2部リーグ全勝!4年生引退に華を添える

[卓球部]平成29年度秋期関東学生卓球リーグ戦
秋季関東学生リーグ2部・対國學院大戦が9月17日、所沢市民体育館で行われた。結果は以下の通り。


チーム全員で勝ち取った全勝での優勝=所沢市民体育館で(田上佳雅撮影)


今大会のキーマンだった橋本(玉ノ井宗介撮影)


主将としてチームを引っ張ってきた松田(田上佳雅撮影)


リーグ戦の最後を飾った水谷


☆駒大4ー3國學院大
●上野亨樹(現2)1ー3宇仁田○
○橋本拓磨(経1)3ー0松本●
○松田尚樹(営4)3-0吉田●
○水谷良紀(営3)・二木啓太(経2)3-0宇仁田・近藤●
●三上泰輝(仏4)1-3関○
○水谷3-1宮城●
●二木1ー3石岡○

 4年生の引退試合となる國學大戦。一番手に登場した上野が敗北し、出鼻を挫かれた。それを持ち直したのは、1年生の橋本だった。コースをついた的確な攻めで、相手に1セットも取らせずに勝利。続く松田も、4年生としての意地を見せ、僅差の勝負で3セットを連取する。昨日は惜しくも敗れたダブルスだったが、今日は得意の打ち合いで点を勝ち取った。三上もその勢いに乗って第1セットを奪うが、あと1球が取れずに敗退。最後は2試合同時に行われ、二木がカットマン相手に惜敗したものの、水谷が冷静なプレーで勝利。4年生の引退に花を添えた。

◆長崎隆志監督
「(最速での1部復帰を遂げたが)良かった。2年前は1季で上がれなかったけど、上がれないとどうしても日常の練習の雰囲気とか『1部に上がれないのかな』『自分たちのやってることが間違っているのではないか』という自己否定感があったので、1季で上がれたということは自分たちんおやってきたことがそれほど間違っていなかったという思いで大会を終えることができて、チームとしては良かった。(今大会のキーマンは)やっぱり上野だろうね。今日は相手の攻め方が素晴らしくて負けてしまったが、それを差し引いても、優勝するためにあれだけのパフォーマンスを出してくれたのは良かった。(4-3と詰め寄られたが)ヒヤヒヤした。三上が3-1で勝つかと思ったが…。1セットを取って、10-6だったので、2、3、4番手が全部ストレートで勝っていたので。あそこで仕留めれれれば良かったが、相手の粘りにやられた。あれで勝敗は分からなくなったけど、最後は良紀(水谷)が締めてくれたから良かった。あそこで負けると昨日の優勝が陰ってしまうので。(今後1部に残留するのに必要なのは)間違いなく個人のレベルアップ。流れとかはチーム力でなんとかなるだろうけど、まず勝つには個人が強くなければならないからね。まあ、1部にはそうそうたるメンバーがいるが。残留するには、2つ3つ勝ち星が必要だから。法大や日大辺りには勝たないといけないので。これからの半年間、良く考えて練習しないと、負けてしまうだろう。(引退する4年生への思いは)一言で言えば個性派集団だったね。皆が十二分に満足した気持ちで引退を迎えられたわけではないとは思うが。卓球を現役で続けるのはそんなに多くないので、今までは卓球がものさしになってきた部分が、そうではなくなり、人間力が勝負になる。自分たちの個性を今度は社会でちゃんと出していってほしい。(今後が期待される選手は)1年生の橋本。良く考えて、黙々と練習をして1部で戦える選手になってほしい」

◆松田尚樹主将
「(昨日優勝が決まったが)一学生というより、小学校からの卓球人生に区切りをつけると臨んだ。後輩たちには、来年から1部での厳しい戦いになっていくということで1戦1戦大切に、駒澤の代表として、試合をしていることは忘れないで、と伝えた。適当にやるのではなく、次に(春に)繋がる試合をするようにということを伝えたし、自分でもそういう思いだった。(リーグ戦で活躍している上野選手がまさかの敗戦だったが)今までも一番手が敗れるということはあったので、自分は最悪の状況を想定して準備してきたので、動揺はせずに自分が勝つことだけを意識していた。(今大会で攻め込まれていた印象があるが)相手も自分が全勝であることを意識してきていて、1勝でもしようと向かってくる気持ちの選手が多かった。また、何回も試合に出ているので、対策も十分に練られていたのはあったと思う。そういった中で勝ったのは自信になった。(リーグ戦を通して全学年が出場していたが)各カテゴリーの学年の人が自分の役割や力を出していた。良いチームだなと思う。(今後が期待される後輩は)皆だが、強いていうなら一緒に練習をすることが多かった上野。良く話したり、結構悩んでしまうタイプでそういったところが自分と近かった。しっかり勝負どころで勝てるようになって、自分がOBとして来た時に1部の選手に勝てるような選手になってほしい。(1部に残留するのに必要なものは)一人一人が『俺がやるんだ』という強い気持ちがないと競争も生まれないし、仲良しチームではダメな部分もあると思うので。ベンチ、ベンチ外メンバー関係無く、『絶対に来年は俺がやるんだ』という気持ちを持つ必要があると思う。そういった気持ちで日々の練習や準備をやるに尽きると思う。(1部の選手とわたりあうためには)チームとしてはレシーブの強化を挙げなくてはいけない。いつも同じ人と練習していると馴れ合いになってしまうので、他大学に練習させてもらったり、実業団に練習を申し込んだりして、自分から練習にいかないと強くならないと思うし、自分で自主的に考えることが必要。技術面というより、そこだと思う」

◆水谷良紀
「(今日の調子は)いつも通りだった。相手はちょっとやり辛かったので、上手くいかないところもあったが、2セット目に逆転できたのがよかった。(昨日に比べては)昨日はチームに助けられて勝ったので、自分がダブルスとシングルスで2本取れたのがよかった。(1部リーグに向けては)次からは自分たちが最高学年になる。チームを引っ張って、まずは残留を目指したい」

◆橋本拓磨
「(今リーグでは初出場からの4勝を成し遂げたが)気持ちからぶつかっていった。相手のプレーにも向かっていく気持ちがあったが、まず気持ちで負けないようにした。(出場回数が増すにつれて勝ち方も良くなっていったが)やはり序盤は緊張する場面もあったが、後ろのベンチで先輩方が安心させてくれる部分もあったので、良いプレーができるようになって緊張せずプレーできるようになった。(春からは1部だが)1部と2部ではレベルが違う。自分のやるべきことを意識してこれからの練習に取り組みたい。(自分の武器とは)サーブから相手を崩して、得意のフォアで攻めるという攻め方。(今後の自身の課題としては)レシーブにミスがあったのと、ブロックに課題が見つかったので、修正していきたい。全日学もあるので。(ここまで活躍できるようになったのは)全日学予選の(法大の)青山さんを倒してから。あそこで変わった。あの時は、自分の前に青山さんに当たった人が惜しい試合をしていたので、いけるなと思った。(引退される4年生には)この半年間アドバイスをしてもらったりしたので、(感謝の思いを)優勝という形にできて良かった」
※掲載が遅くなってしまったことをお詫び申し上げます。

新体制の駒大卓球部の初戦である、関東学生卓球チームカップAブロックは、9月26日(火)と27日(水)に駒沢屋内球技場(駒沢公園内)で開催される予定。


リーグ戦の最後を飾った水谷

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