降りしきる雨とともに流れた初勝利。星の反撃ヘッド弾も及ばず

[サッカー部]第91回関東大学サッカーリーグ戦・第17節・対流経大
第91回関東大学サッカーリーグ戦・第17節・対流経大戦が10月15日、RKUフットボールフィールドで行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。


大川は緊急出場ながら何度も決定機を作り出した=RKUフットボールフィールドで(宮下 響撮影)


角井は今季初キャップ。正確なフィードでGKながら攻撃の起点となった


安藤はCKでアシストを記録した



【スコア】
駒大1−2流経大

【得点者】
26分:[流]渡邉
39分:[流]ジャーメイン(小池)
65分:[駒]星(安藤)

※()内はアシスト

【メンバー】

GK
21 角井 栄太郎[3]

DF
13 初芝 政弘[4]
4 星 キョーワァン[2]
15 須藤 皓生[3]
2 熱川 徳政[4]

MF
27 鈴掛 涼[3]
32 横山 玄徳[2](→84分 12 上田 哲也[4])
7 大村 英哉[4]
11 安藤 翼[3]
FW
20 室町 仁紀[3](→29分 14 大川 雅史[4])
9 小田 駿介[4](→55分 19 高橋 潤哉[2])

【SUB】
GK 22 鈴木 悠太[1]
DF 17 深見 侑生[2]
MF 16 大塲 淳矢[3]
MF 34 澤野 祐輝[1]

 降りしきる雨の中、後期全勝の流経大との一戦に臨んだ駒大イレブン。前節の試合後「メンバーも含めて結果にこだわる」と監督が語ったようにこの日はメンバーを大幅に変更。角井が今期初めてゴールマウスを守り、安藤、横山がスタメンに復帰。さらに前節得点を挙げた小田が最前線に入った。
試合は序盤から相手の”J内定組”に苦しめられる。26分には新潟に内定の渡邉に先制点を奪われると、さらに駒大にアクシデント。室町が相手との接触の際に負傷し、不本意な交代を余儀なくされてしまう。仙台内定のジャーメインに追加点を献上し、2点のビハインドを背負って前半を折り返す。
迎えた後半、駒大の反撃が始まる。65分、安藤の右CKに星がヘディングシュート。相手GKは一歩も動けないゴールで1点差に迫る。さらに、高橋や大川にもビッグチャンスが度々訪れる。しかし、得点には至らず。終盤には前線に空中戦の強さを持ち味とする上田を投入するが、一歩及ばなかった。
これで後期は6戦勝ちなし。次週は集中応援日となり、専大との試合に臨む。


◆岡田 誠史コーチ
「(今日の試合も勝てなかったが)やっぱりチームの約束事を徹底してやれないというか。徹底していれば、点は取れなくてもチャンスはある。特に後半の1点返してからや、試合開始早々とかは前に前にサイドにクロスを上げようとかはあったけど、そういう時に点が取れない。徹底していない時にいらないミスをして点を取られるいつものパターンだったと思う。(メンバーを入れ替えた意図は)一週間練習でいろいろな選手を試して、今日のメンバーがいいんじゃないかと。(室町が負傷退場したが)この間もそうだったが、自分たちが考えてるオプションではないところでの交代となってしまって、なかなか運が悪いと思う。(CKからの得点について)星はDFとしてのヘディングは強いけど、攻撃としてのヘディングが強いと言われたらそうでもないので、ヘディングで直接ああいった形で入ったのは記憶にない。あれはあれでラッキーパンチだった。まああの部分に関してはよくやったという感じ。まあでもディフェンスが上がるということは勝負ということだから、言い方が悪くなっちゃうけどファウルになってもいいからもっとガツンといって欲しい。(2失点をした後の守備は相手にチャンスを与えていなかったが、意識の変化はあったか)そういうのはないと思う。ただ、秋田先生にハーフタイムに喝を入れられてやるしかないんだということで、とりあえず前半より気迫がこもって、余計なことをせずにある程度徹底し始めた。それがボディブローのように効いてきてCKになって点を取れた。(次節に向けて)残留争いになってしまったので、1つ1つ勝ち点を積み重ねて1部に残留して、残留すればやり直しもできるので。そうして1戦1戦大事に勝ち点を重ねていければと思う」

◆熱川 徳政(歴4)
「(試合を振り返って)まずディフェンスから言えば、前半、失点するまではそこまで崩されるようなシーンは、何度かはあったものの守れていた印象があった。でも、1失点してからは相手の流れになってしまって、追加点を取られてしまった、というのがある。1点取られることもダメだが失点した後に(悪い)流れを断ち切れなかったのが、やはり痛かったと思う。攻撃面では前半はあまりパッとする場面はあまりなかった印象だが、後半は自分たちが狙っているサイドからの攻撃やCFWの頭を使った攻撃などはできていてセットプレーから1点が取れた。しかし、そこから追いつく攻撃力が今の自分たちには無かったのかなと思う。(2失点目の守備の連係は)2失点目で言えば、自分は一番遠いサイドから見ていて、クロスを上げられる時にボールサイドに多く駒大の選手が集まっていた印象で、マークが足らなくなっていた。あの失点はディフェンスと中盤の連係というよりも、まずクロスを上げる(相手)選手に一人がプレスに行けなかったということと、中のマークが足りてなかったというのが失点の原因だと思う。やはり、ああいった場面はボールだけを見てしまうのではなく、マークを「人を見る」ということをもっと意識してやれなければいけなかったと思う。(セットプレーの際に各FWによって意識していることはあるか)今日のメンバーで言えば、今日スタメンの小田は、高橋潤哉などに比べるとスピードは無いが、ヘディングの部分はふんわりしたボールではなくて結構低めのボールを入れると競り勝つ場面が多いので、そういう低くて速いボールをフォワードに入れることは意識してやった。(今日意識したこと)やはり自分はディフェンスなので、まず無失点で抑えることを意識してやった。それにプラスαで攻撃で得点に絡めるようなプレーをできる時があれば、上がっていこうかという意識をもってやっている。(勝つために何を一番意識するか)自分はディフェンスなので、無失点で抑えれば負けることはないので、まず無失点。チームとしては決定機を決めきれてない部分が後期が始まってから本当に多いので、攻撃陣で言えば決定機を確実に決めるというところだと思う。(次の試合に向けて)本当に後がない状況で、勝てていないとだんだん残留争いというものも見えてきてしまうので、本当に勝ちという結果でしかみんなを納得させることとかもできないと思うので、チーム一丸となって勝てるといいと思う」

