伊勢路を激走!スピードをつないで優勝

[陸上競技部]第43回全日本大学駅伝対校選手権大会
 第43回全日本大学駅伝対校選手権大会が11月6日、愛知県熱田神宮三重県伊勢神宮の8区間106.8kmで行われた。結果は以下の通り(シード獲得の上位6校のみ)。


笑顔とともに1位でゴールする窪田=伊勢神宮、フィニッシュ地点で(花野友季子撮影)


★総合成績★
1位 駒 大 5:15:46
2位 東洋大 5:16:19
3位 早 大 5:21:06
4位 日 大 5:21:54
5位 中 大 5:22:21
6位 上武大 5:23:44

★個人成績★
1区 撹上宏光(経3) 43:42<3>(3)
2区 村山謙太(経1) 38:23<3>(1)
3区 油布郁人(営2) 27:13<1>(1)☆
4区 上野 渉(政3) 40:56<1>(1)☆
5区 久我和弥(社3) 34:15<1>(1)☆
6区 中村匠吾(経1) 36:59<3>(1)
7区 高瀬泰一(商4) 35:23<1>(1)☆
8区 窪田 忍(経2) 58:55<3>(1)
※☆は区間賞、<>は区間順位、()は総合順位

 去年に続き1区を走る撹上は、序盤から好位置をキープし、3位でタスキを渡す。2区村山が7㎞地点でスパートをかけトップに立つと、続く選手も順位を維持し、後続との差を広げる。アンカーの窪田は東洋大の柏原に一時、1分以上あった差を33秒差まで迫られるが、トップのまま逃げ切りゴール。区間賞4つを含め、全区間で3位以内の安定した走りを見せ、3年ぶりに悲願の優勝となった。

大八木弘明監督
「ミスのない駅伝ができた。三冠を狙っていた東洋を1分40秒離したのは、選手に助けられたと思う。(レース展開は)3、4、5区が大きかった。チームがしっかりしているからすごい良かった。最後は諦めないこと、箱根も流れを作ってやらなくちゃいけない」

井上翔太(G4)
「レース中はサポートに回って声をかけていた。(ゴール付近で選手たちに『ありがとう』と声をかけていたが)生活や練習で一緒にいる時間が長い分、(今大会を走れないことに)申し訳ない気持ちが強くあったから。選手たちがしっかり走ってくれて感謝の気持ちが言葉になった。(駅伝は)これからです!出雲で2位、全日本で1位…箱根も優勝したい」

◆撹上宏光
「(今日は)条件的には走りやすかった。(1区起用について)去年も1区の経験があったので、自信を持って走れた。最近1区が駒沢のブレーキになって、良い流れが作れなかったので、良い流れを作ろうと思っていた。(他校の選手は)東洋大、1区では東海大を意識していた。(今後の目標は)3大駅伝で、どれか1つ優勝という目標は達成したが、1つといわないで、全日本優勝から良い流れで箱根優勝へとつなげたい。全日本優勝はできたが、調子に乗らず、箱根へ調整していきたい」

◆村山謙太
「(今日は)リラックスして走れた。(出雲を終えてから)静岡の記録会で自己記録を更新することができ、いい流れを作れたと思う。出雲駅伝の借りは、駅伝でしか返せないと思ったから思い切ったレースができた。(監督からは)『自分の走りさえすれば、結果は出る。気持ち的にリラックスして自信を持って思い切り行け』と言われた。(撹上から3位でタスキを受けた時は)いい順位で来てくれてさすが3年生だと思った。そこからしっかり集団に付けて走れたので良かった。ただ、後半残り2㎞で疲れが出てしまって力不足を感じた。このレースを踏まえて箱根駅伝に備えたい」

◆油布郁人
「(優勝した時は)泣きました。(今日)監督からは自分の設定したペースで落ち着いて入ればいいと言われた。後ろの差が開いてきたので、もっと離すように走った。東洋との差を広げないとと思い、後ろを寄せ付けないよう走った。(自分の走りは)80点。ラスト追い込み切れなかったので、去年の自分の記録を超えることができなかった。その分の20点。(箱根に向けては)チームで優勝すると、次も勝つという気持ちが大きくなる。まだ走れていない選手もいるので、もう一回りも二回りも大きくなって、次も優勝を争っていきたい」

◆上野 渉
「(今の気持ちは)3年間で初めての優勝、ようやく勝てた。やっと勝てたな、という感じ。(コンディションは)スタートは足が重く、ペースが悪かったが、序盤から持ち直した。(監督から)いい流れで来ているからとにかく後ろとの距離を離して後半からビルドアップしろと言われたので、後半3㎞からビルドアップしていった。(区間賞は)全日本で取ることを目標にしていたことだったのでうれしい。出雲の時とは違って、全体的にいい流れでもらえたので、ペースも安定できたと思う。(箱根に向けて)今日は100%の走りだった。箱根はあと2ヶ月あるので、さらに力をいれていきたい」

◆久我和弥
「(今の気持ちは)うれしい。チームとしても出雲駅伝の結果を受けての優勝は大きい。今後チームのためにも箱根にいい流れでつながると思う。(今日は)気温などのコンディションは良かったが自分のピークを合わせられなかった。(今後の目標は)どんな展開でも駆け引きがしっかりできるようになりたい。(1位で1区間走り続けたことについて)みんなのおかげでプレッシャーは感じなかった。また、監督の指示どおり落ち着いて自分の走りをしたら区間賞をいただくことができたが、自分の中では走りを見直して反省するところがあった。(箱根駅伝では)任された区間をきっちり走って区間賞を取る」

◆中村匠吾
「(今日は)ずっと調子が良かったが、プレッシャーで動きが固かった。先輩が走りの貯金を作ってくれたので、優勝は先輩のおかげ。箱根では優勝に貢献したい。(初の三大駅伝は)6区だったが、これまで駒大は6区の区間賞を取ってきたので、先輩の伝統を受け継ごうと思った。できなかったけど経験を生かしていきたい。(今回地元を走ったことについては)応援してもらっているので、箱根で優勝に貢献したい」

◆高瀬泰一
「(レースは)みんなが良い流れで持ってきてくれたので、その流れを途切れずにやろうとだけ思っていた。(優勝は)本当に、みんなに感謝です。(監督から)最初ゆったり入って後半上げていけと言われたが、最初からある程度のペースで入れたので良かった。(4年生として)特に意識してはなかったが、後ろを引き離して窪田に楽をさせてあげたい、それしか考えてなかった。(区間賞は)今回の夏の合宿が明けて疲労が抜けて力が付いてるなと。後半もっと粘って行けるかが課題。(箱根に向けて)しっかり準備して、みんなで優勝目指していきたい」

◆窪田 忍
「とにかくうれしい。(コンディションは)午後からは曇っていて悪くはなかったが、湿気や暑さがあったので走りにくかった。(監督から)前半は抑えて後半は上げろと言われた。でも上がらなくてバタバタしたから悔しい。箱根では頑張る。(ラスト約2㎞で沿道の高橋正仁コーチから)後ろとの差がなくなってきたから攻めろと言われた。(箱根に向けて)今回は情けない走りをしてしまったから箱根では貢献して優勝したい」

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