激闘制し、創部以来初の優勝!

[アイススケート部]平成28年度関東大学アイスホッケーリーグ戦
平成28年度関東大学アイスホッケーリーグ戦【2部】対昭和大戦が11月27日、ダイドードリンコアイスアリーナで行われた。
結果は以下の通り。


喜びにわく選手たち=ダイドードリンコアイアリーナで(田上 佳雅撮影)


ゴールを守る飯田と斎藤(中川 達夫撮影)


流れを変えた漆田(中川 達夫撮影)


渡辺を心配している選手たち(中川 達夫撮影)


駒 大7-6昭和大

(1-1)
(1-2)
(5-3)

≪得点者≫【】はアシスト
第1ピリオド
5分[駒]篠原 【漆田】【渡辺】
12分[昭]
第2ピリオド
22分[昭]
23分[駒]藤本 【新田】【漆田】
26分[昭]
第三ピリオド
30分[駒]漆田
33分[昭]
36分[駒]篠原 【茂内】【漆田】
37分[駒]漆田 【齊藤】
41分[駒]渡辺 【篠原】
42分[駒]漆田 【藤本】【新田】
43分[昭]
44分[昭]

優勝のかかった大切な試合。相手は春も決勝戦で対戦した昭和大で9月以来の対戦。ケガで欠場していた茂内貴宏(心1)が復帰。第一ピリオドでは開始5分で篠原聡志(歴4)が先制点を決めるも12分に反撃されて失点し同点。第二ピリオドでは5分に渡辺慎吾(営2)が相手の放ったパックを顔に受け負傷したため退場。その後22分に失点したが23分に藤本浩成(市3)がゴールを決めて再び同点とするも26分に再び失点。第3ピリオドでは開始7秒で漆田椋(政3)の速攻が決まり同点に持ち込み主導権を奪う。33分に逆転されるも、36分に篠原が同点に持ち込み、37分の漆田が優勢に持ち込む。41分にケガから復帰した渡辺が、42分に再び漆田と連続で得点を決める。駒大が3点差をつけたここで昭和大が6人で攻撃を仕掛ける。飯田奎冴(政4)をはじめ駒大は獅子奮迅の働きを見せて幾度となく攻撃を防いだがすべてを防ぐことは難しく2点を失う。最後の瞬間までぎりぎりの攻防が続いたが同点に持ち込まれることは防ぎ切り試合終了。創部以来初の優勝となった。次はディビジョンI(1部)グループBとの入替戦となる。

◆齊藤 玄主将
「(試合前のチームの様子は)2部優勝というのが今までできなかったので今まで以上に気合が入っていた。(試合前の準備は)試合前だからいくら努力してもそこまで上手くはならないので調整してみんなが気持よく試合に臨めるような練習をしていた。(今回の試合は)接戦になると思っていたがここまで決勝戦らしい試合だったと思っている。まだ優勝という実感があまりない。試合は長く感じた。楽しいようで早く終わって欲しいという気持ちもあった。息の詰まる毎15分だった。(茂内の復帰は)完全に回復しているわけではないが前日の練習をふまえて、1年間試合に出ていたチーム全員で試合に臨みたいと考え試合に出すことにした。(タイムアウトでは)疲労の回復とパワープレーの確認をした。その後の1点が大切だと感じたのでタイムアウトを使用した。(終盤の6人での攻撃は)パックをとって前に前に行く。6人も来られるとパックに対して普段は1人のところが2人になる。焦った。そのせいで2失点はした。(次戦は)僕たちよりも全然格上だがガツガツくるプレーが苦手だと思う。相手の調子を狂わせて勝ちに行く。(四年目についに優勝したが)バカみたいな同期と最高の形で終われて幸せで嬉しい」