◆安藤 翼(市3)
「(今日久しぶりのフル出場となったが)出れていない時に悔しい思いがあって、出たらやってやろうという気持ちがあったが、こうやってチームのために戦えず、結果が全てなのでこの結果を受け止める。この現状を受け止めて、またこの一週間しっかり修正して、来週は勝たないとこのまま下にいってはいけない。上に行くためにも必ず勝って、個人としてもゴールで貢献したい。(前線からの守備が目立ったが)自分はどちらかというと攻撃の選手なんですけど、守備ができないから試合に使われないというのが去年からあったので、そういうところから変わっていけたらというか。雨の中応援してくれている仲間のためにも、守備というのはチームで大事にしている部分なので、そういうところでもっとガツガツ行こうと決めていた。(90分間運動量が落ちていなかったが)攻撃は後半は右からの方が多くて、本当は僕とノリさん(熱川)でもっと攻撃を作りたかったが、ボールが向こうにいってしまった。その時にもっと関わりを増やして結果に結び付けないといけない。ヒデさん(大村)も高橋潤哉も決定機があったので、そこで自分も決定機を作れるようになって、得点に絡んでいけるようにならないと自分として納得はいかない。そこを一皮剥けられるようになりたい。(次節は集中応援だが)見ている人が納得するような、感動するようなサッカーをしないと、駒大としても勝利が見えてこないと思う。とにかく泥臭くチームのためにやりたい。(形ができていた中で何が足りないと思うか)最後の押し込む気持ちだったり、あと少しも部分、自分もそうなんですけど、もうひとつ、もう一工夫考えていかないと。紅白戦からいい形ができていて手応えはあったが、だからこそもう1点が入らなかったのが悔しい。また今週一週間を大事にして、もっといい形を出して、形の中から得点を奪いたい」

◆星 キョーワァン(法2)
「(今日の試合を振り返って)前半失点してはいけないというチームとしてのプランがあった。失点するまでの流れ自体は悪くはなかった。しかし、室(室町選手)が痛めて、絶対守らなければいけないという時に失点してしまったというのは反省する点であり、痛いと感じた。(こうすれば防げたといったものはあるか)後半はチームが全体的に体をはってやれていた。それをスタートからやれていればああいった失点はなかったと思う。後半のギアの上げた状態を前半の立ち上がりからやれなかったことは残念だ。(流経大30番のマークについていたが)自分は強く後ろから行く。相手も体をぶつけて収めてくるため、前の鈴掛や玄徳をサンドに来させて、一人ではなく二枚目でボールをとるイメージでやっていた。(後半での得点について)いつも入る練習をしている位置だった。後半、中でマークとの駆け引きに勝てたこともある。セットプレーで点を取るのは自分の強み。そこをもっと残りの試合で出せるようにしていきたい。(思った通りのところに来た感じか)そうですね。あそこから外に逃げていくボールは得意で、合わせやすい形だった。後は何処に流すかだったが、うまく流せてよかった。(次は集中応援だが)後期入って勝てていない。勝てそうで勝てない、引き分けに持ち込めそうで持ち込めない、惜しい、が続いてしまっている。苦しいゲームが続いているためここで何なんでも勝ち点3をとりたい。まだ直接対決も残っているためここからまた少しでも上の順位に食らいつけるように頑張っていきたい。(特にご自身としては)失点が多いのが今年の弱い部分。とにかく失点しないように自分の出来る最大限のプレイでがむしゃらに体をはりたい。加えてセットプレイでは今日のような相手を脅かせるようなプレイができるように引っ張っていきたい」


なお、次節は10月22日、味の素スタジアム西競技場にて11:30より専大と対戦する。

味の素スタジアム西競技場
〒182-0036 東京都調布市西町290
京王線飛田給」駅より、徒歩5分、または西武多摩川線「多摩」駅より、徒歩20分

次節は駒大の集中応援の試合となります。
チームスローガン「一心」を胸に戦う駒大サッカー部の雄姿を
ぜひ、皆様の目でご覧ください。

Copyright (C) 2003-2017 KOMADAI SPORTS NEWSPAPER, All Rights Reserved.

当サイト内の写真、記事等の著作権は駒大スポーツ編集部に帰属します。無断での転載・二次利用を固く禁じます。

KOMASPO is the member of the Kanto university sport newspaper league.