それぞれが課題を実感…次戦を見据えリベンジを誓う

第12回世田谷246ハーフマラソン大会が11月12日、駒沢オリンピック公園陸上競技場を発着点とした折り返しコースで行われた。結果は以下の通り(上位3位までと駒大のみ)。


駒大勢トップでゴールした白頭=駒沢オリンピック公園で(田上佳雅撮影)


最終学年としての思いを語った板橋(石曽根和花撮影)


まだまだ力不足と語った原嶋(伊藤大志撮影)


大学初ハーフを走った武長(奥野凌河撮影)


10000m記録挑戦競技会にもエントリーされている中村(奥田葉月撮影)



<陸連登録者男子の部>
1位 チェボンティビン・エゼキエル(サンベルクス)1:02.49
2位 ギザエ・マイケル(スズキ浜松)1:03.23
3位 林奎介(青学大)1:03.28
10位 白頭徹也(市3)1:04.51
16位 板橋賢吾(市4)1:05.20
18位 原嶋渓(社2)1:05.32
23位 中村大成(法2)1:05.59
34位 三嶋淳司(政4)1:07.23☆
40位 武長尚吾(国1)1:08.02★
49位 平松亮介(商2)1:08.34★
83位 昆充(商4)1:11.23
※☆は自己ベスト、★は大学初ハーフマラソン

<ゲストランナー>
1位 藤田敦史 1:19.41


箱根駅伝のメンバー選考に絡む重要なレースとなる世田谷246ハーフマラソン
駒大からは板橋賢吾、昆充、三嶋淳司、白頭徹也、中村大成、原嶋渓、平松亮介、武長尚吾の選手8人と、藤田敦史コーチがゲストランナーとして出場した。
外国人選手をはじめ、青学大東海大の選手らがリードする形でレースが進む。
多くの選手が意識していた15kmの上り坂付近の時点で駒大勢の順位は白頭、原嶋、板橋、中村、三嶋、武長、平松、昆。トップに立った白頭は5人ほどで10位グループを形成。やや離れて後続が続き、そのままフィニッシュを迎えた。


◆板橋賢吾
「(レースプランは)今年は先頭集団についていくと決めていた。しかし予想よりハイペースで、臆してしまって中盤の集団になってしまった。臆してしまったというのは、昨年のこのレースで序盤から先頭集団についていって終盤に失速してしまって順位を下げたので、そこでビビってしまった。今回は徐々に順位を上げていったので、最初から先頭についていったら変わったのかなと思う。(6月に1万mの自己ベストを更新してからは)それを励みに、ロードレースのシーズンに向けて距離を積んだ練習をしてきた。今年の夏合宿ではAチームで少しでも上を目指せるよう30km走などをこなしてきた。(藤田コーチも走っていたが)普段教えてもらっている人と共に走る機会だったので、教えを出せるような走りをしなければと思っていたので、そういった走りができず悔しい。(このレースに向けて取り組んだこと)地元のコースということで15km地点の登りなどを意識した。試走を2週間前からやってきたりした。対策はしっかりできた。(自らの学年について)工藤しか頑張れていない。情けない部分はあるが、やはり最終学年なのでチームを引っ張っていき、工藤以外の誰か一人でも多く箱根に行けるように諦めずいきたい。(今後の大会について)2週間後の1万m挑戦会。そこで最低でも自己ベスト、目標としては29分一桁や、28分台を出して箱根のメンバーに入れるように、今回の反省点を一つ一つ生かしていく。今回は臆してしまったので、『練習ができている』という自信を持って試合に臨めるようにしたい」


◆白頭徹也
「(今日は)練習を順調にできていたので、自信を持って臨むことができた。(今日のレースの出場目的は)今日のレースと来週の上尾が箱根駅伝の選考会という形になっていた。とにかく自分はここで結果を残すしかなかったので、結果を残せなかったことが悔しい。(レースプランは)とにかく前の集団についていって粘ることと、15kmから登り(坂)があるのでそこで粘ることをレース前から考えていた。(レース展開は)最初から消極的な走りになってしまっていたので、まだ気持ちの面で弱い部分があったと思う。(今日のレースを踏まえて今後は)同学年や下の学年が駅伝で結果を残していることに悔しい思いがあって、なんとかそのメンバーの中に入って勝負できるようにこれからがんばっていきたい。(今後のレース予定は)1万mの挑戦会に参加する予定。そこでもう1回少しチャンスがあると思うので、それに向けて調整していきたい」


◆原嶋渓
「(今日の調子は)自分の中では結構良い調子だと思っていた。タフなコースではあるが、しっかりベスト記録を狙おうと思って臨んだ。(世田谷246ハーフと上尾シティハーフはコースの特徴で選んだのか)監督から世田谷を走るよう指示があった。(レースプランは)できれば先頭集団につきたかったが、第2集団くらいについた。後半15kmくらいまではそこで粘りたかったのだが、15km行かずして13kmくらいで離れてしまい、そこからズルズル落ちていってしまった。(監督・コーチからは)前回、高島平(ロードレース大会、10月)に出たときに消極的なレースをしてしまい、タイムもそこまで伸びなかったので、もっと前半から積極的に行けと言われていた。自分の中では結構前のほうでレースを進められたが、やはり力不足で後半どんどん落ちてしまったので、そこを今後練習で修正していければと思う。(箱根に向けて)まだまだ力が足りないので、もっと上の選手に近づけるようにこれから練習していきたい」

◆武長尚吾
「(レースプランは)20㎞が人生で初めてだったので、3分10秒を基準にできればそのペースで最後まで押しとおしていくレースプランだった。(レース展開は)向かい風が強くて早めにはいるつもりだったが、そのペースぴったりぐらいだった。今まで高校で走ってきた10㎞のペースよりも全然よかった。しかし、ついていった人がペースを上げた時にうまく対応できずに20㎞からずるずる下がっていってそのまま登りがあるとこで落ちてしまった。15㎞以降が課題になってくる。(風が強かったことへの工夫は)できるだけ消耗を防げるように前の人の後ろにいった。(監督からは)今日はペース走のつもりでいけと言われて、自分としても3分10秒でいって前半上手くいったから次に繋げていきたい。(大学初ハーフだったが)距離走はできていたが、ペースが違った。周りに合わせるのが不安だった。大きく落ちすぎることはなかったのは良かった。(フォームの意識は)いつも疲れてくると大股になることが多いので、細かくして腕から意識して走るようにしていた。(世田谷でのレースだったが)普段ジョグで走ったりはしていたから多少慣れていた。寮からも近くて仲間が応援してくれたから走りやすかった。(課題を解決するために)自分的には走れたといっても大学で通用するレベルではないので、距離走だけではなくスピード練習をこなして次は1分、2分早いタイムを目指したい。(今後の目標は)5000mのタイムが大学で一番遅くて練習もこなせているとは言えないので、週に2回ある距離走とポイント練習をこなして2年生になった時に自己ベストを更新したい」


大学初ハーフを走った武長(奥野凌河撮影)

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