◆篠原 聡志
「(感想は)本当にもう率直に嬉しい。自分達が1年の時に3部に落ちて、次の年にやっとの思いで2部に上がって、去年1点差に泣いて、今日優勝した。運命というか、出来すぎかなと思うが本当に嬉しい。その負けがあったからこそ今日に繋がった。本当に嬉しい。それ以外ない。(今日の試合展開は)正直1週間ぐらい前からあまり眠れなくて、いろいろ考えて、でも不思議と負けるイメージはできなかった。負けることは考えていなかった。絶対勝つと思っていたので、いくらリードされても、時間がなくても、勝てるイメージはあった。(チームの雰囲気は)守りに入ったら負けるというか、相手を乗らせてしまうと思ったので、最後まで攻め続けて勝とうと皆が思っていた。それが最後の粘りに繋がったのかなと思う。(最後の1分は)長かった。もう本当に1分が1時間にも感じるぐらい長くて、早く終われ早く終われとそればかり考えていた。(終盤の6人攻撃は)圧がすごくて、真っ白だった。だけど目の前のパックを必死に追うしかなくて、本当にそれだけだった。(茂内選手は)木曜日の練習で今日出るか出ないか決めるセレクションのようなことをしたが、その時普段あまり強く言わない齋藤がはっきり『俺はシゲを出したい』と言ったので自分達はそれに従うだけだった。(今季は)練習試合も含めて1敗もしてなくて、それが最終戦まで続いてよかった。それと本当に同期とチームメイト、そしてマネージャーに出会えたことに感謝。(得点王だが)ありがたいが、チームがいての得点王なので自分はあまり。嬉しいけど、みんなのおかげ。みんなに担がれて取れた点だと思うのでありがたい。(入替戦に向けて)もちろん勝ちにいくので、いい試合ができるように頑張りたい」

◆漆田 椋
「(今日の試合は)昭和大とは引き分けていて、試合前に、『自分たちは得点力があるから点を取られたら深呼吸をしよう』と言って、絶対勝つ気持ちを持って挑んだ。(前回の筑波大戦から準備してきたことは)前回はキーパーとの1対1でシュートを外し、引き分けに終わったので、シュートを意識して練習した。今日はその成果が出た。(アクシデントが多かったが)お互いに勝つ気でいたのでそれは仕方がないこと。いない人を補っていけるかが重要だった。(得点・アシストがリーグトップだが)取れるところを取って、チームに貢献して頑張った結果だと思う。(接戦だったが体力は)自分はよく足がつる体質で、第3ピリオド途中もつっていて、動きが悪かった。センターというポジションで、代わりがいないので、頑張って走った。試合のどこで力を抜くか、入れるかの線引きを意識した。(入替戦に向けて)今シーズンを負けなしで終えている。4年生がいなくなると初心者が8割を占める。なので、勝って1部に昇格し、スポーツ推薦を取れるようにして、アイススケート部を強くしていけたらいい」

◆飯田 奎冴
「(試合を振り返って)この試合はもともと打ち込まれると分かっていたので、自分はしっかりガードする決意をしていた。また、守りに入ったら負けると言ってきた。(渡辺選手の怪我は)アイスホッケーではよくあることなので、そこまで動揺はしなかった。むしろ気持ちの面で火がついた。(なぜ優勝できたと思うか)一生懸命に練習してきたこともそうだが、勝ちたいという気持ち、『死んでも勝つ』という気持ちで臨んだことだと思う。(ピリオド間の休憩時間に話したことは)自分たちのプレースタイルの一つである、「走り負けないこと」を意識しようと話した。前回と異なって、ミーティング中も明るい雰囲気で「これは勝てるな」と思った。(入替戦については)今はまだ考えられない。だが、今日みたいなホッケーができれば勝てると思う。勝って応援してくれている方々に応えたい」

◆鈴木 信二(社4)
「(今日は)試合前から厳しい戦いになると言われていた。相手が想像以上に走れるチームで、走り負けないように意識した。自分はチームの中ではうまくないので、できることをやるようにした。(できることは)パックを持ったらパスやゴールに向かうようにした。(今日のアクシデントは)点取り合戦だったが、ワンプレーごとに切り替えていこうと決めていた。それがすぐにやれたのでよかった。(今シーズンは)最高のシーズンだった。優勝を狙っていて、昭和大は人数もいてうまい人もいたが、勝てたことは夢みたいだった。(4年生の存在は)プレーや行動がかっこいい、憧れの存在。厳しいことも言われたが、ライバル心を持ってお互いに高めあえた。感謝してもしきれない大きな存在。(入れ替え戦に向けて)全勝できているので、勝って一部昇格して、卒業したい」

