ショートハンド返しだ!残り51秒藤本V弾!

平成29年度関東大学アイスホッケーリーグ戦2部対昭和大戦が10月29日、ダイドードリンコアイスアリーナで行われた。
結果は以下の通り。


残り51秒藤本(左)が勝ち越しゴールを決める=ダイドードリンコアイスアリーナで(田上佳雅撮影)


ゴールを喜ぶ藤本(右)とアシストの漆田(左)(中川達夫撮影)


第2ピリオド一時逆転となるゴールを決めた漆田(岡田あおい撮影)


漆田は喜びを爆発させた(中川達夫撮影)


試合終了の瞬間両手を突き上げた渡辺慎吾(営3、左)と菊池亮介(仏1)


駒 大3-2昭和大
   (1-1)
   (1-0)
   (1-1)

【得点者】()内はアシスト、〔〕内はゲームシチュエーション
第1ピリオド
05:59 [昭]片岡(渡邊)〔+1〕
09:48 [駒]漆田(新田)〔+1〕
第2ピリオド
21:20 [駒]漆田(齊藤)〔EQ〕
第3ピリオド
32:09 [昭]井垣(下平)〔-1〕
44:09 [駒]藤本(漆田)〔-1〕

 開始5分ペナルティキリングの場面でシュートを打たれるとリバウンドを押しこまれ、先制を許す。しかし、9分にパワープレーを得ると右に左に神出鬼没の動きを見せた漆田椋(政4)が決め、同点に追いつく。以降は一進一退の展開が続くが、21分中央を抜け出した漆田が冷静に得点し、勝ち越しに成功する。その後、度重なるパワープレーを生かせずにいると32分、相手のカウンターからショートハンドゴールを決められ同点に。さらに残り3分を切ったところで齊藤玄(政4)が反則により2分間の退場となってしまう。予選リーグ首位通過、そして優勝のために勝利が欲しい駒大は数的不利ながらカウンターを狙う。すると残り51秒、右サイドを突破した漆田のセンタリングを藤本が冷静に流し込み勝ち越し。土壇場のショートハンド返しで勝利し、予選リーグを首位で終えた。

◆漆田椋主将
「(パワープレーが多かったもののなかなか決めきれなかったが)自分なりに1点は決めたが、パワープレーが7回あった中で1点しか決められないというのはまだまだ自分たちの実力不足。これから改善の余地があるのかなと思う。(最後はキルプレーながら勝ち越したが)点を取って、勝たないと次がないと思っていたので、自分も決めるつもりで攻めていった。最後は(藤本)浩成が決めてくれてよかった。(今日の守備は)ディフェンスが課題で、小さいミスをしてしまうことが多い。技術はあると思うが、焦って適当にパスを出してしまったりする。気持ちの問題。思いやりが足りない。(パワープレーでの失点もあったが)ちゃんと集中していれば止められた失点だと思う。集中力が切れてスキを突かれた。(予選リーグを1位で通過したが)勝ち点は上位3チームが並んでいる。実力は均衡しているし、俺らは上智に強いが、上智は筑波に強く、筑波は俺らに強い三竦みの関係。でも油断したら俺らは上智に負けるし、筑波が油断したら俺らは勝てる。気の抜けない戦いになると思う。(次戦に向けて)今日は俺以外にも藤本が決めてくれた。自分だけじゃないと思ってチーム一丸になって勝ちたい」

◆藤本浩成(市4)
「(今日の決勝点の感想は)単純に嬉しかった。あそこにこぼれてくるのは運が良かった。いいところにこぼれてきたので、あとは落ち着いて決めるだけだった。(パワープレーが多かったが)本当にきつかった。先制された時は1人少ないキルプレーだったがそこはやはり失点する可能性が高いし、早い展開だったので、まだまだ全然大丈夫だろうとは思っていた。ペナルティーしたことに問題があるのであって、点を取られたこと自体は問題ではないと思う。(2点目はパワープレー中での失点だったが)うちの部は人数が少なくてメンバーが固定されている。それは正直言ってきつい。漆田なんてずっと出ずっぱりで、交代のある自分たちがきついと言えることではないが。失点の理由はそういったところに付け込まれたところやパワープレーで人数が1人多い状況でそこで気を抜いてしまったことがあると思う。ディフェンスも悪かったので、今度からはそこをきちっとして、パワープレーをチャンスにできるようにしていきたい。(漆田の活躍については)正直、同学年ということもあってめちゃめちゃ悔しいところはある。去年までは(漆田)椋が決めたらとても悔しかったが、今年は自分たちはラストだし、自分の活躍よりもチームの勝ちが優先なので、今は素直に(漆田)椋の活躍も嬉しい。だが、やはり漆田だけが決めても勝てないし、自分や、(新田)禅道が決めればもっと楽な展開にできると思う。(漆田)椋の負担を減らすためにもしっかり自分と(新田)禅道で毎試合1点か2点ずつくらい取っていきたい。決勝リーグとかになると(漆田)椋はマークされると思う。自分たちの出来次第で変わってくると思う。どう点数に絡んでいくかが重要だと思う」

◆新田禅道(仏4)
「(藤本選手のゴールで勝てたが)ここで勝てないと予選リーグ1位通過ができなかったことから、どうしても点が欲しくてゴールしてくれてホッとした。だけど、それより前にとっておかないといけないし、今日の試合内容からすると、もっと得点できた試合だったので、次からは楽に点が取れるように一人一人が改善していく必要性を感じた。(試合内容を振り返って)前半は悪くなかったが、点を取られた直後や同点になった直後は焦りが見えて、パスやレシーブが乱れる場面が多く目立った。メンタル面で足りていない部分があると痛感した。(前回の筑波大戦で負けてからチームで話し合ってきたことは)漆田にマークをつけにくるので、そこをサポートするというか、頼りすぎないということを心がけた。(そういった意味でキャプテンが話していたことは)先ほどのサポートに入るということもそうですけど、ディフェンスが相手の上手い選手に抜かれることが多かったので、例えばバックスケーティングでゴールに戻らないでフォアで戻るなどや、最初から下がりすぎないことなど(を話していた)。(昭和大戦というと昨年の最終節の試合を思い出すが)昨年の秋も決勝が昭和大戦だったので、因縁深いチームと言いますか、自分が2年の時から戦っている相手なので、負けたくないという気持ちが強い相手ですね。(今日見えた課題は)うちがパワープレーの時に点が取れないこともあったので、攻め切れなかった部分をきちんと攻められるようにしたい」

次戦、対上智大戦は11月5日(日)20:00からダイドードリンコアイスアリーナで行われる予定。


漆田は喜びを爆発させた(中川達夫撮影)

Copyright (C) 2003-2017 KOMADAI SPORTS NEWSPAPER, All Rights Reserved.

当サイト内の写真、記事等の著作権は駒大スポーツ編集部に帰属します。無断での転載・二次利用を固く禁じます。

KOMASPO is the member of the Kanto university sport newspaper league.