなコースを回っていた。
◆大八木弘明監督
「(チーム状況は)昨年よりしっかり、特に４年生と１年生がやっている。伸びている選手は３年では飯田、２年は藤岡、１年は千葉、久我、それと西澤も。毎年(１年生を)見てるけど、全体的に体力的にもわりとしっかりしている。(抱負は)箱根は優勝争いに絡むレースをする。今の４年生は宇賀地、高林、深津が入ってきて星も上がってきて、そういったエース格が最終学年だし、いい結果を出して終わらせてやりたい」
◆高林祐介(歴４)
「チームとしてはケガ人が出てないのでそこがいい点。個人としてはケガもしてないし普通。(チームの雰囲気は)いいと思えばいいけど、若干なぁなぁになってるからメリハリをつけたい。１番上なのでキャプテン・４年生として後輩やチームを支えていきたい。(駅伝シーズンに向けて)まずは箱根の出場権から。それから全日本という形で、予選会までは気を抜かずに頑張りたいです」
◆宇賀地強(法４)
「(コンディションは)普通。(最後の夏合宿での目標は)最後の合宿というよりも、この先の駅伝シーズンで結果を残すためなので、特に合宿だからという目標はないですね。(チーム状況は)かなり厳しい。練習ができているメンバーが少ないし、できているメンバーも(練習の)質が上がったらついていけないと思う。まだまだ層はうすいです。(駅伝シーズンに向けて)リベンジします！」
◆飯田明徳(経３)
「(コンディションは)選抜合宿と今合宿の２つで疲れがピークに来ている。合宿も終盤なのでここが踏ん張りどころだと思う。(今年はＡチームだが)Ａチームには４年生もいるので刺激にもなるし、練習が始まる前からの気持ちの持ちようも違った。また、１年生が強いので合宿中では特に気になる存在です。これから本格的なシーズンが始まるが、きちんと結果を残して活躍できるようになりたい」
◆上野 渉(政１)
「(コンディションは)良いコンディションではあるが、パーフェクトではない。(大学初の夏合宿の目標は)駅伝を走るための体力づくり。しっかり練習をこなしたい。(疲れは)ピークです。気持ちとの戦いです。(ライバルは)１年生では、Ａメンバー(千葉、久我)には負けたくないです。(駅伝シーズンに向けて)どの区間で出たとしても、チームとしていい結果を残したい。監督の期待に応えたい」
《編集後記》
取材中、試合時には見られないリラックスした姿も垣間見えたが、ポイント練習やインタビューからは再起をかけた緊張感が伝わってきた。夏の成果を駅伝シーズンで発揮することを期待したい。
※夏合宿の詳細は、９月発行の「TAF」に掲載予定です。
「TAF(タフ)」…コマスポが駒澤大学内で配布している陸上部小冊子。９月から毎月発行予定。