◆藤本 浩成
「(リーグ優勝までの思いは)4年生に一番お世話になっていたので、恩返しがしたかった。優勝できてよかった。(今回の昭和大の印象は)秋のリーグ初戦の時はチームの完成度も低く、やられたゲームだった。今回もプレスが早いなどイメージ通りの動きだったので、自分たちの構想通りのプレーができた。きつかったけど、しっかり皆が勝ちたい気持ちを持っていたから勝てたのだと思う。(今回意識していたことは)パックのリバウンドを意識していた。(第2ピリオドまでは相手の流れだったと思うが)昭和大に攻め立てられたことで気合いが入った。第2ピリオドと第3ピリオド間の休憩時間で「1点差だったらいける」と話した。(入替戦の思いを)相手は1部でやってきているので油断せずに、絶対に勝ちにいく」

◆新田 禅道(仏3)
「(今日の調子は)この日のために調整してきた。調子としては悪くなかった。今日の試合にかけるモチベーションは高かった。(試合の展開は)先制点は取れたが試合の中盤くらいまでは昭和大に主導権を取られていた。第3ピリオドで漆田が点を取ってからは主導権を握ることができた。そこからは勝ちしか見えていなかった。(試合が止まる展開が多かったが)人数の少ない駒大にとっては休憩時間になるので嬉しかった。気持ちの切り替えも得意な方なので気持ちが途切れることもなかった。(初めての優勝だが)春の優勝や準優勝は1年生の時からあったが駒大の歴史に残る場面に立ち会えたことは光栄に思っている。(次戦は)立教は強いチームで厳しい戦いになる。今まで1部Bに上がったことはなかったので1部Bに上がって来年戦えるように頑張る」

◆渡辺 慎吾
「(怪我について)シュートをガードしたのが跳ね返って、口の中を切ってしまった。縫うようなけがではないので、ドクター『曰く』大丈夫なようだ。けがの後もプレーできたことで、チームメイトに自分の気合を見せられた。自分が途中退場で人数減ってしまった中でのゴールはチームの強さを表している。(けがから復帰後のゴールについては)自分のポジション的にもシュートが多く飛んでくるので臆することなく、ゴール前で相手とバチバチ、プレーした。自分がけがしても勝てれば良いと思っていたのでゴールできてよかった。(なぜ勝てたか)秋のリーグ初戦では、相手も春よりうまくなってたし、自分たちのチームが波に乗れていなかったので引き分けになって、今回も途中まで相手に流れを持っていかれていたが、第3ピリオドで同点ゴール入れた と大事なところで得点できたところだと思う。(粘り強い精神力が求められたと思うが)粘り強いという言い方もできるが、得点後にすぐ返されたという点ではよくなかったと思う。得点後に集中することが入替戦まで残り2週間の課題だと思う」

◆茂内 貴宏
「(感想は)目標にしていた2部優勝ができて本当に嬉しい。(けがのはずだが)肩甲骨にひびが入っている。けがをしていてできないプレーがあって、出れないかもしれなかったが、何もせず負けたら本当に嫌だったので気合いでやった。(今日の試合展開は)最初点を取って、追いつかれてしまったが、流れはこっちに向いていたので絶対に勝てるという思いで、最後まで諦めず走りきれた。(最後の1分は)ヒヤヒヤした。(アシストは)チームに貢献できたかなと思うが、本当は点を取って貢献したかった。(仕方のないものも多かったとはいえ今日はペナルティーが多く我慢の時間が続いたが)チーム1つになってみんなで我慢した。(今季を振り返って)けがをしたりして大変だったが、最後は出れて勝ったのでよかった。(入替戦は)勝ったら1部に上がれるので、この試合以上にまだまだ走りたい。」

なお、次戦は12月11日(日)に入替戦が12:30からダイドードリンコアイスアリーナで行われる。

※掲載が遅れましたことをお詫び申し上げます。


渡辺を心配している選手たち(中川 達夫撮影)

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